
戦国時代でも一騎当千
『戦国無双』はコーエー(当時)から発売されたアクションゲームで、現在も続く人気作『戦国無双』シリーズの記念すべき1作目。“三国志”を題材にした『真・三國無双』シリーズの大ヒットを受け、「戦国時代の『無双』が遊びたい」というユーザーの要望に応える形で制作されたのが本作だ。
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昔のコーエーと言えば歴史シミュレーションゲームの『三國志』と『信長の野望』が圧倒的に有名&人気だったので、『三國志』のアクションゲームが出たのならファンがつぎに戦国時代のアクションゲームを望むのは必定。
『真・三國無双』の発売が2000年8月3日と、すでに4年近く経過していたがゆえに『戦国無双』の発売が決まったときは「ようやく来たか!」という思いだったんじゃないかな。そんな影響もあってか早い段階でミリオンヒットを達成していた記憶がある。
純粋なナンバリングタイトルはこれまでに5作品のみの発売だが、“戦国無双”を冠する派生作品も含めるとその数は20作品以上にも及ぶ壮大なシリーズとなっている。
PS2版からはじまったが、世代を超え据え置きや携帯ゲーム機を問わず発売。2021年7月27日発売のシリーズ最新作『戦国無双5』ではNintendo Switch、プレイステーション4(PS4)、Xbox One版、PC版が発売されている。
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初代『戦国無双』で描かれたのは、桶狭間の戦いから本能寺の変までの戦国時代の前期。主人公の真田幸村を中心とした、15名がプレイアブルキャラクターとして登場。群雄割拠の時代だけに織田信長、明智光秀、武田信玄、上杉謙信、伊達政宗、お市、阿国など、誰もが知るような錚々たる顔ぶれが揃っていたのが魅力だった。全員が固有モーションのアクションをくり出してくれた点もイカしていたと思う。
近作の『仁王』シリーズでも発揮されているが、史実の虚実入り交じるストーリーがさすがの出来栄え。キャラクターごとにストーリーが分岐するマルチエンディングシナリオが採用されているなど、自分が歴史を紡いでいく感覚が味わえるのもよかった。戦況によって変化していく500以上のミッションが用意されていたのでコンプリートを目指したプレイヤーも多かったんじゃないかな。
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本作発売の同年(2004年)9月16日には、なんと早くもパワーアップ版『戦国無双 猛将伝』が発売。新たに羽柴秀吉、今川義元、本多忠勝、稲姫の4キャラクターが追加されたほか、新シナリオやさまざまなやり込み要素も遊べるようになった。成長システムが調整されて格段に遊びやすくなったのが、何よりうれしいポイントだったんじゃないだろうか。
2005年12月8日発売のプレイステーション・ポータブル版『激・戦国無双』を経て、2006年2月24日には待望のナンバリング続編『戦国無双2』が発売。ついに本格的なシリーズ化と相成った。
シリーズ最新作は前述のとおり、2021年7月27日発売の『戦国無双5』。これまでの『戦国無双』からストーリーやビジュアルを一新した、まったく新しいシリーズの幕開けとなる作品となっている。
筆を使って描いたような和を感じるビジュアルとこれまでと異なる解釈で描き直されるストーリーが魅力。もし『戦国無双』シリーズを未体験であれば(ナンバリングは途中だが)『戦国無双5』から始めるのもアリだろう。
なお、『真・三國無双』シリーズとしては、2025年1月17日に最新作『真・三國無双 ORIGINS』が発売。『真・三國無双』シリーズの原点回帰を掲げた、これまでのナンバリングタイトルとはひと味違う体験を楽しむことができる。