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音だけでプレイするゲーム『リアルサウンド ~風のリグレット~』が発売された日。夭逝したクリエイター飯野賢治氏が手掛けた【今日は何の日?】

音だけでプレイするゲーム『リアルサウンド ~風のリグレット~』が発売された日。夭逝したクリエイター飯野賢治氏が手掛けた【今日は何の日?】
※本記事は、2023年7月18日にアップした記事を再編集したものです。

会話やBGMなどの音だけでストーリーが進行していく“インタラクティブサウンドドラマ”

 いまから27年前の1997年(平成9年)7月18日は、セガサターン用ソフト『リアルサウンド ~風のリグレット~』が発売された日。

 本作はゲーム画面に映像はなく、会話やBGMなどの音だけでストーリーが進行していく作品。ラジオドラマに近いですが、選択肢によって物語が変化するマルチエンディング形式で、正式ジャンルはインタラクティブサウンドドラマになります。また、1999年3月11日はドリームキャスト版が発売。こちらは振動機能やビジュアルが追加されています。

 本作を制作したのは42歳という若さで高血圧性心不全で逝去したゲームクリエイター・飯野賢治氏。

 映像の美しさと映画的演出が魅力の『
Dの食卓』やシビアなバランスが話題となった『エネミー・ゼロ』などを手がけた人物で、ゲーム界の風雲児、時代の寵児とも呼ばれていた人物です。

 そんな飯野氏が手がけた
『リアルサウンド ~風のリグレット~』は、小学生のころ、転校することになった女の子と“駆け落ち”の約束をするものの、失敗した野々村博司が主人公。大学生になった彼は、あのとき駆け落ちしようと思っていた女の子と再会して付き合うことになる……というストーリーです。
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 物語の中にはトリックがあり、そのトリックに気づくためには音に集中する必要があります。いろいろな音に伏線が仕込まれていて、2周目をプレイしたときは驚きました。

 ゲームの選択肢に関しては、選択の場所になるとアラートで教えてくれます。方向ボタンを押すと対応したボイスが流れるので、そこでボタンを押せば選択が確定されるという仕組みでした。

 ボイスは柏原崇さん、菅野美穂さん、篠原涼子さんといった有名俳優が演じており、エンディングテーマは矢野顕子さんの
『ひとつだけ』。こちらはとてもいい曲でした。“音だけのゲーム”という言葉では簡単には語れない『リアルサウンド ~風のリグレット~』は、ゲームの歴史を語るうえで外せないタイトルの1本と言えるでしょう。

 昨年(2023年)は、飯野賢治氏がこの世を去ってから10年が経ち、氏が代表を務めた株式会社ワープのゲーム音楽の配信や、2冊の著書が電子書籍として再販されること決定するなど、いろいろな動きがありました。また、今年(2024年)6月には、飯野賢治さんを17年間支えた“ゲームクリエイターの妻”飯野由香さんが代表を務めるWARPの後継会社・フロムイエロートゥオレンジ(fyto)に新たな動きが。なんと、本作に声優として出演していた人を捜索していると、公式X(旧Twitter)で投稿したのです。お心当たりの方、ぜひご連絡を!

      担当者プロフィール

      • カワチ

        カワチ

        ・キャッチフレーズ 「スーパーファミコンのRPGやゼロ年代の美少女ゲームを愛するライター」 ・経歴/実績 1981年生まれ。東京都出身。2000年よりゲーム雑誌のアルバイトを経て、フリーライターとしての活動を開始する。執筆実績は『レイジングループ完全読本』(ホビージャパン)や『CHAOS;CHILD 公式資料集 Here Without You』(KADOKAWA)など多数。 ・得意ジャンル・ゲーム歴・知識 アドベンチャーゲームやRPGなどのジャンルを好み、オールタイムベストは『東京魔人學園剣風帖』。ほかに思い入れのあるゲームは『かまいたちの夜』『月姫』『CROSS†CHANNEL』など。ゲーム歴:37年。知識:スーパーファミコン時代のRPGやゼロ年代美少女ゲームへの造詣が深い。

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