
個人開発者に寄り添って、手ごろな出展料と充実した設備で、“コスパがよいイベント”をモットーにしているイベントとして、ひと味違う独特な雰囲気を醸し出している東京ゲームダンジョン。今回は2日間で280団体が出展し、最新作をお披露目した(出展団体は各日で入れ替え)。
ここでは、2月15日に出展されていた、『ElecHead』などを手掛けるNamaTakahashi(生高橋氏によるブランド)の新作『Öooo』を紹介しよう(出展は2月15日のみ)。
爆弾の使いかたを模索して、先に進んでいくのが楽しい
デモ版では、爆弾はふたつまで生み出すことができ、それに応じてアクションの幅が広がる。最初にひとつめの爆弾を爆発させて上昇し、最高到達地点でふたつめの爆弾を爆発させて、さらに上昇するといった感じ。“こうすればこうなる”という爆弾の使いかたを模索して、先に進んでいくのが『Öooo』となる。
と書くと、それほど難度が高くなさそうに感じられるかもしれないが、それがさにあらず。目の前にはなかなかに難解な状況が立ちふさがり、「爆弾ふたつの効果で、この状況をどうやって打開していけばいいだろう?」と思い悩むのが本作のキモだ。
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“与えられた状況に対して、手持ちの条件でいかに突破していくかを考える楽しさ”というのは、生高橋氏の前作『ElecHead』と共通。この手のお題をつぎからつぎへと作り出せるのは、生高橋氏の天性のものではないかと思われるのだが、とにかくいろいろな状況が主人公に待ち受けている。それに対して、「これって、どうやって進めばいいんだろう」と思い悩み、ああでもこうでもないと試行錯誤をくり返し、解法が見つかったときの爽快感は格別。
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さらに言えば、“ああでもないこうでもない”と思い悩む状況もけっしてイライラするものではなくて(ある意味イライラするが)、むしろそれが楽しい。デモ版を15分プレイしただけでも(しかも記者は最後まで行けなかった)そんな楽しさは十分に伝わってきた。
ちなみに、今回のデモ版では、爆弾はふたつまでだったが、最終的にはもっと増えるとのこと(映像では3つまであることが確認できる)。爆弾が増えることで、パズル要素もさらに歯応えのあるものになりそう。
体を爆弾にして吹っ飛ばすイモムシの探索パズルアクションゲームを開発してます!#Öooo #スーパーゲ制デー pic.twitter.com/DOsOn6ppmo
— NamaTakahashi(生高橋) (@namatakahashi) February 7, 2025
また、“探索パズルプラットフォーマー”と銘打たれた『Öooo』だが、今回のデモ版には探索要素は盛り込まれておらず、パズル部分にフォーカスしているとのことで、探索要素も入った本作がどのような感じになるのか楽しみだ。
そんな『Öooo』は、Steamでの記載によると2025年第1四半期発売とのこと。ただし、生高橋氏によると、3月までというのはきびしいようで……。
いい感じにリニアと探索要素が混じった一作に
――本作では、探索が大きな要素を占めるのですか?
――当初のプランとはずれてきたけど、結果としていいものにはなっている?
――与えられた状況の中で知恵をしぼって活路を見出すというゲーム性は『ElecHead』と共通のように思いますが、とてもおもしろいですね。
本当は背景にも意味を持たせたいとの思いもあるのですが、今回はちのすさんが入ってくれたので、背景は、はちのすさんにお任せしています。『ElecHead』に比べて、背景はリッチになっていますね。
――こだわりは大切ですからね。そんな『Öooo』の発売日は?
――そういえば、『Öooo』は読みかたが決まってないとのことですね。
――(笑)。最後に読者の皆様にメッセージをお願いします。