※本記事は、2023年9月20日にアップした記事を再編集したものです。『ペルソナ』シリーズの第1作目
いまから28年前の1996年(平成8年)9月20日は、プレイステーション(PS)用ソフト『女神異聞録ペルソナ』が発売された日。
『女神転生』シリーズの派生作品として生まれた『女神異聞録ペルソナ』。
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筆者はそれまで『女神転生』シリーズをプレイしたことがなかったのですが、雑誌で紹介されているのを発見して興味を持ちました。とくに気になったのは高校生が主人公という部分。自分はそれまでRPGといえばファンタジーのイメージだったので、「学生が悪魔と戦うってどういうことなんだろう?」とワクワクしたことをいまでもよく覚えています。テレビCMの「もしも僕が悪魔でも、友達でいてくれますか?」、「もしも私が悪魔でも、好きと言ってくれますか?」と実写の役者が語りかけてくる映像も印象的。
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金子一馬氏のデザインも、それまで自分が遊んできたゲームとは異なる趣きで、興味を惹かれるポイントでした。パッケージの主人公がかっこいいんですよね~! ヒロインの麻希がペルソナに操られているポスタービジュアルなど、「これはほかのゲームとは違うぞ」と思わせてくれる魅力がありました。
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そんな『女神異聞録ペルソナ』は聖エルミン学園に通うキャラクターたちが主人公。心の奥底に潜む自分の多面性である“ペルソナ”が目覚め、ペルソナ使いとなった少年少女たちが異変に立ち向かっていく姿が描かれます。学生ならではの等身大の悩みは共感しやすいですし、一般人だった主人公たちが覚醒して、異形のものたちと戦うというシチュエーションにもワクワクさせられます。
ペルソナが目覚めるシーンは『神話覚醒』というお決まりのBGMが流れるのですが、旋律のなかに「ドクン、ドクン……」という心臓の鼓動のようなSEがあり、より場面を盛り上げてくれました。
このペルソナが覚醒するシーンは毎回シリーズの見どころになっていますね。個人的には『3』の自分の頭に銃を発砲するのがスタイリッシュで印象に残っています。
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『女神異聞録ペルソナ』のストーリーは“セベク編”と特定の条件を満たすことでプレイできる“雪の女王編”のふたつが存在。それぞれ固定のパーティーのほかに、自由に選択できる仲間がいるため、クリアーしたあとも周回プレイで別のキャラクターを選択して攻略するという楽しみがありました。ただ、自分はエリー(桐島英理子)という帰国子女のお嬢様が大好きで、毎回パーティーに加えていました。ペルソナを召喚するときの「come here!」のセリフがかっこよくて好きでした。
もちろん、自分にとってエリーが特別にお気に入りというだけで、ほかのキャラクターもみんな素敵です。たとえば“なんじょうくん(南条圭)”。
本作には神取鷹久という、すべてを手に入れて神の境地に達したというエリートが敵として登場します。そんな彼の話を聞いたあと、即座に心の弱さを見抜き「度が過ぎた強がりは見ていて辛い」、「コンプレックスを正当化しているだけ」と一刀両断するなんじょうくんの姿はめちゃくちゃシビレます。その堂々とした姿に「本当に17歳なのか?」とツッコミたくもなりますが(苦笑)。
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ゲームシステムは、従来の『女神転生』シリーズとは異なり、悪魔との会話が成功しても仲魔にはならず、代わりにスペルカードをもらえるというもの。そのスペルカードによって召喚された悪魔を合体させるとペルソナにすることが可能で、装備である降魔ができました。“潜在復活”というやり込み要素もあり、どこまでも楽しむことができました。
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その後、シリーズは1999年に『ペルソナ2 罪』、2000年に『ペルソナ2 罰』という2部作の続編が登場。その6年後にこれまでのシステム・設定を一新した『ペルソナ3』が、2008年には田舎を舞台にした『ペルソナ4』が発売されました。シリーズ20周年の2016年に発売された『ペルソナ5』は高い人気を誇り、さまざまな派生作品が登場。
2023年9月14日には、フィーチャーフォンアプリでリリースされた『女神異聞録ペルソナ 異空の塔編』が“G-MODEアーカイブス+”よりNintendo SwitchとSteam(PC)向けに発売。こちらは『女神異聞録ペルソナ』をベースとした外伝的作品となっています。ご興味のある方はぜひプレイをしてみてください!