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『FF10』が発売された日。“水”をはじめとした美しいビジュアル表現。別れを描いた切ないストーリーはいまでも忘れられない【今日は何の日?】

byカワチ

更新
『FF10』が発売された日。“水”をはじめとした美しいビジュアル表現。別れを描いた切ないストーリーはいまでも忘れられない【今日は何の日?】
※本記事は、2023年7月19日にアップした記事を再編集したものです。

“全FF大投票”で1位になった、幅広い世代に愛される一作

 いまから23年前の2001年(平成13年)7月19日は、プレイステーション2(PS2)で『ファイナルファンタジーX』が発売された日。
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 本作は『ファイナルファンタジー』シリーズの記念すべきナンバリング10作目で、プラットフォームを新世代機のPS22に移して発売された作品でもありました。2020年2月にNHK BSプレミアムで放送された“全ファイナルファンタジー大投票”で第1位を獲得することからもわかるとおり、シリーズの中でも、とくに世代を問わず多くの人に愛されている作品です。
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 スーパーファミコンに移ったときの『FFIV』やプレイステーション(PS)に移ったときの『FFVII』も、その映像美に感動しましたが、PS2で発売された『FFX』の進化はそれ以上の驚きがありました。

 とくにすばらしかったのが“水”の表現。ブリッツボールや異界送り、そしてティーダとユウナのキスなど、本作には物語の要所で水を背景にしたシーンが登場するのですが、このときの水の質感が実写のようにリアルで感動しました。

 また、本作の舞台となる“スピラ”が東南アジアのような世界観で、いままでの中世ファンタジー風や近未来風な世界観とは異なっていて、そこも新鮮でした。
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 グラフィックも思い出深い『FFX』ですが、ストーリーも強く印象に残るものでした。ネタバレになるため詳しい内容はあまり語れないのですが、本作は近未来的な世界であるザナルカンドで“ブリッツボール”のエースであったティーダが主人公。彼が“シン”に飲み込まれたことで時空を越え、“機械”が禁じられて文明的に後退しているスピラに渡ることになります。そこでティーダは召喚士のユウナと出会い、ともにシンを倒す旅に出ることになります。

 最初のオープニングがラストバトル前の回想で始まるのも印象的。そこでの「最後かもしれないだろ。だから、全部話しておきたいんだ」というセリフや、たびたび挿入される彼のナレーションから、なんとなく予感はしていましたが、ユウナの使命やティーダの運命を知ったときは、やはり愕然としましたね。
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 バトルに関しては、これまでのATB(アクティブタイムバトルシステム)からCTB(カウントタイムバトル)に変わりました。ターン制のバトルですが、控えのメンバーとターンを消費せずに交代できるのが特徴。そのため、飛んでいる敵にはボールを投げつけるワッカだったり、物理攻撃が効きづらい敵には黒魔法使いのルール―だったりと状況に合わせてキャラクターを入れ替えて戦うのが基本でした。

 RPGで仲間の数が多いとどうしても使うキャラクターが限られてしまうのですが、本作では万遍なく使用することになるので、全員で旅をしていることがバトルからも実感できてよかったですね。
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 また、従来のようなレベルの概念は存在せず、スフィア盤によってキャラクターを育成するのも特徴でした。これは、すごろくのようにマスを進めることでステータスを上昇させたりアビリティを覚えたりするもので、自由な育成が可能でした。

 仲間のひとりであるキマリは早めに育成方針を決めないと器用貧乏になりがちだったので、中盤で彼ひとりで戦うことになるバトルに苦戦した人も多いのではないでしょうか?(笑)
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 現在は続編の『ファイナルファンタジーX-2』とセットになった『ファイナルファンタジーX/X-2 HDリマスター』がプレイステーション4、Nintendo Switch、Xbox One、Steam(PC)で遊ぶことができます。インターナショナル版をベースにしていて、やり込みがいもバッチリです。
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