コーエーテクモゲームスより、DMM GAMESとSteamにて配信中のバカンス&コミュニケーションゲーム『デッド オア アライブ エクストリーム ヴィーナス バケーション』(以下、『DOAXVV』)。
本作は南国の楽園・ヴィーナス諸島が舞台。プレイヤーであるオーナーが、対戦格闘ゲーム『デッド オア アライブ』シリーズの女の子や、本作オリジナルキャラクターたちとバカンスを楽しむゲームです。
2022年より順次追加されているコンテンツ“トゥルーカラーアップデート”。これは登場している女の子が不定期に選ばれていき、その魅力を大きくアップグレードするもの。専用水着やセリフ、ポーズが実装されるほか、より恋愛感の増した新エピソードが楽しめるのも特徴です。
これまでは『DOA』シリーズから登場している女の子は、マリー以外選ばれたことがなく、ほとんどが本作オリジナルの女の子でした。それが今回、『DOA4』より登場している女の子・こころがアップデートされます。
本記事では、『DOAXVV』のプロデューサーを務める作田泰紀氏へインタビュー。先日追加された新しい女の子・れいかなどのアップデート情報とともに、こころのトゥルーカラー(以下、TC)アップデートについて詳しくお聞きしました。
作田泰紀 氏(さくだ やすのり)
『DOAXVV』プロデューサー。2021年6月までは本作のディレクターを務めた。『DOA3』の開発からキャリアをスタートし、約20年にわたって『DOA』シリーズに携わる。(文中は作田)
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こころトゥルーカラーコーデ“月下桜花”
ハーフアニバーサリー・れいか登場まで
――本題となる、こころのTCの前に直近のアップデートについてお聞かせください。6.5周年の際には、メイド喫茶をモチーフにした水着や家具が登場しました。ハーフアニバーサリーはコスプレ的なモチーフが昨今続いていますが、なぜ今回メイド喫茶を選ばれたのでしょうか。
作田
4.5周年から、いわゆるコスプレに近いモチーフを選ぶ流れが続いていて、毎回オーナーの皆さんに喜んでいただけていると感じています。6.5周年も、きっとすごいコンテンツが来るに違いないと期待の声が多く寄せられていたこともあり、その期待を応えるために開発チームと議論を重ねていきました。
コスプレ系をモチーフにしたとき、ただコスプレ感のある水着であればいいとは思っていません。より多くのオーナーさんたちに喜んでもらえるものであるべきですし、それでいてすべての女の子たちに似合うデザインにしなくてはなりません。正直、考案はかなり難航していました。
その中から挙げられたアイデアのひとつが、メイドの水着でした。じつは、メイドモチーフはあえてこれまで避けていました。サービス開始初期からアイデアとして挙がることはありましたが、避けていた理由はマリーにあります。サーバントであるマリーは、ようはメイドの立ち位置に近いんですよね。
マリーが持っている個性のひとつですから、メイド水着が登場するのならばマリーが着るべきですし、マリー以外に着せるべきではないと考えていました。もちろん皆さんが求められているモチーフなことはわかっていましたが、マリーの個性を奪わないために避けていたのです。
“おつまみピンチョス”もメイド的なデザインではありますが、あれくらいの方向性ならば、メイド的な個性を奪ってしまわないのかなと考えていました。
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きまぐれニャンメイド
――マリーはすでにTCで、個性がより強められましたよね。それもあって「だったらマリーの個性がなくなることはないだろう」といった判断だったのでしょうか。
作田
まさにその通りです。マリーをアップデートできたのだから、だったらメイド水着を全員に着せてあげてもいいだろうと。
――本作の水着は1個の要素で完結することは少なく、今回は猫とメイドが合体した“きまぐれニャンメイド”として登場しました。さらに、メイドカフェの家具もあって、とても豪華でしたね。
作田
もともとは“ネコミミメイド”を意識して制作していたのですが、そこまでやるのであればしっかりとメイド喫茶のような家具も登場させるべきだろうと判断しました。実際にメイドカフェのファンである開発スタッフの意見なども聞きながら、何がメイドカフェにあるべきなのかを検討しながら制作していきました。
――ここまでくると、やはりネコなどの小動物自体の登場にも期待してしまいますね。家具にキャットタワーもあり、猫カフェみたいな一面もありましたし。
作田
そのうち登場させられたらいいなぁ……とは個人的にも思いますが、実際作るのとなればかなりたいへんです。どちらかと言うと、たとえばネコっぽい水着などで楽しんでもらうほうがいちばんなのかなと考えています。
――わかりました。また、合わせてイベントで皆さんと作り上げた水着“ウルフ・イン・レッドフード”が配信されました。実際作ってみた手応えはいかがでしたか?
作田
オーナーさんや出演者の皆さんと話し合ってみて、どうなるのか期待と不安の半分でしたが、結果としてはとてもよかったと思います。水着のデザインやアイデアを、企画段階でここまで詰められることって、じつは開発内部でもあまりないんです。“赤ずきんとオオカミの合体”というコンセプトの方向性が最初からわかりやすく、最初に挙げられたデザイン案から、ほとんど変わらずに現在の形になりました。
いまでも着せて撮影されているオーナーさんを⾒かけるので、いい遊びができたんじゃないでしょうか。“きまぐれニャンメイド”にやや隠れてしまっている部分もありますが、“ウルフ・イン・レッドフード”は恒常販売しており、いつでも⼿に⼊れることができるので、欲しいときに遊んでもらえればいいのかなと考えています。
有償Vストーン3000個と交換した対象のオーダーチケットをプレゼントすることで必ず着せられるので、好きな女の子に新しい水着を着せたいときにはぜひご検討ください!
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ウルフ・イン・レッドフード
――まだ手に入れていないオーナーさんには、ぜひ手に入れてほしいですね。さらに、ハーフアニバーサリーでビーチフラッグイベントもありました。この気軽に楽しめるコンテンツを用意した理由というのは?
作田
新しい撮影コンテンツやアクティビティーとして、ビーチフラッグをお届けしたい気持ちはありました。ですが、いろいろと準備を進める中で、TCや周年、新しい女の子などに毎回時間を取られていて、なかなか手が付けられませんでした。また、イベントとしてどう落とし込むのかも、悩みどころでした。
そこで、ユーザーの皆さんからは、3周年イベントでの“どんけつレイドイベント”のように「ポイントをみんなで溜めて遊ぶコンテンツがまたやりたい」といった要望もあったため、それに似た形の、気軽に楽しめるものにしました。
――ビーチフラッグをするためにプレゼントアイテムを1個1個消費するのがたいへんだったので、まとめて消費したかったです(笑)。
作田
申しわけございません。確約できるかはわかりませんが、実現できるよう開発に掛け合ってみたいと思います。
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――お願いします! 『DOAX3』より登場していないアクティビティーは“つなひき”が残っていますが、今後こういったイベントのような形で登場したりするのでしょうか?
作田
今回のビーチフラッグはイベントの形式や仕様はポイントを獲得していくものですが、あくまで撮影を楽しむものだったと考えています。ビーチフラッグだけでしか、撮影できないようなシチュエーションがありますから。
一方つなひきは、撮影として見ると“どんけつゲーム”とほとんど似ているので、いまのところはあまり考えていません。もしつなひきならではの要素で、楽しんでもらえるようなポイントが⾒つかれば、準備したいと思っています。
――たしかに、もとはアクションゲームとしての違いでしたが、絵としてはつなひきが正面で向き合っているか、どんけつゲームで背中を向け合っているかの違いくらいしかなさそうですね。
作田
そうなんです。絶対に実装しないとは言い切りませんが、それよりも優先することが多数あるので、いまは考えていないということです。
――わかりました。ハーフアニバーサリー前には、ゴールデンウイークに合わせてポリス風水着“シーサイド・パトロール”がありましたよね。じつは周辺コンテンツが大量すぎて、驚いていた水着です。
作田
ポーズカードの水鉄砲など、ですよね。せっかく水鉄砲を入れるのであれば、女の子に水をかけ合って遊んでもらうのがいいのではと、特別な機能も用意しました。ただ、見た目的には「どう遊べばいいのかわからない」と魅力が伝わりにくそうだったので、急遽公式生放送も用意させていただきました。
――しかも、イベント報酬で手錠のアクセサリーがあったり、ポリスに合わせてかカジノ小道具としてハンバーガーまであって。あのひとつの水着に掛けるコストがすごくないですか?(笑)。
作田
私もたまに「やりすぎでは?」と思うことがあります(笑)。そんな話をすることもありますが、実際配信してみて、多くのオーナーさんに喜んでいただけたようなので、やってよかったなと思っています。
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シーサイド・パトロール
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――驚きつつも、とてもうれしかったです。また、イベント“すっきりヨガタイム”ではヨガをモチーフにした水着“メディテーション・タイム”などが配信されました。スポーツやエクササイズ系のコンテンツはこれまでもありましたが、なぜヨガを選ばれたのでしょうか。
作田
以前バレエ風水着の“プリマ・レイク”、“プリマ・スワン”を配信させていただきましたが、ポーズを含めて水着を楽しんでもらう形で喜んでいただけました。そこからポーズを含めて楽しめる水着はなんだろうかと考え、ヨガにたどり着きました。
――家具のヨガマットは、ベッド系と同じなのでなんとなくはわかるんですが、見た目がマット1枚ゆえに、ものすごく価格が高く感じました(笑)。
作田
ベッド系と同じなので、じつはポーズと家具の確認がたいへんなんです。見た目の地味さからはわからない苦労もあるので、どうしてもそこは同じ値段にせざるをえないのが正直なところです。
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メディテーション・タイム
――“めざましパーカー”は公式4コマ漫画にも名指しで“困惑していた”と津々巳先生に描かれてしまったくらい困惑していたのですが、ある程度は飲み込んでいます。ただ、どんなコンセプトで作られたのか、とても気になりました。
作田
私も正直、最初見たとき「ん?」と思ったんです(苦笑)。開発としては、まずは水着の部分を優先して考えたそうです。初期のころから“ゆるふわパーカー”水着がありますが、根強い人気のある水着のひとつです。“ゆるふわパーカー”は胸元がセクシーなことも人気だったので、だったら今度はパーカー風水着で、腕や脚がセクシーに見えるようなデザインを試みたと聞いています。
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めざましパーカー
――デザインの方向性はわかりましたが、それが部屋着的な水着として登場したので、より困惑しました(笑)。
作田
「これは本当に部屋着(風水着)なのか……?」と思ったのも事実です(笑)。開発が「はい、部屋着です!」と笑顔で応えていたので、納得することにしました。じつはデザインはかなり変遷がったのですが、最終的にはかわいらしい水着になったと思っています。ただ、皆さんの困惑した反応も、私は理解できます(笑)。
――個人的には、なんだかおもしろかったです(笑)。
新キャラれいかの誕生
――そして先日、国際版が発端となった新登場の女の子“れいか”が追加されました。生放送でもお聞きしていますが、改めて登場した経緯を教えてください。
作田
国際版はイベントが日本版から約1年遅れで配信されるので、知ってしまっている国際版のオーナーさんにとってはサプライズ感が薄いんですよね。
そこで、国際版の開発チームが、彼らに向けて「いままで⾒たことのないサプライズを作りたい」という熱意ある要望を語ってくれ、制作することが決まりました。
これまでも国際版で初登場となる⽔着はありましたがいよいよ国際版オリジナルの⼥の⼦を製作したいと意気込んでくれたので、私もチャレンジしてみようと思い、れいかが生まれました。
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新女神・れいか
――しかも、日本版でも同時に1着目のみ同時配信されるのが、とてもうれしかったです。
作田
国際版向けの配信なので、⽔着などと同じように⽇本版での配信を遅らせることは決まっていました。ただ、今回は⽔着ではなく“⼥の⼦”なので、日本版を遊ぶオーナーの皆さんには水着よりも熱望されるはずです。初めてのケースなので「日本版にいつれいかが登場するのか︖」について根拠となる基準がまったくわからない中で、⽇本版のオーナーさんは待たないといけないことになってしまいます。
そして、毎週のメンテナンスが明けるたびに「またれいかが登場しなかった……」みたいなガッカリ感を最初に感じてしまうはずです。そういった感情が生まれてしまうと、その週のコンテンツすべてを残念に感じられるはずですし、その体験をくり返すのは私としても本望ではありません。ですので1着目のスターコーデのリリースするタイミングだけは揃えることにしました。これは直前になって、急遽決めたことです。
――作田さん、ありがとうございます! 国際版チームが開発を手掛ける、といったところで、これはどれくらいの割合で開発を手掛けているのでしょうか?
作田
⽇本語が関わる部分以外、すべて国際版チームが⼿掛けています。キャラクター原案からデザイン、名前やモデリングなどもすべて、国際版チームが制作したものです。セリフまわりやシナリオの部分は、⽇本語としての違和感を与えずに魅力を感じてもらえるように日本人スタッフも関わりましたが、あとは監修くらいです。
――シンガポールの国際版チームが制作すると聞いて、きっと国際色が強調されているような女の子が登場するんだろうなと勝手に思っていたところ、まさかの日本人キャラクターで、少し予想外でした。
作田
私も「⽇本の女の子でいいの︖」と、驚きました。本当に国際版の⽅々に喜んでもらえるのかわからなかったのですが、国際版チームとしてはれいかのような、こういったキャラクター性のほうがきっと喜んでもらえるとアピールがあり、れいかに取り組んでいきました。
――見た目もすごく尖ったわかりやすい個性があるわけではなく、“塩対応”な性格もあって、オーナーの皆さんがどう受け止めるのかわからなかったですが、かなり人気があるように感じています。
作田
私もどうなるのか不安はありましたが、魅力的に感じていただけるように設計していましたし、きっと受け⼊れてもらえるのではないかと思っていました。ただ、過信しないように気を付けて開発を続けてきましたが、思った以上に喜んでいただけているように思います。
また、本作の女の子は「最初はあまり気になっていなかったけれども、実際に迎え⼊れたらすごくこの⼦が好きになった」といった反応をいただくことが多く、今回のれいかも同じような反応が多かったように感じています。さらに、そういった感想をオーナーさんたちがSNSなどに投稿し、それをほかのオーナーさんが⾒て「あ、じゃあ⾃分も迎え⼊れようかな」と二次的にも広がってるようにも感じました。
ビジュアルについては、デザイン段階で⼈気が出そうだと思っていましたが、それを3Dモデルにしっかり落とし込めるのかは⼤きな課題でした。また、このビジュアルにどんな声が当たるのかによって⼤きく変わりそうだなと。ですが、実際に近藤玲奈さんにれいかを演じていただいた収録当日の帰りに「これは絶対刺さるぞ︕」と確信できましたね。
――ちなみに国際版のオーナーの方々の反応はいかがでしょうか?
作田
さまざまな言語で語られているのであくまでスタッフからの報告をもとにした認識ですが、⽇本版のオーナーさんたちと比べると、れいかの魅⼒を理解されている方の割合は少ないように感じました。やはり“塩対応”な魅⼒というのは、ちょっと難しいのかなと。
もちろん理解されているオーナーさんたちにはものすごく喜んでいただけているようです。まだまだ登場したばかりですから、少しずつれいかのことを理解していってもらいたいです。とくにれいかの⼥の⼦エピソードを⾒ていただければきっと気付いてもらえるかと思いますので、そうやって時間が経てばより多くの⽅々に受け⼊れてもらえるのかと考えています。逆に言うと、理解してもらうには時間が掛かってしまうほど難しいはずのれいかの魅⼒が、⽇本のオーナーさんたちにはすぐに刺さったことがいい意味で予想外でありました。
――“塩対応”という言葉、英語ではどう表現されているのでしょうか?
作田
“aloof attitude”という単語で“よそよそしい”みたいな表現のようです。“塩対応”に当てはまるのが正しいのかはわかりませんが、なんとなく属性的なものは伝わっているんじゃないかなと思っています。
こころとの彼女感を出すために
――毎回お聞きしていることですが、TCはアイデアが思い付いた順番に決まっていくんですよね。今回のこころも、やはり同じ理由ですか?
作田
はい。課題を整理してアップデートの概要が⾒えてきたのが、今回はこころだった、ということです。ただ、『DOA』シリーズの⼥の⼦がこれまでマリー以外はTCアップデートされていませんでしたし、しかもマリーだけはTCの経緯が異なったこともあり、そういった中で『DOA』シリーズの⼥の⼦はアップデートされないのか不安の声も多かったことは認識していました。ですので、私としてはどうにか形にして応えてあげたい思いが、ずっとありました。それはこころに限らず、です。たまたま考えがうまくまとまったのが、今回のこころでした。
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――こころは、すごくニュートラルな女の子だと思うので、現在の『DOAXVV』においては、彼女なりの武器が少ないと思いました。
作田
最初に、現状のこころにどんな課題があるのか考えました。こころは⽇本⼈らしく濃すぎない顔の造形であったり、京言葉を使う個性を持っていました。一方、⽴ち位置としてはみさきより年上ですが、たまきたちのようなお姉さんらしい⽴場でもなかったり、ほのかたちのようなグラマラスな⽅向性でもなく、マリーたちみたいなキュートに振り切ったわけでもありませんでした。
そういった中間にあたる立ち位置でしたので、初期は“ふつうの⼥の⼦”のような魅⼒を担っていたのかと思っています。ただ、その後追加された⼥の⼦たちのほうが、よりふつうっぽくて親近感がわいたり、さらにドキッとさせる彼女感もあったりと、こころはそのふつうっぽさの⽴ち位置としても難しくなってきていたように感じました。
いまも“こころ”を好きなオーナーさんたちがいるのは、もちろん理解しています。ただ、やはりおっしゃっているように、こころならではの武器が少ないのが課題だと思いました。
こころと“舞”、そしてメガネ
――そこからどのように、TCのコンセプトを立てていったのでしょうか。
作田
その中で、こころのパーソナルな部分を伸ばしてあげたいと考えました。こころは『DOA4』で登場したあと、『DOAX2』でも多少変化はありましたが、『DOA5』でビジュアルが⼤きく変わった⼥の⼦です。『DOA5』ではキャラクター全員のビジュアルが変わりましたが、そのキャラクターの中でもこころは『DOA5』での変化を多くの方に指示されていたと、個人的に感じていました。
こころは、日本人らしい主張の少なめなビジュアルだったからなのか、皆さんの想像を超えるような変化を見せるポテンシャルを持っていると感じました。そこで今回のTCにおいても、オーナーの皆さんたちの想像を超えるような変化を見せてドキッとさせることができれば、⼼をつかむ可能性があるんじゃないかと。できることであれば、『DOA5』で感じたときのドキッと感を再現したいと考えていました。
つぎにこころの魅力を何で伝えるのか検討に入りましたが、かなり初期の時点で“舞”で魅せたいと話していました。武器が少ないとは⾔いましたが、こころが舞妓であることは、こころならではの圧倒的な個性です。そして舞は言語の壁を超えて美しいと感じさせる魅力を持っているはずですし、こころにしかできないことですから、そこを広げようと。
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――ではTCエピソードでは、どのようなことが描かれるのでしょうか?
作田
こころはTCエピソードの序盤からオーナーを意識していて、何かしらの⽅法でオーナーに振り向いてほしいと思っています。実際にデートしてみたり、オーナーの希望でお座敷遊びみたいなことをやったりして、こころの中では順調にオーナーの心をつかんでいるように感じていました。
ですが、あることをきっかけとして⾃分の気持ちがオーナーに届いていないことに気づきます。その失意の中でオーナーのために約束していた舞を踊ります。静かに舞いながらこころの気持ちがどう変化するのか、そしてそれからオーナーとこころの距離がどう近づくのかを楽しんでほしいです。
――その中で、こころの魅力をより知ってもらうために、どのような仕掛けを用意しているのでしょうか。
作田
これまでこころを意識していなかったオーナーさんたちに「こころってメチャクチャかわいいんだ︕」と感じてもらいたかったので、何かしらの仕掛けが必要でした。では、それが何か考えましたが、舞妓として人に見せることを修行してきたこころならば“意識してかわいくみせる”ができるのではないかとの仮定にいたりました。こころははんなりとやわらかな雰囲気がありますが、きっと意識的にドキッとさせるような仕草とかができるんじゃないかと。
より具体的に言うと、きっと舞妓としてお客さんに楽しい時間を過ごしてもらうための⽴ち振る舞うことも修業しているのではないかと考えました。そのイメージを膨らませながら、こころが意識的に見せる仕草から感じる魅⼒みたいのを表現できれば、きっとドキッとさせられるのではないかと進めていきました。
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――こころは負けん気の強い部分もありますが、そこは伸ばそうとは考えなかったのですね。
作田
今回も負けん気の強い部分を決して描いてないわけではありませんが、表面的な負けん気の強さからもう1段階踏み込んで、こころの魅⼒を知ってもらえるように掘り下げました。物語の中でもオーナーにドキドキしてもらうためにがんばりますし、負けん気の強い部分はきっと含まれていると思います。
――『DOA』シリーズの印象もあって、こころは舞妓であることが好きじゃないんだな、と個人的には思っていたので、舞の要素は少し予想外でした。
作田
この点はインタビュー時間が長くなってもしっかり議論したいです(笑)。こころにとって舞妓であるということが、もう好き嫌いのレベルじゃないと私は思っています。幼少期からずっと教え込まれた芸事であって、口では「好きじゃない」と⾔うことはありますが、ほかの⼈たちよりも圧倒的なレベルの表現力を持っているはずです。たとえ好きじゃなかったとしても、好き嫌いを超えてオーナーに気持ちを伝えられる手段が、こころにとっては舞なんじゃないかと。
――なるほど。ただ、『DOAX2』では楽器の鼓に対して「本当はピアノのほうがいい」みたいなコメントもしていましたよね。
作田
きっとそこは、若さなんだと思います。やはり親から教え込まれたことって、そうやって反抗したりするじゃないですか。イヤだからと⾔って拳法の練習に取り組んで、達⼈級の腕前になっているわけですが、きっとこころの中では、こころなりに舞は⼤事にしているはずです。決して絶対にこころに舞をやらせてはいけないこと、ではないのかなと。
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――あぁ、なんとなくわかります。若いころに役に立つのかもわからないのに教え込まれて、成長したときに「あ、あのとき習ったことが役に立った」とのちにわかるような。
作田
TCではそういった時期を乗り越えたこころを描けているのかなと思います。今回の舞も決して、こころから踊りたいと⾔うわけではなく、あくまでオーナーが求めたものです。それでいて、オーナーに気持ちが届いていないと失意の気持ちに陥っていながら、こころは踊ることになります。じつは悲恋の舞といわれている舞であったので、その舞を踊っていく中で、こころの気持ちに変化が⽣まれて……。
――ふつうなら「舞を踊ってくれた、カワイイ!」で済みそうなのに、ものすごく手の込んだ仕掛けを入れているんですね……!
作田
開発チームからも「また作⽥が⾯倒なことを⾔っているぞ」と思われていそうですが、それくらい真剣に手を掛けるべきだと考えていました。ですので“悲恋の舞”に関しても、参考とする演目を探すところから始めました。演目の背景がTCエピソードと重なりであったり、どう見せると美しくなるのかをほかの映像作品を参考にしたりなど、見せ場となるシーンなのでしっかり手を掛けました。……確かに面倒なことやってましたね(笑)。
――事前にプレイやPVも見させていただき、驚いたのが“『DOA』の女の子が、ここまで距離を詰めてくれる”ことでした。もちろんマリーも『DOA』シリーズからの登場ですが、オーナーにグイッと近寄っても、マリーの性格的にぜんぜんあり得るので、そこの部分は想定できます。そんな中、こころと、ここまで距離を縮めてくれるのが予想外な喜びで。『DOA』シリーズの女の子も、今後これくらいのイメージで描いてくれるのでしょうか。
作田
サービスイン当初は、『DOA』シリーズの⼥の⼦として、どこまで描くのかは慎重に考えながら描いていきました。じつは5周年のタイミングでTCを始めるにあたって、ひとつ決意したことがあります。けっきょく、オーナーの皆さんが求めているのは、⾃分の推しの⼥の⼦と深く仲よくなれることですよね。5年間もオーナーの皆さんに支えられて運営を続けていたにも関わらず、“『DOA』シリーズの⼥の⼦だから”みたいな理由で、その想いに応えてあげられないのは、すごく失礼なことだと考えました。
5年以上も愛してくだっているのですから、女の子たちにとってオーナーの皆さんこそが特別な存在なんじゃないかと思い、そのオーナーさんに向けてなら許されるべき時なのではないかとの考えにいたりました。ですので、こころに関しても、ここまでオーナーと近づけないとダメだろうと思って作りましたし、今後もTCのやるべきこととして、⽬標に掲げたいです。
――ではこころのTC水着“月下桜花”ですが、どのようなコンセプトでデザインされたのでしょうか。
作田
こころの水着のデザインはこれまで、キュート寄りが多かったと思います。サービスインの時期は、こころの立ち位置は、ふつうの女の子的なかわいさを持っているキュート属性の女の子、みたいなイメージだったので、セクシーよりもカワイイ系が多かったです。
今回のTCではグッと印象を変えたかったので、その反対をいくセクシーな路線を⽬指しました。また、こころだからこそ“着物”の要素はちゃんと取り⼊れようとしました。そして、舞を踊る物語ですので、舞が映えるような袖のあるデザインの⽅向性になっています。
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――“月下桜花”という水着の名前はそのシーンが由来なのでしょうか?
作田
夜の月の下で踊るシーンでありつつ、水着に桜のモチーフが入っていたりするので、そう名付けました。ちなみに、通常の青をベースとしたカラーのほかに、白とピンクをベースにした別カラーも水着に含まれています。
――こころと言えば、シリーズファンとしては白い着物の印象もありますが、青い衣装がそれなりに多く、青担当になることも多いですよね。それこそ、こころの初期水着“せとか”ですとか。それを意識して、“月下桜花”も青ベースだったのでしょうか。
作田
特別意識しているわけではありません。“せとか”のデザインの際も、好きな色がみかん色なのだから、みかん色を取り入れようと検討したことがありました。ですが「青いほうが似合うよね」となって、いまのせとかになりました。特別な理由があるわけではなく、シンプルにこころには青系のカラーが似合うんだと思います。
――わかりました。新髪型も登場しますが、ほとんど印象が変わらないのに「あれ、なんだか印象が違うぞ」といった感じの、微調整髪型のような印象を受けました。なぜこのような新髪型を登場させたのでしょうか?
作田
こころはすでに初期のころから、髪型は多数用意されています。そこにもうひとつ髪型を追加しても、きっとこころの印象が強く変わることはないだろうな、と思いました。もちろん、今後の全員にそういった考えを持っているわけではありませんし、こころにそういったまったく違う髪型が今後出ないわけではありません。
今回は、舞をいちばん美しく魅せることを考えたときに、こころのもともと持っている黒髪ロングであるべきだと考えました。その中で、いままでよりも大人っぽくみせたくて、今回の新髪型となりました。
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既存の基本髪型
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新髪型
――しかもTCには、こころの眼鏡まで登場するんですよね。
作田
裏テーマとして、とにかくドキッと感じてもらえるようにギャップを付けたかったので、月下桜花の方向性とは逆のプライベートな⼀⾯も深掘りして、眼鏡を登場させました。新髪型は、じつは眼鏡を掛けたときにもすごく映えるように作られています。ですので、眼鏡と髪型はセットで楽しんでほしいです。
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――『DOA5』にも眼鏡を掛けているシーンがあり、じつはこころって眼鏡属性を持っているので、うれしかったです。
作田
もともと眼鏡を掛けていたこともあり、印象を変えたい思いもあって、うまく眼鏡がハマってくれました。じつは開発チームでは『DOA5』に関わっていたスタッフはほぼいないので、こころの眼鏡の特殊実装は反対されたりもしました。つくしの眼鏡属性に触れてしまうのではないか、みたいな話もありましたが、先ほども⾔ったように、以前からこころは眼鏡の見せかたはしていましたから。
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――さらに、メイク変更の要素もあります。これも大人っぽくみせるために取り入れたのでしょうか?
作田
それもありますし、舞のシーンをより美しくみせるための⽅法を考えたときに、化粧ならできるんじゃないかとの考えにいたりました。舞台で踊るわけですから、特別な化粧もするはずです。ただなんとなくメイク要素を追加したのではなく、コンセプトとストーリーに沿ってしっかり意味のあるものにしています。
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メイクオンのこころ
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――リップの要素はこれまでもありましたが、メイク変更コンテンツなどが今後登場したりもしますか?
作田
絶対にないとは⾔いませんが、今回は特別なものだと考えていただければと思います。なぜメイクを実装したのかというと、“舞を美しく魅せること”がこころのTCにおいて最重要であったからです。仮に今後追加するにしても、こう言った特別な理由が必要かと考えています。
――なるほど。セリフまわりについては、こころには京言葉があるので、バリエーションや個性を増やすのは比較的楽だったのではと予想します。
作田
やはり京言葉は強いこころの個性なので、アップデートしやすかったです。ただ、いままで収録していたボイスだけでは、TCの共通テーマである“彼女感”はどうしてもなかったです。彼女感が感じられるような京言葉をたくさん探して、収録しています。一応言っておくと、だいぶこころのイメージに沿った京言葉です(笑)。
――そして恒例となったオーナーの呼び方変更は“あんたはん”なんですね。まだ聞いていないので、どんなパワーがあるのか、イメージしにくいです(笑)。
作田
私も「これでいいのだろうか」とイメージできなかったのですが、スタッフから強い推薦があって採用しました。実際に聞いてみるとものすごく破壊⼒がありますよ︕
――楽しみにしています! 今回、こころが選ばれました。オーナーの皆さんも毎回「つぎはこの子なんじゃないか?」と予想を立てていますが、これでより予想が難しくなりましたね。
作田
以前よりお伝えしているように、アイデアがまとまった⼥の⼦の順番でお届けしています。ただ、やはり『DOA』シリーズの⼥の⼦は考えるのが本当に難しくて、こころもどう受け取ってもらえるのかいまでも不安です。『DOA』シリーズからのファンたちをガッカリさせるわけにはいかないですから。「思っていたようなものと違う」といった声をいただく可能性も十分にあります。
また、シリーズタイトルや客演も含めて、いろいろな魅⼒がすでに描かれています。その前提のもとでTCとして女の子の真の魅⼒をオーナーの皆さんにお届けして愛してもらえるのか、簡単ではないとつねに感じておりますが、絶対にあきらめないで探し続けて形にしたいと思っております。
――最後に読者の方々へ、こころのTCアップデートのアピールをお願いします。
作田
こころの持つパーソナルな部分を魅力的にすべく、ひとつひとつ整理しながら作っていったアップデートです。皆さんにきっと喜んでもらえるんじゃないかとの思いで、スタッフ一同全力で開発してきました。正直不安な気持ちはいまもありますが、これでまたこころのことを好きになってくれる⼈、⾒つめ直してくれるオーナーさんがいればうれしい限りです。
こころを招待しているオーナーさんは、有償Vストーン限定ですがトゥルーカラーコーデガチャ10連で、最低限TCエピソードは楽しんでいただけます。そして、できればトゥルーカラーコーデであるSSR水着もゲットしていただければうれしく思っております。ちなみに、トゥルーカラーコーデ“月下桜花”を⼿に⼊れると、ビーチバレーの試合中に特別な勝利シーンが⾒られるようになりますし、そのほかにも今回は特別にTCエピソードでの舞のシーンをグラビアとして入手でき⾃由な撮影を楽しめますので、ぜひ水着もゲットしていただきたいです!
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KT Appでアフターインタビュー
本記事はコーエーテクモゲームスの公式アプリ“KT App”との連動企画。後日、KT App内ではアフターインタビュー記事が掲載されます。今回のインタビューを読むことでより深堀りした開発秘話などが楽しめるので、気になる方はぜひダウンロードして読んでみてください!
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