“全FF大投票”で1位になった、幅広い世代に愛される一作
とくにすばらしかったのが“水”の表現。ブリッツボールや異界送り、そしてティーダとユウナのキスなど、本作には物語の要所で水を背景にしたシーンが登場するのですが、このときの水の質感が実写のようにリアルで感動しました。
また、本作の舞台となる“スピラ”が東南アジアのような世界観で、いままでの中世ファンタジー風や近未来風な世界観とは異なっていて、そこも新鮮でした。
最初のオープニングがラストバトル前の回想で始まるのも印象的。そこでの「最後かもしれないだろ。だから、全部話しておきたいんだ」というセリフや、たびたび挿入される彼のナレーションから、なんとなく予感はしていましたが、ユウナの使命やティーダの運命を知ったときは、やはり愕然としましたね。
RPGで仲間の数が多いとどうしても使うキャラクターが限られてしまうのですが、本作では万遍なく使用することになるので、全員で旅をしていることがバトルからも実感できてよかったですね。
仲間のひとりであるキマリは早めに育成方針を決めないと器用貧乏になりがちだったので、中盤で彼ひとりで戦うことになるバトルに苦戦した人も多いのではないでしょうか?(笑)