gamescomの開催に合わせて公開されたトレーラーでは、主人公である“カザン”のストーリーと、本作の大きな特徴である激しいバトルシーンやダークな雰囲気を垣間見ることができる。
gamescom会場では、そんな本作のデモ版をひと足先に体験。死に至ったはずの英雄カザンがブレードファントムに力を与えられ、バーサーカーとなって生まれ変わったところからゲームがスタート。一連のチュートリアルからボスとの戦いをプレイできた。
『カザン』試遊レビュー
チュートリアルの段階では、剣と斧を装備し、スキルはない状態。ゲームを進めていけば武器の種類も増え、さまざまなスキルを使いこなせるようになる。基本的なアクションとしては、弱攻撃、強攻撃、キー入力方向への回避、ガードがあり、ジャストタイミングでのガードや回避も存在。
攻撃やガード、回避といった各種の行動でスタミナを消費。個々の行動による消費は大きめで、連発するとすぐにスタミナが尽きる。スタミナを使い切ってしまうと数秒間、身動きが取れなくなるので非常に危険だ。
体力を回復するためのアイテムは、この段階では3回ぶん所持しており、マップ上のチェックポイントで使用回数のチャージが可能。
ザコ敵の攻撃も手痛く、ボス戦に備えて回復薬を温存するために、それぞれの敵の攻撃を見切って、なるべくダメージを受けない工夫が必要。
連続攻撃でゲージを溜めると敵がダウン状態となり、大ダメージ技を決めるチャンスに。また、溜め攻撃のチャージ中は、スーパーアーマーがある模様。
チュートリアルのボス戦は、屈強な人型モンスターとの戦い。突進と突き、斬り払いと、大きく3種類の系統の攻撃をくり出してくのだが、プレイヤーとの間合いに応じて、それぞれ派生攻撃が追加されるので、距離の取りかたが重要と感じた。このボスさえ、なかなか手ごわく倒すのにけっこうな時間を要する。
チュートリアルとはいえ、本作のシビアな戦いがどんなものであるか、またそこから始まるいくつもの戦いはかなり難度の高いものになるだろうことが容易に想像できる内容だった。
開発者インタビュー
――『The First Berserker: Khazan』というタイトルに込めた意味は何でしょうか?
――『アラド戦記』のスピンオフとのことですが、ハードコアアクションRPGというジャンルに決めた理由は何でしょうか?
今回はスリル満点で、スピード感あふれる強烈なゲームを作りながらも、同時にIP(知的財産)を拡大していくことを目指しました。ハイクオリティーなアクションを別の形でどのように表現するかをつねに考えていました。フランチャイズ初のスピンオフとして、私たちが誇るアクションのクオリティーを見せるためには、このジャンルが最適でした。
――本作でもっとも注目してほしいポイントはどこでしょうか?
攻撃と防御のプロセスが、プレイヤーにとって没入感のある体験でなくてはいけません。まるでゲームのキャラクターとしてその場にいるかのように感じてもらいたいのです。その感覚をゲームを通じて伝え、アクションを楽しみながら特別な感情を呼び起こせるようなゲームにすることが、私たちにとって非常に重要です。
また、ゲームのシステムは、日本のユーザーの皆さんに響くだろうと感じています。ハイクオリティーなアクション要素とともに、『アラド戦記』の物語、アート、そしてカザンの復讐の旅路を表現したいと考えています。
――このゲームはシングルプレイ専用ですか?
――舞台はオープンワールドでしょうか?
――ストーリーに沿ってリニアにゲームが進行していくのでしょうか?
同じような構造の日本のゲームとしては、『仁王』が挙げられるかもしれません。ただし、完全にリニアな進行ではなく、プレイヤーの選択によって物語の分岐が生じ、異なるエンディングやマップが用意されているので、多様な展開が楽しめます。
――リリースが楽しみです。