
本作は『クッキーラン』シリーズの最新作で、シリーズとしては初の3Dモデルを採用しているのが特徴。登場キャラクターはすべてクッキーで、かわいらしいビジュアルになっている。
ポップな見た目でゲーム自体も遊びやすい内容だが、アクションゲーマーがプレイしても満足できる手触りだ。今回、CBTに先駆けて本作をプレイする機会を得たので、ゲーム内容について詳しくレビューしていきたい。
見た目はクッキーなのに中身は骨太な3Dアクション
本作はシングル・マルチのどちらにも対応しているが、ひとりでよく遊ぶのは物語が楽しめるストーリーモードだ。こちらはステージ攻略式で、1ステージごとにさまざまなギミックが登場するのが見どころ。1ステージの攻略にはさほど時間がかからないため、サクサク進められる。
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ステージに挑戦する際は、最大3キャラまでの編成が可能。
詳細は後述するが、各キャラクターには属性やロール(役割)が割り振られており、基本的には各ロールをバランスよく編成することになる。組み合わせによるシナジーも期待できるため、お気に入りのクッキーが活躍しやすいパーティーにするのもアリだ。
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アクションの操作については説明不要。なぜなら、直感的に遊べる見慣れた構成だからだ。最初のチュートリアルでも丁寧に解説してくれるが、画面左側のバーチャルパッドでキャラを動かし、右側の各種アイコンで通常攻撃やスキル、ダッシュなどのアクションを実行していく。
攻撃時のヒットストップなどはなく、全体的に軽快な作り。サクサクと敵を倒して、ステージを攻略していくのが心地いい。ボス戦は手応えのある難度だが、道中に遭遇する敵との戦闘はテンポのよさを重視しているような印象を受けた。
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ここで重要なのが、キャラクターのロールだ。ロールはアタッカー、エレメンター、サポーターの3つがあり、そこに属性や使用武器などキャラごとの個性が加わる。
アタッカーはシンプルに攻撃が強いロールで、2種類のスキルを使って敵に大ダメージを与えやすい。広範囲攻撃や、自身のHPを削って大幅に攻撃力をアップするなど、キャラごとにスキルの効果も異なるので、自分のプレイスタイルに合ったキャラを選んで戦うとよりおもしろくなる。
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ユニークなのは、エレメンターという珍しいロール。こちらは敵に弱体効果を付与する、いわゆるデバッファーに近い役割なのだが、敵にエレメントゲージというものを付与できるのがポイントとなっている。
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ゲージを付与した後は、攻撃をくり返すことで少しずつ効果が蓄積。このゲージが最大まで溜まると、エレメントストライクという効果が発動して大ダメージを与えられる仕組みだ。
この効果は高難度のバトルになるほど重要性を増すため、まずはエレメンターでゲージを付与、その後にアタッカーで攻めるという立ち回りがセオリーになる。
今回の先行プレイではマルチは体験できなかったのだが、味方といっしょにエレメントゲージを稼ぐことも攻略要素になりそうだ。ただ敵を倒すだけでなく、いっしょにゲージを溜めるという連帯感が生まれればマルチプレイの手応えが増すように思える。
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サポーターはHPを回復したり、味方に支援効果を付与する援護がメインのロール。キャラによって支援の効果が異なるので、アタッカーやエレメンターとの相性を考慮して編成することになるだろう。
試遊した限りでは、エレメンターで弱体付与、アタッカーで攻撃を仕掛けつつ、ピンチになったらサポーターで回復するという立ち回りが基本だった。高難度のステージや、マルチプレイであればもう少し尖った構成にもできそうだ。
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また、ロールごとの役割の違いだけでなく、キャラの持つスキルによっても立ち回りに違いが出てくる。保有するパッシブスキル(常時発動するスキル)によっても動きが変わるので、編成を変えるたびに新鮮な気持ちで楽しめた。
中には、アクションに影響を与えるパッシブスキルを持つキャラクターもいる。アタッカーのレッドチリ味クッキーもそのひとりで、特殊な移動方法でほかのキャラとはまた違ったアクションが体験できた。
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レッドチリ味クッキーはパッシブスキルにより、ダッシュをするとその場にアンカーのようなものを残せる。この状態でもう一度ダッシュをすると、アンカーの場所まで即座に戻れるという機動力に長けた能力が常時使用できるのだ。
うまく使いこなせると敵の攻撃を回避しつつ、即座に戻って攻撃に転じるというカッコイイ動きができるのだが……。慣れないうちは攻撃を避けたつもりで自分から突っ込んでしまったり、意味のないタイミングでダッシュして敵に囲まれたりと、逆に窮地に陥ってしまうこともあった。
基本の操作自体はわかりやすいが、キャラによっては極めるとトリッキーな動きも可能なため、コアなアクションゲームが好きな人でも満足できるだろう。
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ここまで紹介してきたアクションを駆使しつつ、登場する強敵たちと戦っていくことになる。
ボス戦になると攻撃一辺倒とはいかず、回避やエレメントゲージの付与も重要になり、手応えのあるバトルが楽しめた。
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ボスによっては攻略ギミックも存在するのだが、いずれも難しすぎることはなく、直感的にギミックを解けるような作りになっている。いわゆる初見殺しになるケースがないので、攻略の
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シングルプレイでも十分に楽しめたが、遊んでいる最中は「マルチだったらもっと楽しいだろうな」と感じる部分も多くあった。正式リリース時やCBTではマルチプレイも体験できるので、ボス戦もよりおもしろいものになることが期待できる。
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樽、丸鋸、突風! ギミック満載のステージ攻略
道中は油断すると水に落とされる突風が吹き荒れるポイントや、転がってくる樽を回避するエリア、動く床に乗って丸鋸のトラップを避けたりと大忙しだ。突破できないほど難しくはないが、舐めてかかると大ダメージを負ってしまう、そんなちょうどいい塩梅のギミックで溢れている。
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また、ステージによっては宝探しが楽しめるのも醍醐味だ。
探索要素の多いステージでは、一見通れなそうな滝道の奥や、壁で見えない道などを進むことで宝箱を発見できることがある。宝箱からは装備やガチャチケットなど豪勢なアイテムが入っており、探索の苦労がちゃんと報われるのがうれしいところ。
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各ステージで見つけられる、くまゼリーを集めるのもステージ攻略の醍醐味だ。くまゼリーはステージごとに配置数が決まっており、探索メインのステージの場合は6個ほど落ちていることもある。
こちらも宝箱と同様、寄り道をしないと発見できない場合がある探索要素のひとつ。
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このゼリーを集めるとガチャチケットや育成素材と交換できるため、プレイ中は見逃し厳禁な要素となっている。しっかり探索をしていればかなりの頻度でガチャチケットも手に入るため、課金をせずとも多くのキャラクターを入手できる可能性があるのもありがたい。
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カスタマイズ要素、装備掘りで無限に遊べる予感
各キャラクターはレベルアップなど基本的な要素のほか、4つの装備とアーティファクトをひとつセットすることができる。
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この中でとくに重要になるのは、アーティファクトだ。こちらはキャラクターのイラストが描かれたカードのような装備で、セットすることでステータスが上がるほか、追加のオプションが付与されていることがある。
オプションは3回目に命中する基本攻撃のダメージ増加、攻撃が命中するたびに攻撃力がアップするなど、その効果はさまざま。専用装備というわけではないが、特定のキャラクターとの相性が抜群なアーティファクトもある。
こちらはおもにガチャで入手する形になるので、好きなキャラクターに最適なアーティファクトを探してみよう。
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武器や防具の装備についても、同様にユニークオプションが付いていることがある。また、装備は同ジャンルの物をまとめて装備することで追加効果を発揮する、セットボーナスも存在。
今回はプレイできなかったのだが、装備は最大4人で挑むレイドで集める形になるようだ。ストーリーモードをある程度プレイした後は、レイドで装備集めをするのがプレイサイクルになるのだろう。
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装備には潜在能力の付与という、極め始めると沼にはまりそうな要素も用意されていた。こちらは素材を使うことで追加のステータスアップ効果を付与するもので、どんな能力が付与されるかは完全ランダム。
能力にもコモンやエピックなどレアリティが用意されているため、最高の装備を目指す場合はかなりの試行回数が必要になる。そこまでしなくてもストーリーモードの攻略には困らなかったが、高難度コンテンツに挑むうえでは大切な要素になりそうだ。
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装備の獲得、強化するための素材はいずれも、シングル・マルチプレイのどちらでも集められる。大量の敵が出現する“塔のひずみ”、ハイスコアを目指す“ガラスの迷宮”など、やり応えのあるコンテンツも多数用意されているため、ストーリー攻略後もやることは満載だ。
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かわいらしい見た目に反して手応えのある3Dアクション、ガッツリ遊べるやり込み要素が充実している『クッキーラン:冒険の塔』は、シリーズファンだけでなくアクションゲームが好きな人にも注目してほしい内容に仕上がっていた。
物語のイベントシーンでは3Dモデルを活かしたシーンや、アニメーションまで入る豪華な作りになっているので、シリーズファンであればより楽しめること間違いナシ。
ストーリーや世界観はシリーズを知らなくても楽しめる内容だったので、気になる人は正式リリース時にぜひプレイしてみてほしい。
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