当時、アートディンクに在籍していた漫画家の田中圭一氏がプロデュースを担当!
2000年(平成12年)6月1日は、プレイステーション2(PS2)用ソフト『建設重機喧嘩バトル ぶちギレ金剛!!』が発売された日。本日で25周年を迎えました。
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『建設重機喧嘩バトル ぶちギレ金剛!!』はパワーショベルやブルドーザーといった、建設現場でよく見かける大型建設重機に乗り込んで戦う対戦アクションゲーム。キャラクターデザインやパッケージイラストは『サラリーマン金太郎』で知られる本宮ひろ志氏が担当しています。プロデューサーは『ドクター秩父山』や『うつヌケ~うつトンネルを抜けた人たち~』で知られる漫画家の田中圭一氏。田中氏は漫画を描きながらアートディンクに在籍していた過去があり、本作をプロデュースしているほか、『アクアノートの休日2』のディレクションも担当しています。
本宮氏の描く力強い絵柄のパッケージが特徴ですが、立ち絵やオープニングアニメなど、ゲーム内に登場する90%のイラストは田中氏が描いたものであることをご本人が明かしています。田中先生といえばパロディが得意な作家さんとして知られていますが、まさかこんなところでもその技術が活かされていたとは。
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週刊ファミ通2004年4月16日号より。
ゲームは主人公の金剛隼人を主軸にした“ストーリー”と好きなキャラクターを選んで戦うことができる“対戦”が用意されています。主人公の金剛隼人を置鮎龍太郎さん、ヒロインの橘キョウコを三石琴乃さん、クールな一匹狼である松葉山珠之丞を森川智之さんが演じていて、とても豪華でした。ツッコミどころの多すぎるストーリーも本宮氏を模した田中氏の迫力あるイラストや実力派声優陣の迫力ある芝居によって引き込まれる作りに。1話完結なのでアニメのように楽しめますし、盛り上がるところはしっかり盛り上がり、熱い展開が燃えます。
倒産寸前の建設会社・金剛一家を復活させるストーリーで、つぎつぎと仲間が集っていく流れで、個人的に推したいのはヒロインのキョウコ。勝ち気で男勝りな性格をしていますが、隼人に褒められて照れたりするところなどは女の子らしくてカワイイです。三石さんの代表作として本作が挙げられることはあまりありませんが、キョウコの演技はぜひ聴いてもらいたいです。
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バトルで登場する大型建設重機はパワーショベル、ブルドーザー、クレーン車、ダンプトラック、ロードローラー、フォークリフトの6種類。十字キーで重機を移動、□、△、〇で攻撃、×でガードというシンプルな操作で派手なバトルが楽しめました。ボタンを連打して戦う“口喧嘩システム”があったり、フィールドにある鉄骨やドラム缶といったギミックを利用することもできました。
また、バトルを盛り上げてくれる必殺技の存在も。“ぶちギレゲージ”というものがあり、相手に攻撃を当てたり、攻撃を受けることでゲージが上昇。ゲージがたまると“ぶちギレ状態”になって必殺技を使用できます。必殺技の中にはスーパーのタイムセールを叫んで大勢の主婦を呼び込むものなどもあり、それぞれのキャラクターの個性が光る演出が楽しめました。
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週刊ファミ通2000年6月16日号より。
ゲーム全体としてはかなり大味でしたが、そういった部分も含めて大らかで楽しい時代でしたね。2023年にはにじさんじ所属の加賀美ハヤトさんが本作を実況しているので、内容が気になる人はチェックしてみてはいかがでしょうか。