終末世界で爽快バトル! アニメ調のキャラクターとシナリオに心を奪われて
2024年(令和6年)5月23日は、iOS、Android、PC(Windows、Epic Games)用『鳴潮』のサービスが開始された日。本日で1周年の節目を迎えた。
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2025年1月2日にはプレイステーション5版、同年3月27日にはMac版、同年4月29日にはSteam版が配信され、現在さまざまなプラットフォームで楽しめるようになっている。
本作の舞台は“悲鳴”と称される災厄によって崩壊した惑星ソラリス。正体不明の敵“残像”に悩まされつつも、特殊能力を持つ“共鳴者”によってそれらに対抗しつつ、人類は復興を目指していた。
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そんな荒廃したポスト・アポカリプスの世界に“漂泊者”として降り立つのが主人公だ。彼(彼女)は記憶をなくしているものの、残像を一掃できるほどのすさまじい力を秘めている。
果たして主人公は何者なのか。世界を危機から救うだけでなく、謎に包まれた自身の過去を明らかにしていくのがシナリオの大筋となる。
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本作の大きな特徴としては、無料オープンワールドアクションRPGであることと、ファンタジーとSF、さらには中国文化が融合したような独特の世界観を挙げておきたい。
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人名や単語にはふだん使わないような漢字も使用されている。最初は面喰らったが、ルビが振ってある場合もあるので、次第に慣れていくはず。
もうひとつの特徴は、滑らかに動くアニメーションで描かれる魅力的なキャラクターたち。会話シーンはもちろん、良質な3Dアニメを思わせるムービーには目を奪われる。
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ゲームの肝となる戦闘システムについても言及しておこう。本作では武器やコンボ、役割が異なるキャラクターたちを操作して、スピーディーなバトルが展開する。
攻撃コマンドには基本攻撃、共鳴スキル、共鳴スキルが強化された共鳴回路、大技となる共鳴解放が用意されている。さらに、キャラクター交替時には変奏・終奏スキルが発動する。いかにタイミングよく操作キャラを切り替え、効率よくダメージを与えていくかも攻略のカギだ。
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パリィや回避も駆使して優位に立ち回り、強敵を撃破していく。
探索に関する各要素も本作を語るうえで外せない。広大なフィールドには宝箱が点在し、敵を倒したり簡単なパズルを解いたりすることで開封できる。
宝箱からはプレイヤーレベル上限に直結する“ユニオンEXP”や集音(ガチャ)に使用できる“星声”などが手に入るため、フィールド探索はいっそう楽しいものとなっている。
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また、通常のダッシュにスタミナを要さず、垂直の壁を登って高所へ到達できるなど、自在にフィールドを駆け回れるところも特筆すべき点だろう。
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同様に、欲しい素材の側まで移動でき、戦闘中であっても瞬時に離脱可能なファストトラベルの使い勝手のよさには驚かされた。じつのところ『鳴潮』はストレスフリーの高い機動性を謳っており、従来のオープンワールドの常識に捉われないユーザーファーストのゲームデザインには頭が下がる。
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そのほか、クエスト中には目的地がつねにマーカーに表示される点も非常に便利。洞窟内でフラグを立てつつ道を切り開いていくような局面では、この機能がありがたかった。
と、ここまで世界観から戦闘、探索について書き綴ってきたが、私がもっとも感銘を受けたのは本作のシナリオだったりする。世界を救い、自身の過去を探る“潮汐任務(メインクエスト)”をはじめ、多種多様なクエストが収録されている本作のなかでも、筆者は“連星任務”を推したい。
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連星任務とは各キャラクターにスポットライトを当てたクエスト。ひとりのキャラクターを深掘りするシナリオが展開するのだが、彼らの悩みや願いといった心情や心の機微が丁寧に表現され、プレイヤーは物語にグイグイと引き込まれていく。
そこへ声優陣の演技やグラフィック、BGMなどの演出が加わって、見た目の美しさだけに留まらない、キャラクターの内面の魅力を巧みに伝えてくる。感情移入しやすいシチュエーションも多く、観る者は彼らの虜となってしまうのだ。
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琴線に触れるようなセリフに、いつの間にか泣かされていたことも。
現在、潮汐任務が第二章・第四幕まで配信され、今後も広がり続ける『鳴潮』の世界。1周年を記念して、限定キャラクターや復刻ガチャ、特殊なイベントなどさまざまな企画が実施されている。未プレイの方から復帰組まで、この機会にボリューム満点の本作の世界を隅々まで体験してほしい。
画面写真はPS5版のものです。