『Dying Light: The Beast』1作目の主人公カイル・クレインが帰ってくる。“ビーストモード”で超人的な力を駆使してゾンビを倒す【gamescom 2024】

by古屋陽一

『Dying Light: The Beast』1作目の主人公カイル・クレインが帰ってくる。“ビーストモード”で超人的な力を駆使してゾンビを倒す【gamescom 2024】
 2024年8月21日~25日、ドイツ・ケルンにて、ヨーロッパ最大規模のゲームイベントgamescom 2024が開催。前夜に行われ、数々の新情報が飛び交ったオープニングイベントの“gamescom Opening Night Live(ONL)2024”にて、大きな注目を集めたタイトルのひとつが、Techland開発による『ダイイングライト』シリーズ最新作『Dying Light: The Beast』の発表だ。

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 ご存じ『ダイイングライト』は、2015に第1作目がリリースされるや人気を博した一人称視点のオープンワールド型ゾンビサバイバルゲーム。プレイステーション5、プレイステーション4、Xbox Series X|S、Xbox One、PC向けに発売予定だ。

 そんな同作の実機でのプレイを交えながらのプレゼンが、gamescomの会場で行われた。

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 プレゼンを担当したのは、
『ダイイングライト』のフランチャイズ・ディレクターであるTymon Smektala氏。「1作目のリリースは9年前の2015年で、2作目のリリースは2年前の2022年にも関わらず、いまでに毎月約200万人がどちらのタイトルをプレイしている」と根強い人気ぶりを紹介したTymon氏は、「もともと『ダイイングライト2』のDLCとして開発が進められていた本作が、2023年末に物語の内容がリークされたことにより、主人公や物語、プロジェクトの規模を変更し、3作目としてリリースされることになった」と説明。『Dying Light: The Beast』では、前作までの設定を踏襲しつつ、新しいキャラクターやグループ、新しい場所、新しい敵(フリーク)も登場し、新しいゲームプレイメカニクスも盛り込まれていると続けた。

 本作の舞台となるのは、かつて人気の観光地だったキャスター・ウッズ。キャスター・ウッズは、陰鬱な田舎の小さな街で、
『ツイン・ピークス』や『ストレンジャー・シングス』などの影響を受けたダークな世界観だという。とくに、夜になると昼とはまったく違う緊張感のあるゲームプレイが楽しめるのだとか。

 主人公は、1作目でもメインを張ったカイル・クレイン(海外版の声を担当するのは、前作同様ロジャー・クレイグ・スミスとのこと)。1作目で、多くの人々を過酷な運命から救ったカイルは、その後捕虜として捕らえられ、13年間にわたって実験に耐え続けることを与儀なくされてしまう。実験から脱出して戻ってきたカイルは復讐を誓うが、さらなる危険に出会うことになる。

 「
『Dying Light: The Beast』のストーリーは前2作を引き継いではいますが、カイルは10年以上の監禁生活を経て新たな視点で世界を体験していくので、シリーズ作のプレイ経験がないプレイヤーたちにとってのエントリータイトルとしてもふさわしいですし、カイルを初めて知る方たちも楽しむことができます」とTymon氏。

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 本作では“フリーク”と呼ばれる新しい敵が登場する。そもそもカイル自身、フリークを作る実験場に捕らわれていたわけだが、実験によってゾンビのDNAと人間のDNAが混じり合ったカイルは、獣(ビースト)のような力を備えることになった。この“ビーストモード”に入ると、カイルはより速く、より強くなり、非常に重いものも投げられるようになる。通常とは違うスキルも使えるようになるようだ。

 デモプレイでは、最後に“ベヒモス”と呼ばれる巨大なフリークと、カイルの戦いが紹介されたが、最初は苦戦していたカイルが、何かのきっかけで“ビーストモード”に突入するや、圧倒的な力強さを発揮して、ベヒモスを屠っていたのが印象的だった。

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技術の進歩により、ライティングや天候の変化など、さらなるダイナミックな表現を実現。より没入感あるゲーム体験を楽しめる。

 プレゼンでは、舞台となるキャスター・ウッズに関して、「自然のランドマークや小さな村、工業団地が点在し、プレイヤーはパルクールを駆使して移動したり、打ち捨てられたクルマを盗んでサバイバルに利用したりできます。クルマはきちんと手入れをしないと壊れてしまうし、燃料が足りなくなれば走りません。ですが、ゾンビを1〜2体跳ねたりする程度の強度はあります」との説明もあった。

 さらに、キャスター・ウッズには生き残った人間たちの派閥があり、主人公に助けを求める者もいれば、敵と見なす者もいるとのことだ。さらに、謎のクリーチャーがこの地域を狩り場として支配しているのだという。

 本作のプレイ時間は18時間プラスαを想定しているとのことだ。

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 さて、本作は最大4人までの協力プレイが可能。夜になると群れのゾンビが強化されるため、協力プレイで仲間とともに生き延びるか、勇気があればソロで挑むことも可能とのこと。

 なお、『ダイイングライト2 ステイヒューマン』を持っているプレイヤーは、追加料金なしで
『Dying Light: The Beast』を入手可能とのこと。これは、もともと同作が『2』のDLCとして開発されていたものが独立したゲームとしてリリースされることになった経緯からとのことだが、何ともユーザー思いの方針だ。

 本作の発売時期は未発表。ただし、2024年中にリリース日を含むさらなる詳細が発表予定とのことで、シリーズ10周年となる2025年にリリースされるのかもなあ……と期待させる。Steam、Epic Games Store、Xbox、プレイステーションでウイッシュ登録をすると最新情報のアップデートが得られるとのことなので、気になる方はぜひチェックされたし。

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集計期間: 2025年01月15日16時〜2025年01月15日17時