本イベントにはEpic Games Japan代表の河崎高之氏、Epic GamesグローバルパートナーシップVPのネイト・ナンザー氏も登壇。新シーズンの概要をふたりのコメントと併せて紹介する。
- テーマタイトルは“鬼ノ島”。マップ全体が和風に!
- 特殊能力を有した新アイテム“仮面”やパルクールアクションが追加
- 『ベイマックス』や『ゴジラ』など、日本と深い関係のある作品とのコラボも
- “鬼ノ島”試遊リポート。数々の新要素から感じる日本愛!
テーマタイトルは“鬼ノ島”。マップ全体が和風に!
じつは本シーズンは日本語版と英語版でテーマタイトルが異なるという、本作の長い歴史の中でも珍しいもの。
タイトルの意味合いについて河崎氏は「もともと“デーモン”が次元の狭間からやってくるというコンセプトがありました。今回は日本がテーマということもあり、“デーモン”を日本人が親しみやすい“鬼”という名称に変え、シーズンタイトルも日本限定のものに変更しました」と語った。
マップ設計も大幅に変更。MEGAのときはいくつかのスポットが日本をテーマにした街並みとなっていたが、本シーズンではマップ全体が和風テイストに。開発チームから見た日本文化が色濃く反映されており、“鬼の道場”や“フラテッド・フロッグス”といった、日本の自然や歴史的建造物をモチーフにしたスポットを始め、1980~1990年代の日本をモデルにしたという街並みなども存在している。
ネイト氏は「開発チームは子どものころからアニメや神話などの日本のカルチャーとともに育ってきました。もちろん日本チームと協力してすり合わせを行い、それが本シーズンに反映されています」とコメントした。
特殊能力を有した新アイテム“仮面”やパルクールアクションが追加
さらにパルクールのような新アクションも追加。着地の際に前転して高所からの落下ダメージを軽減したり、壁を素早く駆け上ったりと、スピーディーかつ心地のいいアクションが実現している。
後述の試遊リポートでは、こうした新要素の感触についてもお届けするのでぜひ読んでみてほしい。
『ベイマックス』や『ゴジラ』など、日本と深い関係のある作品とのコラボも
最後に、『ゴジラ』と『ベイマックス』とのコラボも発表。ベイマックスはキーアートや会場に展示されていた先行体験用のデータでスキンを確認できたが、ゴジラもシーズン中期のバトルパスでスキンが追加されるとのこと。
ネイト氏はコラボについて「今後のコラボについても期待してほしいです」とコメント。ゲームやアニメ、アパレル、アーティストなど、これまで多方面とのコラボを展開してきた本作。今回はもちろん、今後のコラボ展開にも期待が高まる。
“鬼ノ島”試遊リポート。数々の新要素から感じる日本愛!
ここからは、実際に“鬼ノ島”を試遊したライターによるリポートをお届けする。先行体験では1マッチだけ鬼ノ島でのサバイバルを楽しむことができたのだが、前述した通り、マップ全体で日本のカルチャーが色濃く反映されていた。
バスから降下中に遠目で見ても、寺院などの歴史的建造物や東京のようなモダンな街並みがはっきりと確認できた。撃ち合いをせずに新エリアを探索するだけでも十分楽しめるだろう。
今回の試遊で最初に訪れたのが、マップ北東に位置する“鬼の道場”。霧の中にたたずむ静かな道場がどこか不穏な空気を漂わせるスポットだ。
道場に入ると、鬼のような存在に操られた女性キャラクター “夜薔薇”とのボス戦がスタート。戦闘はいくつかのフェーズに分かれており、夜薔薇のHPを削り切り、倒したと思ったら第二形態に変化……! 第二形態では夜薔薇の背後で彼女を操っている鬼の目にしかダメージが入らないようになっていた。
形態変化に弱点以外無敵など、日本のアクションゲームの伝統的なボス戦を彷彿とさせる、歯ごたえのある戦闘を楽しめた。
なお、第二形態のHPを削りきると、レジェンダリーアイテムがふたつドロップ。ひとつは夜薔薇が使っていたサブマシンガンで、弾数が多く発射レートも速いうえに、ブレも小さい扱いやすい武器だった。
もうひとつはオーブを放って、着弾地点に瞬間できるようになる仮面。約2秒のクールダウンがあるため連発はできないものの、木の上など、通常建築しなければ行けないような場所にも瞬時に移動可能だ。展開に少し時間は掛かるが、攻めにも逃げにも使える万能アイテムという印象を受けた。
ちなみに、鬼の道場のボスとして出現する“夜薔薇”はスキンとしても登場。ほかにも、猫の忍者である“ニャンジャ”を始め、和風のスキンを多数確認できた。加えて扇子やかぎ爪のつるはし、和傘のグライダーなどもあり、バトルパスの内容も“和”づくしのものになりそうだ。
また、新たに追加される“着地ロール”や“壁登り”、“壁キック”といった、忍者のようなパルクールアクションも超爽快。なかでも、筆者がとくに気に入ったのが壁登り。
ジャンプボタンを長押しすることで壁を駆け登ることができるのだが、これまで階段を建築してようやくたどり着いていた高所をボタンひとつでよりスピーディーに登ることができるように。壁2枚ぶんを楽々と登ることができたので、戦闘時の相手との距離の詰めかたの自由度も上がっていると感じた。
着地ロールは高所から飛び降りた際にジャンプボタンを長押しで落下ダメージを軽減できるアクションだが、ダメージを無効化できるわけではないため適度なバランス。ほかにも屋根のでっぱりから大きくジャンプする“レッジジャンプ”や、ジャンプ中に壁を蹴って高度を稼げる“壁キック”といったアクションも追加されていた。
『フォートナイト』はもともとスライディングや壁をよじ登るなどの機動性の高いアクションはあったが、今回追加された新アクションにより建築なしでも縦横無尽に駆け回れるようになっている印象。
もちろん、新アクションと建築を組み合わせれば、さらに自由度の高いポジション取りも可能になっている。建築のない“ゼロビルド”モードだけでなく、ベーシックな建築バトルを楽しめる“バトルロイヤル”でも新たな風が吹きそうだ。