【バイオ新作】『バイオハザード:レクイエム』先行レビュー。一人称視点と三人称視点を自由に切り替えられる神システム! バツグンの表現力で怖さと没入感は新次元へ【SGF2025】

byヒゲメガネ長谷部

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【バイオ新作】『バイオハザード:レクイエム』先行レビュー。一人称視点と三人称視点を自由に切り替えられる神システム! バツグンの表現力で怖さと没入感は新次元へ【SGF2025】
 2024年6月7日からアメリカ・ロサンゼルスで行われた“Summer Game Fest2025”プレイデイに、カプコンが『バイオハザード:レクイエム』を出展。イベント会場で本作のプレゼンテーションへの参加とデモ版試遊ができたので、ここではデモ版のリポートをお届けしつつ、プレゼンテーションでわかった情報をお伝えしていこう。

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開始数秒で世界観に引き込む表現力に脱帽&戦慄

 まずはデモ版の内容や、そこで得られた感想からお伝えしていこう。

 結論から言うと、こわい!

 いやいや、読者の皆様も「でしょうね」としか思えないでしょう。ですが、こちらとしても「怖いだろうな」と身構えてプレイを始めたのです。そのうえで、
やっぱり怖い! と心胆を寒からしめさせられたわけでして、それについて書いていきますのでお付き合いください。

 今回プレイできたデモ版は『バイオハザード:レクイエム』発表時に流された動画で、主人公・グレース・アッシュクロフトが拘束されていたシーンのところからスタート。肌の質感や髪の毛の1本1本、肌を伝う水滴がリアルに描写されており、この時点ですでに画面に引き込まれた。

 この後、グレース・アッシュクロフトが自力で拘束をほどき、そこから操作可能に。拘束されていた部屋を探索すると、拘束されていたあいだに自身の血液が抜かれていたことが判明するなど、もうこの時点で不穏な雰囲気がひしひしと伝わってくる。

 そのまま探索を続けたところ、どうやらこの場所は病院のような雰囲気を持った洋館であることが判明。また、とある一室には子どもがお絵描きをしたかのようなイラストが書かれた、一冊の本を見つけることになる。
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 この本には何やら怪異なのか怪物なのかの物語が記されていた。嫌な予感を覚えつつ探索を再開するも、手もとにあるのは灯りとしては心もとないライターと、何かには使えるであろう空き瓶のみ。こわい。
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 そんなこんなでビビり散らかしながら探索を進めていったところ、恐ろしい化け物と遭遇。
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 ネタバレになるため詳しくは書けないが、デモ版はその後やっとこさっとこ化け物から逃げつつ探索を終えたところで終了となった。

 きっとゲーム冒頭で世界観と化け物を見せるパートをプレイさせてもらえた感じなのだろう。時間にするとたった10分ほどだったかもしれないが、世界に引き込まれるには十分すぎるほど。それくらい映像表現に説得力があり、そこから感じる怖さも本物だった。
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不気味な空間でこんなん見せられたら
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こっちもこんな表情になりますよ
 短いプレイだったが、それでも得たものはある。『バイオハザード』シリーズといえば、探索や謎解きといったパートもおなじみの要素。今回もその要素はしっかり用意されており、洋館を隅々まで探して手に入れたカギを使用するというアクションが行えた。
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 戦闘らしい戦闘は経験できなかったものの、それは主人公・グレース・アッシュクロフトの人物像によるところが大きそうだ。プレゼンテーションではグレース・アッシュクロフトを「戦闘経験に乏しい、新しいタイプの主人公」と紹介していた。当然ゲームが進んでいけば、グレース・アッシュクロフトの成長とともに戦闘が入ってくることになると思うが、現時点ではこれ以上の情報はない。
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一人称視点と三人称視点の切り替えが可能に

 プレゼンテーションはデモ版と同じ範囲のプレイ動画となっていたのだが、プレゼンテーションで最高に盛り上がった瞬間がある。本作では、一人称視点と三人称視点を設定画面から自由に切り替えられるのだ。これがわかった瞬間、シアター会場が揺れるほどの歓声があがっていた。

 デモ版でも視点の切り替えを確認したのだが、それぞれのよさを実感できた。

一人称視点

 まず、『バイオハザード7 レジデントイービル』、『バイオハザード ヴィレッジ』のアイソレートビューのような一人称視点では、やはり没入感がすごい。

 グレース・アッシュクロフトの視野とプレイヤー自身の視野とがリンクしているような感覚が得られるため、骨の髄まで『バイオハザード:レクイエム』に浸ることができるだろう。ゲームの世界に入り込み、グレース・アッシュクロフトと恐怖や達成感などを強く共有したい場合は、一人称視点をメインにプレイするといいだろう。

 また一人称視点では探索したい場所にフォーカスを合わせやすいというのもひとつのメリット。そのため戦闘面においても、一人称視点のよさは出てくることと思う。

三人称視点

 一方、『バイオハザードRE:2』のような三人称視点(ビハインドビュー)はグレース・アッシュクロフトをカメラで追うような視点でゲームを遊べるので、視野が広いのがメリット。一人称視点では見ることのできない、グレース・アッシュクロフトの背後や周囲を見回せるので、化け物から逃げたり隠れたりする際には非常に便利な視点だ。

 ただその一方で三人称視点では、どうしても「グレース・アッシュクロフトと自分は他人」という感覚も少なからず出てしまうので、一人称視点と比べると没入感は薄くなる。ただその分“見えない箇所が少ない”というのは、怖さを和らげてくれる働きもあるので、ホラーゲームが苦手な人でも遊びやすくなる。
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この不気味な薄暗い廊下を一人称視点と三人称視点のどちらで歩くかだけでもプレイフィールの違いを感じられるだろう。

まとめ

 発表直後ということもあり、現時点で得られる情報は少なかったが、それでも一人称視点と三人称視点が自由に切り替えられることを知れたのは大きな収穫だった。FPS/TPS、どちらの視点がいいかは人によって大きく分かれる要素だ。

 本作ではそのどちらも選べるようになっているので「一人称視点(三人称視点)だったらもっと遊びやすくて楽しめたのになぁ」といった寂しさを覚えることもなくなるだろう。明らかにユーザーフレンドリーな機能を実装していることから、本作も遊びやすさという点はしっかりケアしてくれることが伝わってくる。今後の情報にも期待したい。

 そんな『バイオハザード:レクイエム』は2026年2月27日発売予定。すでにPlayStation StoreとSteamではウィッシュリストへの登録が行えるようになっているので、購入を検討している人は登録を済ませておこう。
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