『 River Tails: Stronger Together(リバーテイルズ:ストロンガートゥギャザー) 』は、Nintendo SwitchとPC(Steam)向けにグラビティゲームアライズより発売中のアクションゲーム。 プレイヤーは子猫のファープルと魚のフィンをそれぞれ操作して、お互いをサポートしながらゴールを目指して進む。簡単操作で遊べるのが特徴のゲームだ。 本記事は子猫と魚の協力ゲーム『リバーテイルズ:ストロンガートゥギャザー』の提供でお送りします。
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本作はふたりでのプレイが推奨されている(ひとりで遊ぶモードも存在)。プレイするには息を合わせたプレイが不可欠! ということで、ファミ通ライターの筆者とその愛娘のふたりで協力プレイを行い、体験プレイを記事にしてみた。 筆者の愛娘は現在5歳。「5歳には難しいかも?」と思いきや、娘のアドバイスでギミックを突破する場面に遭遇するなど、子どもの成長も確認。全俺が感動で涙する、ほんわかアクションゲームの魅力を紹介しよう。
リプ斉トン(父)(りぷさいとん)
41歳。ファミ通ライター。ゲームジャンルはRPGやアクションが好き。自室で格ゲーをするとボタンを押す音がうるさいとのことで、リビングでネット対戦ができるように各部屋にLANケーブルを引き込む工事を行った(自腹)。
レイナ(娘)(レイナ)
5歳。来年の小学校入学を控えた1000年にひとりクラスの美少女(父談)。ゲームは最近は『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』をひとりでプレイできるようになってビックリ。マイブームは手芸のブレスレッド制作。
簡単操作で子どもも楽しめる協力アクション ということで、父と娘で 『リバーテイルズ』をプレイ。特徴の異なる2キャラクターがいるので、どっちがどっちを操作するのかを決めることに。
リプ斉トン
レイナはどっちで遊んでみる?
レイナ
ネコちゃんがいい。
リプ斉トン
ネコ好きだもんね。 これはプレイしてみての感想になるが、お子さんやあまりアクションをやったことがない人には、フィンよりもネコのファープルを操作してもらうほうがよさそうだ。
ファープル(左)/フィン(右)。2匹をそれぞれのプレイヤーが操作してゲームを進行する。
というのも、魚のフィンは序盤ではピラニアに追いかけられるシーンがあり、機敏な操作を要求される。また、序盤はフィンのリードでステージが進行する場面が多いので、アクションが得意な人がフィンを、苦手な人がファープルを操作したほうがスムーズに遊べるだろう。
リプ斉トン
じゃあさっそく遊んでみようか。
レイナ
マリオじゃなくてイカちゃんみたいだね(『 スプラトゥーン 』のこと)。 リプ斉トン
ああ、画面が2Dじゃなくて3Dってことね。イカちゃんみたいに移動させてマリオみたいにジャンプすれば進めるよ。
レイナ
あ、ウサギちゃんがいた。
ファープル(レイナ)の視線の先にウサギ。
リプ斉トン
開始早々さっそく気が散ってる……。
レイナ
たべられる?
リプ斉トン
えっ? いきなり怖いこと言わないで? いいから先に進もう。
レイナ
あ、ネコちゃんおちた。
リプ斉トン
パパが助けますよ。
ファープルが水に落ちたときはフィンで救出する。
リプ斉トン
あ、今度はパパが陸に打ち上げられた。ネコで近づいてボタンを押せば助けられるよ。
レイナ
あい……とおもったらおぼれちゃった。
陸に打ち上げられた父(41)を助けようとした愛娘(5)だったが、父娘でピンチ状態になった。でもパパはその気持ちだけでうれしいよ(感涙)。
リプ斉トン
両方操作不能になるとゲームオーバーになるみたい。
レイナ
もっかいやろう! 子猫のファープルは水の中に入ると、魚のフィンは陸に上がると操作不能になってしまうが、もう一方が近づいてボタンを押すことで助けられるようになっている。 そのため、いつでも相棒を助けられるように付かず離れずの距離を保って移動するにようにするのがよさそうだ。 フィンはジャンプをミスしない限りは陸に打ち上げられることはないが、ファープルは通常の移動で陸から足を踏み外すと溺れてしまうので、通常の操作はファープルのほうが若干難しいと感じた。 また、設定すれば、行動不能から助けるまでの猶予時間を長くできるので、ゆるく遊びたい人におすすめ。逆に、どちらか一方が行動不能になったら即チェックポイントに戻される難しい難易度設定にもできる。
レイナ
なんかすすめなくなったよ。
リプ斉トン
ここはパパはツルを引いてレイナの道を作ればいいっぽいね。
リプ斉トン
ここは2ヵ所のツルを連続で引かないといけないからちょっと難しいね。パパがタイミング合わせるから「いっせーのせ」でジャンプしてね。
レイナ
わかった。
リプ斉トン
いっせー
のっ
せ
(ボチャン)。
リプ斉トン
「いっせーのせ」って言ったじゃん!
レイナ
まちがえた(笑)。
リプ斉トン
こんどはレイナがパパの道を作る番だね。この葉っぱみたいなのを引っ張ってみて。
レイナ
あい。
レイナ
パパいまのうちに。
リプ斉トン
あざます。
レイナ
ちょっとまってパパ。ここなんかありそう。
リプ斉トン
あー、いかにもな隠し通路だね。近づいてみると……?
リプ斉トン
隠し通路が現れた! たぶんなんかいいものがありそう。
レイナ
レイナがみつけたんだよ。
リプ斉トン
よく見つけたね。パパは前だけを見据える前向きな男だから……。
フィールド上には、こういった隠し通路や少し見づらい足場などがたびたび登場する。この先には収集要素の“虹色の鳥”が隠れていて、近づくことでデータに記録される仕組みだ。 5歳ながら、ゲームの隠し要素にも気を配れることに、娘の成長を感じずにはいられない。パパは冷静さを装いながらも、心の中では全俺がスタンディングオベーションするほどの感動に包まれていたとか。
リプ斉トン
なんかピラニアが襲いかかってきた。ファープルが近くにいれば怖がって接近しなくなるっぽいから、レイナが先導して。パパがついていきます。
レイナ
あい。 ちゃんとファープルとフィンで足並みを揃えて進む協調性も確認。ゲームのルールをきちんと理解していることにも驚きを禁じ得ない(涙)。
リプ斉トン
おっ、ゴールまで来た! レイナ、ゴールだよ!
リプ斉トン
・
レイナ
イエーイ!(子どもはハイタッチが好き)
リプ斉トン
遊んでみてどうだった?
レイナ
ちょっとむずかしかったけどおもしろかった。
リプ斉トン
どのへんがおもしろかった?
レイナ
ひっぱってみちをつくるところ。 話を要約すると、娘はギミックの仕組みを理解して協力して先に進むことに達成感を感じたとのこと。もちろんゲームであるので単純に楽しめばいいのだが、知恵を絞って目的を達成し、満足感を得るような体験を少しでも味わえたなら、親としてもうれしい限りだ。 また、ゲームシステムとしては移動とジャンプ、引っ張るアクションの3つを覚えればいいだけの非常にシンプルな内容だが若干難度が高いギミックもあり、複数回のトライ・アンド・エラーをくり返す場面にも遭遇する。 そういったときは日常会話を挟んだりしながらプレイするのがおすすめだ。ふだんは話しにくい内容でも、ゲームをプレイしながらなら話題にできるかもしれない。
道中には、「最近の保育園どうよ?」、「てつぼうでさかあがりできるようになった」などの会話も楽しみつつプレイ。最近家族で会話が少ないと感じたら、本作を仲介役として話を弾ませてもいいかもしれない。 ゲームとしての難度は低く、最初のチュートリアルで操作を覚えれば、誰でも楽しめる内容に仕上がっている。ゲームオーバーになってもすぐにチェックポイントに戻ってこられるので、リトライもサクサク(チェックポイント多めなのもうれしい)。年齢の低いお子さんや、あまりゲームをしない人とでもバッチリ楽しめるはずだ。 一部の場面では忙しい操作を要求されるので、そういったときは腕前に自信のある人とコントローラーを交代してプレイしてもいいだろう。何はともあれ、意外な我が子の成長も感じ取ることができ、ゲームファンとしても一児の親としても楽しいひとときを味わえた。 今回はNintendo Switch版をプレイしたが、Steam版では“Remote Play Together(※)”を使えばオンラインを通して協力プレイが楽しめるので、どちらのプラットフォームを選んでもいい。さらに、今後オンライン協力が可能なパッチの配信が予定されているので、パッチ配信後はより気軽に協力プレイが楽しめるだろう。
※ひとりがゲームを持っていれば、そのゲームを持っていない人ともマルチプレイが楽しめるSteamの機能。 子どもやパートナーと最近会話が少ない。いっしょにゲームで遊びたい。そんなふうに感じている人には非常におすすめな『River Tails: Stronger Together』。ひとりでプレイできるモードもあるが、ふたりで会話をしながらプレイするのが本作の真骨頂なので、ぜひともワイワイ楽しんでいただきたいところだ 。