『学マス』1周年。アイドルの成長を丁寧に描くシナリオと圧倒的なライブシーンが衝撃的。デッキ構築ローグライトを取り入れた重厚なゲーム性も話題を呼んだ【今日は何の日?】

byオクドス熊田

『学マス』1周年。アイドルの成長を丁寧に描くシナリオと圧倒的なライブシーンが衝撃的。デッキ構築ローグライトを取り入れた重厚なゲーム性も話題を呼んだ【今日は何の日?】

ライブシーンは圧巻のひとこと。“成長を描く”とはこういうことかと衝撃を受けた

 2024年(令和6年)5月16日は、スマートフォン用アプリ『学園アイドルマスター』(以下、『学マス』)のサービスが開始された日。

 『学マス』は、バンダイナムコエンターテインメントより配信されたアイドル育成シミュレーションゲーム。『
アイドルマスター シャイニーカラーズ』に続く『アイドルマスター』における6個目のブランドであり、アイドル育成校“初星学園”を舞台にした物語が展開される。

 なにより特徴的だったのがライブシーン。モデリング、演出、観客席の表現など細部に至るまで圧倒的なクオリティを誇るライブシーンは、リアルライブの熱気を肌で感じられるような仕上がりに。『学マス』のセンターである咲季の
『Fighting My Way』を見て度肝を抜かれた人も多かったのではないだろうか。
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 しかもこの演出が、プロデュースの結果とアイドルたちの成長によって変化していくという特異なものになっていたのも驚きだった。ローンチとともに実装されたプロデュースシナリオ“初”。この最終試験をどういう成績で突破するかによって、ライブ演出が変化するのだ。

 さらに進化の最終段階であるTrue ライブは、アイドル個別のメインシナリオである親愛度コミュの進行度とリンクしている。彼女たちが抱える問題と向き合い、障害を取り除き、苦悩を晴らし……そして“アイドル”になった彼女たちが大きなアリーナ(講堂)で完璧なライブを披露する姿に、心を鷲掴みにされたプロデューサーも多かったはず。彼女たちがアイドルとして成長する姿を、文字通り“見る”ことができるゲームだと言える。
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 単純にゲームとしておもしろかったのも、本作が好評だった理由のひとつ。ゲームシステムとして
『Slay the Spire』より爆発的に広まったデッキ構築ローグライトを採用しており、育成を成功させるにはプロデューサー、もといプレイヤー自身の腕前が必要なものになっていた。

 そして前述のTrue ライブを見る条件でもある、難易度“プロ”での最終試験1位突破は、アイドルたちの成長具合だけではなく、プロデューサーとしての手腕も試される過酷なもの。アイドルとプロデューサー、その両名が成長して初めてTrue endへと到達できる……という導線がシステム的にも形作られており、より物語への没入感を上げていた。

 ソーシャルゲームとしては1プレイが重いものであったのは否定できないものの、ゲーム体験としては間違いなくおもしろい。周回のたびに「このカードはここで使って」、「あ、このカード強かったから取っておこう!」のような、自身の成長を感じられるのも非常に楽しい点である。
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 作中に“765プロ”という言葉が出てきたり、ハーフアニバーサリーで追加された新プロデュースシナリオであるN.I.A編では、あの961プロの黒井社長(黒井崇男)が登場し、さらに彼が作り上げたアイドル育成校“極月学園”が登場するなど、ほかブランドとのつながりやリスペクト感じさせる部分も。最新作ながら往年のプロデューサーが思わずにやりとしてしまう要素が多かったことも、ヒットの要因ではないだろうか。

 アイドルのひとりである月村手毬が新たなコミュが更新されるたびにバズっていたりと、そもそもユーザーを盛り上げること自体がうまかったように思える。
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 8月から10月、そして2月とほぼ半年間かけて行われた“学園アイドルマスター DEBUT LIVE 初 TOUR”であったり、全国のアニメイトへ行く企画“学園アイドルマスター 47都道府県制覇!アニメイト全国行脚!”であったり、直近では新規実装されるアイドル“秦谷美鈴”の広告が全国各地の駅に張り出されるなど、独特なプロモーションも話題に。

 毎月のようになにかしらとコラボしていたこともあり、最初の1年とは思えないとんでもない密度で展開が続いていた。それもあって、この1年はずっと『学マス』漬けだったプロデューサーも多いのではないだろうか。……一部からは「担当のグッズを集めるのがたいへんすぎる!」という声も聞こえた気はするが、そこはまあ、供給が多いぶんにはありがたいということで。

 本日で1周年を迎えた『学園アイドルマスター』。6月以降の展開としては、新たなメインシナリオであるSTEP3の実装が予定されている。なお、STEP3はこれまでとは異なり、毎月ひとりずつ実装予定とのこと。

 雨夜燕、賀陽燐羽など、プロデュースアイドルとしては未実装ながら人気を集めるアイドルも多い。これから先、どういった展開が待っているのか。いちプロデューサーとしても期待が高まるばかりである。
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