エピックゲームズは、スマートフォン向けにアプリ“Epic Games Store”と『Fall Guys』（フォールガイズ）を2024年8月16日にリリースした。iPhone版は欧州連合で、Android版は全世界でダウンロード可能。
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ストアでは既存のアプリ版『フォートナイト バトルロイヤル』（フォートナイト）と『Rocket League Sideswipe』（ロケットリーグサイドワイプ』に加え、新たにリリースされたアプリ版『フォールガイズ』をダウンロードすることが可能だ。
そんな本アプリのメディア向け発表会が、2024年8月15日にオンラインにて実施された。発表会にはEpic Games CEOのTim Sweeney（ティム・スウィーニー）氏、Epic Games StoreジェネラルマネージャーのSteve Allison（スティーブ・アリソン）氏、Altstore共同創業者のRiley Testut（ライリー・テストゥ）氏とShane Gill（シェーン・ギル）氏、Aptoide CEOのPaulo Trezentos（パウロ・トレゼントス）氏が参加。本稿ではその模様をリポートする。
そんな本アプリのメディア向け発表会が、2024年8月15日にオンラインにて実施された。発表会にはEpic Games CEOのTim Sweeney（ティム・スウィーニー）氏、Epic Games StoreジェネラルマネージャーのSteve Allison（スティーブ・アリソン）氏、Altstore共同創業者のRiley Testut（ライリー・テストゥ）氏とShane Gill（シェーン・ギル）氏、Aptoide CEOのPaulo Trezentos（パウロ・トレゼントス）氏が参加。本稿ではその模様をリポートする。
来年にはiOS端末で『フォートナイト』が遊べるかもしれない！
本アプリは、アプリ版『フォートナイト』『ロケットリーグサイドワイプ』『フォールガイズ』のダウンロード以外に加え、Epic Games アカウントを使えばPC版の“Epic Games Store”にアクセスすることもできる。自身のライブラリの管理や、PCで購入したアプリを自身のスマートフォンでプレイすることも可能だ。
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本アプリのiOS版は現状、EU圏内のみでしかリリースされないが、行く行くはEU圏内以外の地域でも利用できるようにしていく予定とのこと。日本での明確なリリース時期は未定だが、2025年内の配信を視野に入れて動いている。
iOS版と言えば、2020年にEpic Gamesがアプリ版『フォートナイト』に独自のモバイル向け決済手段を導入。それが大手アプリストアのガイドラインに抵触し、App StoreやGoogle Playから同作が削除されるという出来事があった。
iOS版と言えば、2020年にEpic Gamesがアプリ版『フォートナイト』に独自のモバイル向け決済手段を導入。それが大手アプリストアのガイドラインに抵触し、App StoreやGoogle Playから同作が削除されるという出来事があった。
だが、2023年に、EUで圧倒的なシェアを誇るデジタルサービスを提供する事業者に対し、義務を課して公正な競争を促す“デジタル市場法”（Digital Markets Act、通称DMA）が施行。これにより、iOS版“Epic Games Store”がひと足先にEU圏内でリリースされることになったのだ。DMAの影響は他の地域にも波及しており、そのおかげで日本でも近い内にiOS版“Epic Games Store”がリリース予定となっている。
つまり、来年には多くのユーザーが切望しているiOS端末でも『フォートナイト』が遊べるかもしれないということだ。
つまり、来年には多くのユーザーが切望しているiOS端末でも『フォートナイト』が遊べるかもしれないということだ。
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発表会の中では、そもそもなぜ各タイトルをアプリ版“Epic Games Store”以外のストアでも配信するのか、という点についても言及された。少々込み入った話となるため、下記にまとめた。
- App StoreやGoogle Playでアプリ版“Epic Games Store”をダウンロードするには複雑な踏まなければならず警告表示もでるため、ユーザーの中には途中でダウンロードをやめてしまうひともいる（ほかのアプリはワンボタンでダウンロード可能）
- EU圏内のApp Storeでもダウンロードの複雑さはそのまま残っている。それを解決するためには法的な問題がある
- Epic GamesとAppleの訴訟と、欧州委員会がAppleに対して行っている調査、双方の結果次第で複雑なダウンロード手順をやめさせられるかもしれない
- 上記の問題は解決に時間が掛かるので、AltstoreやAptoideと協力してコンテンツを提供していくことにした
大手アプリストアとの軋轢が完全に解消しない状態でリリースする運びとなった“Epic Games Store”。ティム氏は「将来的にはすべてのデベロッパーがアプリ版“Epic Games Store”を通じてゲームやアプリを提供できるようにしていく。それと同時にEpic Gamesが提供するさまざまなタイトルのアプリ版開発にも取り組んでいく」と語った。
アプリ版『Epic Games Store』インタビュー。「PC版と同じような施策でアプリ市場を盛り上げたい」
発表会の後半ではインタビューの時間も設けられた。ここでは各メディアによる質問の中から、いくつかをピックアップしてお届けしていく。
Tim Sweeney（ティム スウィーニー）
Epic GamesのCEOであり、Unreal Engineや 『フォートナイト』、Epic Games ストアの開発者。
Steve Allison（スティーブ アリソン）
Epic Games ストアのジェネラルマネージャー。
――現行の“Epic Games Store”はゲームの無料配布やクーポンによる割引など、ユーザーにとってうれしい要素が豊富です。アプリ版でもこういった施策を考えているのでしょうか？
スティーブ
いろいろな人たちとパートナーシップを組んで、PC版でやっているような施策をアプリ版でもできるようにしていきたいと考えています。取り扱いタイトルの拡充も行い、さらに盛り上げていきたいですね。ちなみにPC版で獲得したEpic報酬（リワード）はアプリ版でも使えますし、その逆も可能です。
――PC版『Epic Games Store』ではサードパーティゲームを独占するという戦略をとっていますが、この戦略はアプリ版でも行っていくのでしょうか？
――PC版『Epic Games Store』ではサードパーティゲームを独占するという戦略をとっていますが、この戦略はアプリ版でも行っていくのでしょうか？
スティーブ
我々が取り組もうとしていることについて、アプリデベロッパーの方からの反応もいいので、アプリ版でもEPICファーストランプログラム（※）を始めとした戦略を続けていきたいと考えています。
※Epic Games Storeでの最初の6か月間の独占期間において、ユーザーによる対象製品の購入額の100%の純収益がサードパーティのデベロッパーに提供されるプログラム。――『フォートナイト』は子どもにも大人気です。親としては、子どもにApple StoreやGoogle Preyでの複雑なダウンロード手順はやや抵抗があります。
ティム
Apple と Googleがダウンロードを複雑にしていることは、私たちも残念ですし、関係者にとっては失望でしかないです。我々としては与えられた環境の中でベストを尽くし、ユーザーに対して「Epic Games Storeのアプリは安全だよ」と説明することしかできません。また『フォートナイト』のペアレンタルコントロールはすべてのプラットフォームに対応していますので、ダウンロードの過程で驚かれるかもしれませんが、ゲーム自体は親御さんも、お子さんも安心して遊べるようになっていると思います。
――アプリ版『フォールガイズ』はPC・コンソール版とのセーブの同期やクロスプレイはあるのでしょうか？
――アプリ版『フォールガイズ』はPC・コンソール版とのセーブの同期やクロスプレイはあるのでしょうか？
ティム
ほかのタイトル同様、『フォールガイズ』もPC版やコンソール版とセーブを同期したり、クロスプレイしたりして遊ぶことができますし、ログインすればリワードももらえます。あくまで『フォールガイズ』を遊べるプラットフォームが増えたというだけですので、アプリ版独自の要素はありません。
