みなさま、ケモ耳は好きだろうか。
無論、筆者は大好きである。

そんな筆者が、3月8日、9日に開催されていたTOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2025の『アニマロイドガール』のブースに惹き寄せられていったのはある種必然かもしれない。
なぜならそこには、めちゃくちゃにかわいい“ケモ耳美少女”がいたから――。
「ケモ耳かわいい!」だけじゃなかった。“アニマ化”の設定が重い
この少女は、第二次性徴期の少年少女に訪れる、容姿が獣の姿へと変わっていく現象――“アニマ化”を発症している。
アニマとは、この世界における新人類。人間らしい知能と二足歩行を維持しながらも、獣の特性と慎太的特徴を得た存在である。このケモ耳美少女は“ハーフアニマ”と呼ばれる、獣の耳と尾だけが発現した状態だ。

全身にうっすらと毛が生えている。

全身だとしっぽの存在もよくわかる。
“アニマ化の経過を記録するための貴重なサンプル”として主人公のもとに預けられた彼女。そんなふたりの1年間の共同生活を描くのが『アニマロイドガール』である。
……と、見ているこちらは「やったぜケモ耳美少女だ!」と気楽なもんであるが、彼女はこの世界でいう“マイノリティ”。突然のアニマ化発症により、ふつうの人間とは違う生きかた、境遇を選択しなくてはならなくなった女の子だ。
重い。あまりにも重い。ただただビジュアルのかわいさに惹かれて遊んだ自分を罰したくなる。いやでも実際かわいいし……めちゃくちゃにかわいいし……。


動機が不純な人を刺してくるようなセリフもある。う、ううむ……。

ゲーム中では、彼女とさまざまなコミュケーションを取っていくことになる。
試遊版で遊べたのは、そんなゲームプレイの一端である。彼女とのコミュニケーションに加え、ざっくりとした全身の診察……どれぐらいアニマ化が進行しているのかをチェックするなどの行動ができた。
頭も撫でた。診察の一環として。

頭にある肉球アイコンがカーソル。これを左右に動かしながら撫でる。すっっっっっっげえかわいかった。


さっきまでの葛藤もぶっ飛ぶようなかわいさ。耳がピーンッとなっているところなど、ケモ耳ならではな描写も好き。
この撫でるパートでは、どれぐらい撫でるかによって彼女の反応が変わっていたのもおもしろいポイント。正直このパートだけで1時間ぐらいやっていたいぐらいの最高さではあった。ここはぜひとも会場で動く姿を見ながら遊んでほしい部分ではあるので、もし機会があれば試遊してみていただきたい。

撫ですぎると困惑した感じの表情に。


反応も変わる。頬膨らませた顔がかわいすぎる。最高か?
この撫でかたの話もそうだが、彼女との交流を“どう行うか”はプレイヤーに委ねられている。研究者として冷徹に見守るもよし、家族として接することで彼女の心を解きほぐすもよし。
何ならマッドサイエンティストとしてアニマ化を促進させ“理想のケモノ”を作る……という結末にたどり着くようなこともあるのだとか。何やらとんでもないヘキを感じる設定だが、試遊版ではそこまで遊ぶことはできなかった。そのあたりは製品版に期待したい。

Steamストア上にある画像を見る感じだと、投薬などが行える様子。


ちなみにこの試遊版では、最初に成長段階も選択できた。……製品版だと、少なくともここにあるモニタの数ぐらいは立ち絵を変える予定、ということだろうか。恐ろしい数だけども。
試遊版はひたすらに彼女のかわいさを見せつけられた感じではあったものの、同時にその裏にある世界設定の重さと深さを強く感じさせられるものでもあった。“アニマ”がどう社会生活で受け入れられているのかの描写などもあり、試遊版の短い時間だけでも、“彼女がどう生きていくのか”という行く末を考えさせられてしまうような作りになっている。

私の選択次第でどんな結末を迎えるかが決まる。それがとても重い。

世間でアニマがどう受け入れられているか、などの描写も。ところでこの画面では3種類(ネコ、ウサギ、オオカミ)のアニマが例として出されているが、成長次第ではこういう姿もあったり……?


体毛の変化に関してコメントする姿。ゲーム内の描写によると「微妙に声が上ずっている」そうだ。つ、つらい……。
人間から、アニマという新人類へ――そんな難しい現実を突きつけられた年若い彼女に対し、ひとりの人間としてどう接していくのか。製品版はアニマ化を促進させる選択肢も取れるという自由度の高さからも、プレイヤーが持つ“業”を試されるようなゲームであると感じられる。



会話におけるキャラの解像度が高いというのか、試遊版の会話パートでも少女に対し並々ならぬ感情を抱いてしまう。冷酷な研究者に徹するエンディングとかも気になるけど、できる気がしない。
……まあそういう小難しい話は置いといて、シンプルに「ケモ耳美少女がかわいい!」という理由だけでもこのゲームを遊ぶ価値はある。というか、そういうのが好きなお方であれば彼女の一挙一動を見守るだけでも楽しいと思う。小難しいことを考えているこちらの脳が溶けるほどにかわいい。超かわいい。マジで。

守りたい、この笑顔(犬歯が変化していないかを確認しているだけである)。


ジト目、かわいい。この世の真理。

試遊版の終盤、モニタで資料を確認していたら横からひょこっと現れ「出かけるのはまだか」と話しかけられた。かわいすぎ。
本作はマルチエンディングに対応しており、Steamストアページの言葉を借りるならば
“一本の物語を楽しむノベルゲームではなく、選択する責任と、得られる結果、繰り返しプレイすることで見えていく全容を楽しむアドベンチャーゲームという部分にこだわって作っています”
とのこと。周回がどれぐらいのペースで行えるのかはいまだわからない部分ではあるものの、じっくり楽しめるゲームであるのは確かなようだ。

ちなみに舞台は香港・九龍城塞の跡地である“クーロノイドシティ”。試遊版では最後にちょっと外出するだけだったが、サイバーパンク感マシマシな街並みがとても気になる。
本作の発売時期は2025年予定。詳しい時期は未定だが、公式サイトやSteamストアページなどには魅力的な画像や動画が掲載されているので、本作の雰囲気を知りたい方はそちらをご確認いただきたい。
試遊版出展などの情報は作者である“パンドリ丼”氏のX(旧Twitter)などで公開されているので、地理的に参加が可能であればぜひともそちらに訪れてほしい。やはり実体験でないと伝わらない“よさ”がこのゲームにはある。