『メタファー:リファンタジオ』“旅”気分を味わえる体験版プレイリポート。“クサい”事件を通じて、ゲームの基本的な流れが判明!

byギャルソン屋城

更新
『メタファー:リファンタジオ』“旅”気分を味わえる体験版プレイリポート。“クサい”事件を通じて、ゲームの基本的な流れが判明!
 アトラスより2024年10月11日に発売予定の新作RPG『メタファー:リファンタジオ』。2024年6月にはゲームの基本部分がわかる試遊リポートをお届けしたが、今回はゲーム前半のとあるパートを約90分にもわたって試遊プレイする機会が得られたので、その内容を詳しくリポートしていく。
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フリークエストが多彩すぎて時間が足りない!

 今回の試遊は、シナリオ内に登場する2番目の都市であるマルティラに到着した場面からスタート。マルティラは連続誘拐事件が発生している。主人公たちはその犯人と目されているハイザメを討伐するために、この地を訪れたようだ。
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マルティラの街。住人たちは“人さらい”に怯えており、主人公たちは依頼を請けてやってきたのだ。
 パーティーメンバーは主人公、ストロール、ヒュルケンベルグの3人+妖精のガリカとなっていて、拠点となる“鎧戦車(がいせんしゃ)”も技師のニューラスとともに加入済み。その他の仲間はまだ加入していないようだ。

 まずは街を治める領主が住まうクリアンテ城に向かい、ストーリーを進める。本作では基本的に“シナリオイベントが発生”→“期限内に条件を達成しつつ自由行動”→“期限が来たらシナリオが進行”→“つぎのシナリオイベントが発生”……という流れでシナリオが進んでいく。

ゲームの流れ
●シナリオイベントが発生する

●期限内に自由行動(クエスト遂行、ダンジョン探索など)

●期限最終日になると強制イベント

●つぎのシナリオイベントへ
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 主人公たちが狙うハイザメは、巨大なモンスター“大砂蟲”が出没するエリアを越えたところに根城をかまえているらしい。そこで、危険な大砂蟲を避けて進む方法を探り、聞き込みを開始する。

 しかし、なかなか有力な手掛かりは見つからない。途方に暮れる主人公たちだったが、警備隊の一員であるモリスがやってきて「“光砂”の日を利用すればいい」という情報をくれる。そのアドバイスに従い、光砂の日を狙って目的地へと向かうことになる。
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 出発は光砂の日の前日なので、それまでの3日間が自由行動期間となった。この期間には、街の住人たちのお願いを聞いてあげたり、怪物の討伐をこなしたりするなど、さまざまなフリークエストをこなしながら、自分磨きをしたり、稼いだ資金で装備や回復アイテムを調えたり、メインシナリオの準備を行うことになる。

 マルティラでも、ムツタリ族の話を聞いたり、バンジージャンプをしたり、老婆の昔話に付き合ったり、買い物を頼まれたりなど、さまざまなクエストが用意されている。また、初日の強制イベントで転移魔法を習得し、王都グラン・トラドにも一瞬で戻れるようになっているので王都のクエストも請けることが可能だ。
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 クエストのおもな目的のひとつが“自分磨き”。

 これは主人公固有のパラメーター“王の資質”を成長させるもので、王の資質は“勇気”、“見識”、“包容力”、“説得力”、“想像力”の5つから構成されている。
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5種類のパラメーターから成る“王の資質”。同じアトラスの『ペルソナ』シリーズでもおなじみの要素だ。
 一部のクエスト(依頼)には、各パラメーターが一定量ないと進めることができないものが存在するため、余裕があったら(なくても)育てておきたいところではある。
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王の資質は、一部のクエストを進めるために必要となる。
 戦力アップを図れるのもクエストの重要な目的だ。“募兵舎”に行くと討伐依頼(クエスト)を請けられる。マルティラでは、メインストーリー上で請けたハイザメ討伐以外にもふたつの怪物討伐依頼が用意されており、受注することで新たなマップ(ダンジョン)が解放される。
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 討伐依頼では、メインストーリーのダンジョンほどではないが、ある程度の戦闘回数をこなせるダンジョンに行くことになるので、パーティーメンバーやアーキタイプをレベルアップさせられる。ここでレベルアップさせつつ、稼いだ資金で装備や回復アイテムを充実させておくと、メインストーリーの進行がラクになるという寸法だ。

 今回の自由行動期間は3日間と短めで、クエストのすべてを消化するのは不可能。そこで、“コメロ村”という未解放のマップへ行ける“伝書鳩の卵を届けろ”という依頼と、ハイザメ討伐を見越してパーティー強化をするべく討伐依頼“小鬼を率いる新たな王”をこなし、あとはおもしろそうなクエストを請けることにした。

伝書鳩の卵を届けろ

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 まずは“伝書鳩の卵を届けろ”という依頼。目的地のコメロ村は、マルティラから東に少し進んだところの森の中にあるらしい。

 街から離れているため、鎧戦車を使って移動。鎧戦車での移動時は、船内を回って仲間と会話したり読書などをしての自分磨きや、強力な回復アイテムである“料理”を作ることができる。
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 コメロ村ではニューラス関連のイベントが発生し、新たなアーキタイプ“ガンナー”が覚醒した。ガンナーは“貫通”属性の攻撃手段が豊富で、このあとのメインシナリオを進めるのに非常に役に立つアーキタイプ。

 アーキタイプは“支持者”と絆を結ぶことで覚醒するものなので、旅の先々で出会うことになる支援者とのイベントをこなせば、そのキャラクターと仲よくなれて新たなアーキタイプを獲得したり成長させられるようになりそうだ。
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ゴボルン討伐へ

 思わぬ収穫が得られたところで、翌日はゴボルン討伐の依頼“小鬼を率いる新たな王”をこなしに再び遠征。今度は移動中にモンスターの襲撃を受けるというハプニングが……。難なく倒せたものの、ファンタジー世界の旅は危険もいっぱいなのである。
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 今回の討伐依頼は、森のどこかにいるという“ゴボルンの王”がターゲット。隠れている王を引きずり出すために、手下のゴボルンを何体か倒す必要があるようだ。
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 しかし、ゴボルンたちは“群れ”で行動するため、こちらも囲まれやすく危険が大きい。そこで役に立つのが、先ほど覚醒したばかりのアーキタイプ“ガンナー”。主人公に装備させると、移動中に直接敵シンボルに攻撃できる“ファスト”の射程が大幅に伸びるのだ。これを利用すれば、比較的リスクを負わずに立ち回れる。
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 メンバーのレベルアップという目的もあるので、ボス戦に向けてMPが枯渇しない程度にザコもていねいに狩りつつ、黒い頭巾を被ったゴボルンたちを倒していく。するとボスが出現したあたりでちょうどMPも心もとなくなってきたので、そのままボスを倒してクエスト成功とした。
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 討伐依頼の収入は道中敵を倒して稼いだものと合わせるとけっこう大きく、その資金で装備を調えることができた。遠征になるため時間の消費も大きく、1回で終わらせないとほかのクエストに手をつけられなくなるというリスクもあるが、戦力増強のメリットはかなり大きい。

いろいろな意味で“クサい”案件に……

 クエストで稼いだ資金で準備を終え、いよいよメインイベントであるハイザメ討伐へ出発。イベントによっては、特定のダンジョンをクリアーしておかなければならないようだが、今回はそういった条件はなく、期日になったら出発するだけのようだ。
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 メインシナリオでの重要な移動なだけあって、道中は貴重な遺物を発見したり、ライバルの襲撃に遭ったりと、ハプニングのグレードもフリークエスト時よりアップしていた。
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 なお、前回の体験会のシナリオにも登場していたキャゼリナは、ナンバーワン賞金稼ぎらしくかなりの強敵。アーキタイプの相性によっては手も足も出ない恐れもあるので、出発前には必ずセーブをしておき、なるべくラクに戦える編成で挑むようにしよう。

 そしてたどり着いた先に待っていたのは、大砂蟲が寝静まった平和な光景ではなく……。
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 どうやら主人公たちはハメられてしまったらしい。眠りこけているはずの大砂蟲の襲撃に遭い、戦闘の末に呑み込まれてしまう。

 物理攻撃が効かない敵や、移動するだけでHPを奪われてしまう毒沼など、多くの困難を乗り越えて大砂蟲の体内を進んでいく主人公たち。回復手段は(手持ちのアイテム以外は)ないのに制限時間はあって、なかなかきびしいダンジョンとなっている。
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 最奥のボスを倒すと、体内から脱出することができる。もちろん、その方法とは……。
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 体中クサい物体まみれになりながらも脱出に成功し、いよいよ本来の目的であるハイザメの根城に潜入することとなった主人公たち。マルティラでの情報がウソだったことに疑念を強めつつも、ここまで来たら先に進むしかない。
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 洞窟内の敵は、情報とは真逆で“光砂”のために強化されており、弱点を突いてもこちらの行動が増えることはない。そのため、“ファスト”で敵を気絶させつつ、敵が気絶から回復する2ターン目までに速攻で倒しきるという戦いかたが求められる。本作ではダンジョンが多めだが、緊張感を切らさないような工夫がこのように成されているのだ。
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 最奥では待ちに待ったハイザメとの邂逅が待っている。前回の体験版や週刊ファミ通本誌などで、すでに味方となることはわかっているのだが、そう簡単に加わってくれるわけではないらしい。会話イベントを経ていきなり戦うことに。
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 分身の術で4体に増えてから攻撃してくるため、非常に厄介。何かからくりがあるようだが、それをどう見つけるかがカギを握るようだ。毎回毎回気の抜けない戦いを用意してくるこの仕様は、本作の大いなる魅力だと言えよう。

 ハイザメとのやり取りを通じて、誘拐事件に対して疑念を強めた主人公たちは、ハイザメとともにマルティラへと帰還する。そしてそこで待っていたのは……。
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 今回のプレイでは、パーティーはフルメンバーではなく(最大4人編成だが、今回は3人)、場所もふたつ目の街と、まだまだゲーム前半であるはずだが、狭い範囲にもかかわらずやれることは多く、またストーリー、マップ、バトルとあらゆる要素に多彩な“仕掛け”が用意されていた。まさに『メタファー』という作品の壮大さがうかがえるものだった。

 2016年12月に
『PROJECT Re FANTASY』としてプロジェクトを発表して以来、じっくりと熟成されてきた作品だけあって、まったく底が見えないスケール感がある。公式アカウントから続々と情報が公開されていて、その量もすでにかなりのものとなっているが、プレイしてみるとそれらもまったく「出し過ぎ」などと感じないほど。

 その全貌が明かされる日は、もうすぐだ。
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