
シュールな内容ながら解体パートは緊張感あり
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プロデューサーの安藤武博氏は、この後も『疾走、ヤンキー魂。』や『ヘビーメタルサンダー』といったクセの強いゲームを発表し続けることになります。ちなみに、安藤氏としては当時は100万本売るつもりで開発をしたとか。確かに当時のプレイステーションは『パラッパラッパー』をはじめ、ユニークな作品が大ヒットを飛ばしていましたね。『鈴木爆発』がめちゃくちゃ売れる世界線ももしかしたらあったかもしれません。
主人公の鈴木を演じたのは、俳優の緒沢凛さん。緒沢さんは極楽とんぼ・加藤浩次さんの妻(香織ちゃん)として知られる方で、じつは加藤さんがこの『鈴木爆発』をプレイして緒沢さんのファンになり、後におふたりが結婚するにまでいたったという逸話があります。しかも、加藤さんに『鈴木爆発』を貸したのが、ゲーマーとしても知られる有野晋哉さん(よゐこ)でした。
そんな素敵なエピソードもある『鈴木爆発』は、いわゆる“バカゲー”に位置するものとなっています。ストーリーは鈴木さんの目の前につぎつぎと爆弾が現れ、彼女がその爆弾をドライバーやニッパーなどの道具を駆使して解体していくというもの。……ですが、喉が渇いたからサイパンまで行ってアイスコーヒーを飲もうとしたら中が爆弾だったり、アントニオ猪木のモノマネでおなじみの春一番さんの公演を観に行ったら舞台に爆弾があったりと、ツッコミどころが満載です。
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解体する爆弾はみかんをはじめ、アイスコーヒーやコタツなどさまざま。なかには月や海など、スケールの大きすぎるものも! つぎはいったい何が爆弾になって登場するのかワクワクしながら楽しむことができました。なお、登場する爆弾は分岐によって変わるので、くり返しのプレイで違うルートを選ぶおもしろさもあります。
解体作業にはドライバーやニッパー、スパナ、六角レンチ、セロハンテープといったアイテムを使用。手順としては、爆弾の外周を調べていくと緑色で表示されているところがあるので、そこを虫眼鏡で調べることで、使うべき道具や犯人からのメッセージといった手がかりが手に入ります。そこからルーペで爆弾の細部を観察し、ネジをドライバーで外していき、コードをニッパーで外していくのが基本の流れ。
解体は六角レンチやセロハンテープを使って配線を繋げる必要もあったりと本格的。緊急アラームやトラップも仕掛けられていることもあるのでハラハラさせられます。解体の最後には必ず信管があり、つながっているふたつの導線のどちらかを切断する必要があるのが気分を盛り上げました。
一方で解体中は鈴木さんが気の抜けた声を出すほか、急に歌い出したり脳内で麻雀を始めたりとフリーダム。独特の空気を生んでいました。
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