『FF7 リバース』ライティング調整などによってさらに深化した名シーンの数々。いま最高の品質で楽しむならPC版がオススメ【PC版レビュー】

by杉原貴宏

『FF7 リバース』ライティング調整などによってさらに深化した名シーンの数々。いま最高の品質で楽しむならPC版がオススメ【PC版レビュー】
 ひと昔前、家庭用ゲーム機派の自分にとってPCゲームといえば、ハイスペックが要求される洋ゲーをコアなゲーマーがコアな遊びかたをするためのものというイメージだった(個人的な偏見あり)。

 最近は家庭用ゲーム機でしか遊べなかったゲームがPC向けにリリースされたり、PS5のDualSenseコントローラーを筆頭にゲーム機のコントローラーがPCで使えたり、家庭用ゲームで育った人にとってもいまやPCはゲームをプレイするうえで有力な選択肢になっている。実際、PCゲームの売り上げも好調だと聞く。

 ご時世に漏れずFFVIIリメイクプロジェクト作品もPC版が発売され、2025年1月23日にはいよいよ三部作の第2作目『ファイナルファンタジーVII リバース』(以下、『FFVII リバース』)のPC版が発売される。

 ひと足早く発売されたPS5版から調整が施されているPC版
『FFVII リバース』。本稿では、そんな『FFVII リバース』PC版(Steam)をプレイしたレビューをお届けしよう。
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動作環境

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 まずは今回、筆者のプレイ環境を紹介。

  • OS   Windows 11 64-bit
  • CPU   Intel Core i7-13700K
  • GPU   NVIDIA GeForce RTX4070
  • メモリ  32GB(DDR5)

 公開されている動作環境の“最高品質(グラフィックプリセット“高”)”で楽しむためのスペックと比較すると、GPUの推奨がNVIDIA GeForce RTX4080のため、それよりもやや劣るものの、それなりに“最高品質”でプレイ可能といったスペックだ。

 実際に4Kの60FPSでプレイしてみるとフレームレートは安定。たまに引っかかりのようなカクツキが瞬間的に発生することがあるものの、プレイには支障なし。なお、このカクツキはGPUの性能不足や構成する機材の相性など複合的な要因がありそうだが、プレイ期間中、最適化が進んだのかカクツキが少なくなったため、アップデートなどで順次改善されるものなのかもしれない。
 なお、筆者はPS5とPS5 Proでも『FFVII リバース』をプレイ済み(PS5 ProではPS5のセーブデータからハードモードでプレイ中)。とくにPS5 Proとどのくらい違いがあるのか気になっていたので、そんな視点からもプレイした。

ライティングが調整され、よりドラマチックな絵作りに

 PS5版とのわかりやすい大きな違いはライティングの調整による表現の向上。
 
 PS5 Proのエンハンスモードでもかなりグラフィックが向上し、キャラクターの精細感や肌つやも高まり十分に満足していたのだが、PC版はさらに肌つやがよくなって瑞々しさも加わり、血の通った肌のような温かみも表現されている感じ。
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こちらがPC版
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こちらはPS5版(グラフィックモード)
 そんな活き活きとしたキャラクターたちが魅力的に描かれるカットシーンは、ライティング調整されたことでその表現力が増し、見惚れてしまうほど美しい。明暗も強調され、キャラクターの造形や顔の表情がより立体的に見える。さらにPC版は瞳がすごくキレイに見えるのも印象的だ。

 また、キャラクターが手にする武器や身に纏う防具、身につけている衣服の素材感もすごくリアルに感じられ、鋳鉄っぽい防具のテカリや刀傷などの描かれかたもすごく生々しさが増している。
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 PC版はグラフィックやプレイ感覚の確認のために少しだけのプレイにとどめる予定だったが、冒頭のシーンを観ただけで「ゲームの全シーンをPC版で観直してみたい!」そんな気持ちにさせられ、時間が許す限りプレイ。やはりコスタ・デル・ソルのリゾート感は味わいたい、ということでCHAPTER 6まで……やっぱりシスネさんに会いたくてCHAPTER 9まで。……ここまできたら“LOVELESS”観劇のCHAPTER 12……とついついプレイしてしまった。この原稿がアップされているころにはたぶん、メインストーリーはクリアーしているはず……。
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最高品質はPS5 Proも凌駕

 当然ながら、PC版の最高品質では、PS5 Proより高グラフィック、高フレームレートでのプレイが体験できる。

 プレイ開始からその高グラフィックに感動しっぱなしだった筆者が、まず最初に衝撃を受けたのがCHAPTER 2のグラスランドの風景。地下の抜け道の扉を開けた直後、壮大なグラスランドの風景が広がるカットシーンはPS5版でも衝撃を受けたシーンのひとつだが、高グラフィックになったグラスランドは近くの草花の密度、遠くの木々の存在感も強く、感動レベルが1段階上がった印象。
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 ふだん筆者はPCを28インチの4Kディスプレイに接続しているので、試しに55インチの4Kテレビに映し出してみたところ(気軽に移動できないのはPCのツラいところ)、その感動はさらに大きくなる。最高品質でプレイできるPCをお持ちの方は、モニターのサイズにもこだわりたいところ。
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高精細のヌルヌルはやはり正義

 “最高品質”なら画面の精細感を犠牲にすることなく、4Kの60FPSのヌルヌルした動きでプレイすることが可能(PS5 Proのエンハンスも同様)。とくにモンスターたちのヌルヌルな動きは、よりモンスター感が高まってとても気持ち悪い(褒め言葉)。30FPSでのプレイも不満はないけれど60FPSを体験し、それに慣れてしまうと30FPSには戻りづらいほど、60FPSはプレイしていて気持ちいい。

 なお、フレームレートは30、60、90、120FPSの段階で選択可能。最大の120FPSを選択した際、筆者の環境では90~120FPSで可変し、60FPSとの大きな差は感じられなかった。120FPSで安定してプレイできるPCをお持ちの方はぜひお試しいただきたい。

 操作はキーボード、マウス操作にも対応。キー調整もいろいろと設定できるので、お好みの操作でプレイが可能。PS5のDualSenseワイヤレスコントローラーでの操作も可能なので、家庭用ゲーム機に慣れた人もストレスなくプレイできる。そのほか、セーブスロットが30あり(PS5版は10スロット)、細かくセーブできるのもうれしい。
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2度目のプレイで気付くことも

 マンガは気が向いたら読み返し、一度観た映画もくり返し観る派の自分。

 ただ、クリアーに数十時間かかるゲームの場合、なかなかくり返しというわけにはいかない。
『FFVII リバース』はボリュームも膨大なだけに、NEW GAMEからのスタートには気合いが必要だったのだが、今回はサイドコンテンツはスルーしてメインストーリーを進めることを意識しながらプレイ。そうして一度プレイを始めると「コスタ・デル・ソルでリゾート衣裳を見るまでは……」、「ゴールドソーサーのデートイベントも見ておきたい……」と、ついつい先へと進めてしまいたくなる。バトルは極力避けながら進めたため、後半はキツくなるかと思っていたが、“みやぶる”で敵の弱点や特徴をしっかり把握しておけば十二分に戦える。アクションが苦手でメインストーリーを追うスタイルでも楽しめるバトルバランスになっており、物語をサクサクと進められる万人向けの設計になっていることが改めて感じられた。しかも早送り機能もある(PS5版にも追加されている)。

 一方で、難易度ハードでは、パーティ編成や装備やマテリアなどを試行錯誤しながらバトルに挑む必要が出てきたりと、歯応えのあるバトルを楽しみたい派にも満足できる奥深さがある。むしろ、ある程度力押しでクリアーできるノーマルでは本作のバトルの真の魅力を感じづらく、それを感じられるのはハードからとも言える。編集部でもっともゲームをプレイし、
『FFVII リバース』のPS5版はトロコンもしているベテラン編集者の阿部ピロシが「(ハードだと)見せ技だと思っていた連携アビリティや連携アクションがじつはメチャクチャ重要で、それらを駆使しながらギリギリで勝てるバランスになっていて本当によく考えられたバトルなんですよ!」と『FFVII リバース』のバトルを絶賛しており、やり込んでいる人ほどバトルの完成度を高く評価している。そんな奥深いバトルをぜひ味わってほしい(ハードは未クリアーの自分が言うのも何ですが)。

 原作を知っている人も知らない人も引き込まれる物語、完成度の高いバトル、広大でバリエーション豊かなワールド、多彩なサイドコンテンツも用意され、期待に違わぬ作品になっている
『FFVII リバース』。PC版を待っていた人はもちろん、最高品質のPCをお持ちの方はネタバレを食らう前に(発売から時間が経つとネタバレを踏まえての話になることもあるし)ぜひ早めに触れてみてほしい作品。自分はPC版でトロコンを目指し、ボリューム満点の本作をじっくり遊び倒そうと思っている。
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      集計期間: 2025年02月13日01時〜2025年02月13日02時