いち早く16ビットCPUを搭載したゲームマシン
メガドライブは、セガ・エンタープライゼス(当時)から発売された据え置き型ゲーム機。ジェネシス(GENESIS)の名称で北米を中心に大ヒットした、セガハード史上でもっとも普及したマシンとなっている。一時期は北米でのシェアがナンバーワンになったこともあり、『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』とともに日本を遥かに凌駕する絶大な人気を誇っていた。
何年か前に『しくじり先生』でカズレーザーさんがメガドライブについて熱く語っていたり(神回)、復刻版ミニゲーム機として“メガドライブ ミニ”や“メガドライブ ミニ2”が発売されたりしているため、もしかすると若い世代のゲームファンでも本機を知っているかもしれない。
メガドライブ最大の魅力は、やはりセガのアーケードゲームをたくさん移植してくれたソフトラインアップになるんじゃないだろうか。当時のゲームセンターではセガのタイトルが圧倒的な人気を誇っていたので、アーケードゲームファンたちがメガドライブをこぞって購入していた印象がある。筆者も当然それが目当てで、発売日に『スーパーサンダーブレード』とセットで買ったんじゃなかったかな。
『獣王記』、『ゴールデンアックス』、『スーパーハングオン』、『スーパーモナコGP』、『コラムス』など、有名タイトルは枚挙にいとまがないほどだ。セガ以外の多数のソフトメーカーも本格的に参入しており、なかでもカプコンの『大魔界村』や『ストライダー飛竜』が登場したときはかなりのインパクトだった。他機種の移植版よりもかなり先行してプレイできた点で、当時は優越感に浸れた。
そのほか『ファンタシースターII』、『シャイニング&ザ・ダクネス』、『シャイニング・フォース 神々の遺産』、『ランドストーカー ~皇帝の財宝~』、『アイラブミッキーマウス ふしぎのお城大冒険』など、移植作ではないメガドライブオリジナル作品も多数登場。とくに『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』は現在も続く人気シリーズとなっているのは語るまでもないだろう。
また、1991年5月31日にはメガドライブを内蔵したパソコン、その名も“テラドライブ”が発売されている。PC側と連携することでメガドライブをクロックアップさせて高速に動作させるなんて芸当もできたらしい。
1993年4月23日には、小型化を果たしたメガドライブ2も発売された。