『Haneda Girl』プレイリポート――ノリはユルいが中身はハード! ロボに乗った“ハネダ・ガール”が暴れまくるインディーアクション

byミル☆吉村

『Haneda Girl』プレイリポート――ノリはユルいが中身はハード! ロボに乗った“ハネダ・ガール”が暴れまくるインディーアクション
 日本時間の5月23日夜にPC版がリリース予定のアクションゲーム、『Haneda Girl』。その製品版をひと足先にプレイしたので、その内容をご紹介しよう。

 本作を開発するのは、独特なセンスが炸裂しまくったアクションアドベンチャー『
Narita Boy』を手掛けたスペインのインディースタジオStudio Koba。ナリタがボーイならハネダはガールというわけで、本作は世界観を共有するスピンオフなのだ。
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ジャンプアクションを使いこなし、敵とトラップ山盛りのステージを切り抜けろ!

 さてその内容は、Steamのストアページの末尾の文言が絶妙に言い表している。いわく「ゲームフィールは“CELESTE”破壊の爽快感は“BROFORCE”斬撃の鋭さは“KATANA ZERO”死にざまは“HOTLINE MIAMI”」。細かい違いはともあれ、大枠はまさにこの通りだ。

 要するに、Celesteのようにエアーダッシュを駆使して移動し、BROFORCEのように大爆発を引き起こしながら敵をぶっ倒し、KATANA ZEROのようにズバッと斬って、時にHOTLINE MIAMIのようにあっさりとやられて野垂れ死ぬ。これらの命が安いインディーゲームが好きな人ならそう間違いがない内容だ。

 ゲームとしては面クリアー型の2Dプラットフォームアクションで、機動力が高いが1ヒットで即死する主人公ハネダガールと、銃火器が使える代わりに狭いところは通れないロボ型のM.O.T.H.E.R.を切り替えながら、さまざまな敵とトラップが張り巡らされたステージを突き進んでいく。
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ハネダガール形態。機動力を活かして敵に近づいて放つ“処刑”か、一直線に斬撃を一閃する“スーパーダッシュ”で倒していく。
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ロボ形態では銃火器を使用でき、やられても一定時間後に復活可能。しかし狭い所は通れず、使用禁止区間も存在する。
 各ステージではすべての敵を倒してゴールに飛び込めば基本的にオーケーなのだが、もちろんそれだけじゃあない。高スコアを出したり、ステージに追加目標として置かれている”人質”の救出や“CD-ROM”の回収をやっていくとサイドステージをアンロックできるのだ。

 正直ストーリーを進めるだけならサイドステージまでやる必要はないんだけど、そこに置かれている“フロッピーディスク”を回収すると新しい武器や能力が手に入ったり、主要キャラのバックストーリーがわかったりするので、まぁせっかくならコンプリートしたくなってくるのがゲーマーのサガというもの。
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例えば画面中央下のサイドステージはゴールド評価で12ステージをクリアーしていないといけない。この時点では8つ(左上の一覧参照)しかクリアーできていないので、過去ステージに戻って4つ稼ぎ直すかなぁといったところ。
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ハネダガールと博士の会話は特に説明されてない固有名詞が平然と語られるようなスタイルなのだが、データベースをアンロックしていくことで「あー、さっき話に出てたポンポコって犬だったのね」とわかるという寸法。
 なのでまぁ最速かつハイスコアクリアーしようとしたり、人質を救出するための手順の“正解”がわからずに強行してミスったりして、落下死、爆死、銃撃死、圧死……と、とにかく死にまくることになるというワケ。

 これはまぁめっちゃムカつく。でも、うまいことクリアーできた時が気持ちいいからやっちゃうんだよねぇ……。「はいはい、わかってるっつーの!」とか言いながら速攻再トライだ。
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不用意に近づくと人質が護衛に撃たれてしまうので、侵入ルートや敵へのアプローチを練る必要がある。

基本はハードコア寄り、だけど幅がある

 そんなわけで本作は、ゆるくて時々素っ頓狂な物語とコントラストを為すようにハードめなアクションゲームだ。なんだけども、先に挙がっていたようなタイトルと比べるともうちょっと難度の「幅」が用意してあるのも特徴と言えるだろう。

 たとえばメイン系のステージでゴールするだけなら、とにかくハネダガール形態で死なないように注意しながら、基本はロボでチマチマ撃って敵を倒していけばいい。そしてCD-ROMや人質の確保もゴールまで通しで成功する必要はなくて、ゲットしてからどこかに無事に着地できれば回収完了。なのでこの手のゲームにしては優しい。

 さらにプラチナやゴールドのハイスコア狙いも、慣れてくると実は思ったより難しくないことが多いのがわかってくる。そんなに無茶な操作をしなくても、マップギミックをちゃんと活用して特殊キルをナンボか取れれば到達可能だったりするのだ(ちょっとクリアータイムが増えても特殊キルのボーナスの方が大きかったりする)。
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こんな感じに連続スーパーダッシュで一気に倒せるとカッコいいし気持ちいいけど、冷静に考えれば橋を撃って壊して落下死させるだけでも結構ボーナスになる。
 だからすべてを完璧にこなす必要はなくて、1度目は丁寧にクリアー狙い、2度目はサブ目標の回収に専念、3度目はそれまでのマップ構造の学習を活かしてハイスコア狙いのプレイ、といった具合にやっていけば意外となんとかなる……いやまぁ、理論上はね。

 実際はそりゃあ、キレてあっという間に30デスとかやりますよ。筆者は10時間かけて進行度50%といったところなのだが、腕に自信のある皆さんならもう少しばかりサクッと遊べることだろう。なおSteamではPC用の体験版も配信されているので、気になる人はまずそちらをチェックしてみては。
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