『お姉チャンバラ』20周年。セクシー&バイオレンスの血みどろ剣戟アクション!【今日は何の日?】

byカワチ

『お姉チャンバラ』20周年。セクシー&バイオレンスの血みどろ剣戟アクション!【今日は何の日?】

B級っぷりが最高のアクションゲーム

 2004年(平成16年)8月26日は、プレイステーション2(PS2)で『SIMPLE2000シリーズ Vol.61 THE お姉チャンバラ』が発売された日。本日で発売から20周年の節目を迎えました。
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 『SIMPLE2000シリーズ』のひとつとして発売された『お姉チャンバラ』。屍霊(ゾンビ)がはびこる荒廃した世界を舞台に、テンガロンハットとビキニ姿のセクシーなキャラがつぎつぎと現れる敵を斬りまくるアクションです。爽快感溢れるシステムやB級映画のような世界観が人気を博してシリーズ化を果たし、リッチな作りの作品になっていきます。また、実写映画化やマンガ化といったメディア化も行われています。

 開発元のタムソフトは『闘神伝』シリーズなどアクションゲームの実績があるものの、この時期はスポーツやレースの開発が中心でした。そのため、タムソフトが良質なアクションを作れるということを知らしめた転機の作品と言えるでしょう。
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 記念すべきシリーズ1作目の内容は、父親に育てられた姉の彩と、腹違いの妹である咲の因縁の対決が描かれます。ストーリーモード以外にも、無限に湧いてくるゾンビと戦い続けるサバイバルモードも搭載。やり込み要素として各ステージで特定の条件を満たす“クエスト”も存在しました。

 舞台となるのは墓場や市街地、洞窟、廃病院で、ホラー要素がたっぷり。登場するゾンビもこちらの攻撃で首が吹っ飛んだり、下半身だけになっても襲ってくるので、バイオレンス要素が強かったですね。ボスとしてカギヅメと鉄球を持ったふたりぐみの女学生ゾンビも登場。リメイク作の『お姉チャンバラORIGIN』では、このふたりの設定がさらに掘り下げて描かれています。
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 ゲームを攻略していくうえで重要なのは、タイミングよくボタンを押すことでコンボになる“Coolコンビネーション”を使いこなすこと。連打ではなくしっかりタイミングを合わせなければいけないので慣れが必要ですが、うまく使えるようになれば爽快なコンボをつぎつぎにくり出せます。

 刀に血がつくと切れ味が悪くなってくるので、L1ボタンで血を振り払うことも大事。血を払うアクションはコンボの合間に挟むことで隙を少なくできるため、いかに組み込むかが重要です。広範囲を攻撃できる居合切りも存在しますが、使うと体力を消費。多用は禁物でした。

 また、ゾンビの血しぶきを浴びたり、敵を倒したときに出現する赤い玉を取ると“穢れゲージ”が上昇。ゲージがMAXになると体力が減り続けるものの攻撃力がアップする“暴走状態”になります。この暴走状態は女神像の破片を使うか女神像に触ることで解除でき、どのタイミングで暴走するかが大事になります。暴走状態でなければ倒せない敵もいるので、周りのザコを倒してゲージを溜める必要がある場面もありました。後のシリーズでは暴走状態以外の特殊技でも倒せるように改良されていますが、1作目の本作は発展途上でしたね。迷いやすいマップや見づらいカメラワークなど、気になる部分も多いですが、セクシー&バイオレンスという制作陣のやりたいことがヒシヒシと伝わってくる熱意のある作品でした。
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 シリーズは2011年3月31日にプレイステーション・ポータブル(PSP)で『お姉チャンバラSPECIAL』を発売したあと、2012年1月19日にシリーズ初のフルHD対応の作品『お姉チャンバラZ~カグラ~』をXbox 360で発売。吸血族の末裔である姉妹の神楽と沙亜也が新たな主人公となり、周囲から血を吸い取る“ブラッド・リカバリー”などのシステムが存在しました。また、彩と咲も、サブキャラクターとして登場。2014年10月30日にプレイステーション4(PS4)で発売された『お姉チャンバラZ2 ~カオス~』では新旧2組の姉妹による共同戦線が実現し、大きく盛り上がりました。

 2019年12月5日にはPS4で『お姉チャンバラORIGIN』が発売。『THE お姉チャンバラ』、『THE お姉チャンバラ2』をリメイクした作品となっており、“Coolコンビネーション”や“暴走状態”のほか、後年に追加されたシステム“忘我”も搭載されています。現在はPS4のほかPC(Steam)でも発売中なので、ぜひチェックしてみてください。
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