アクションRPGの始祖とも言える作品

プレイヤーの目的は主人公ギルとなり、塔の最上階に囚われている恋人カイを助けること。そのためには迷路のような60階建ての塔を昇っていきながら、最後に待ち受けている悪魔ドルアーガを討たなければならない。塔の各フロアには鍵が落ちており、それを拾ってから扉へ向かうことで1フロアクリアーとなる。
本作がユニークなのは、フロアに隠されたアイテムの入手によってギルの能力がどんどん成長していくところ。ソードなら特定の敵に特効が得られ、ブーツなら歩く速度がスピードアップ、アーマーを取ればHPが上昇する(ゲーム内でHPは表示はされず、データとして存在)といった具合だ。マトックを手に入れれば壁の破壊だって可能になる。



各フロアには宝箱がひとつ隠されているのだが、宝箱は特定の条件を達成しなければ出現すらしない。当然ながらノーヒントだったので、本作を遊び始めたばかりの筆者などは成長する機会を逸したまま、ただただ塔を昇っていくだけだったのだから悲しみである。


筆者が当時通っていたゲームコーナーでは大きなお兄さんたちが集まって必死になって攻略していたのを覚えている。
ノートにびっしりと攻略情報を書き込みながらプレイしていたり、置いてあった交流ノートで情報交換をしたり、ゲーセンの顔見知りどうしで話し合ったりと、とにかくコミュニティーは活気にあふれていた。筆者などはゲームセンターで配布されていたナムコの小冊子“NG”に答えが載っているのでは……? と考えて、もらうために駆けずり回った記憶がある。
ネットのない時代であるがゆえの盛り上がりだったかもしれないが、なかなかにおもしろい体験だった。



2022年6月2日には『アーケードアーカイブス ドルアーガの塔』がNintendo Switchとプレイステーション4(PS4)で発売された。遊びたくなったのであればこちらでプレイするのがいいだろう。


















