『グリザイアの果実-LE FRUIT DE LA GRISAIA-』の発売が決定、PCの人気作がPSPへ移植

●PSP版への移植にあたっては、新ストーリー＆イベントビジュアルを追加

　プロトタイプより、PSP（プレイステーション・ポータブル）用ソフトとして、『グリザイアの果実-LE FRUIT DE LA GRISAIA-』が発表された。発売日、価格ともに未定となっている。

　本作は、フロントウィングの設立10周年記念作として制作された、PC用恋愛アドベンチャーの移植作。キャラクターデザインと原画は、テレビアニメ『化物語』などで知られる渡辺明夫氏と、フロントウィングの『智代アフター』などで知られるフミオ氏が担当していることなどが話題を呼んだ。今回、PSP版への移植にあたり、新たなストーリーとグラフィックを追加しているとのことだ。以下、リリースをもとにゲーム概要をお届けしよう。

なお、2011年8月13日に秋葉原UDXギャラリーにて開催される“プロトタイプ・ファン感謝デー2011”にて（⇒記事はこちら）、インターネットラジオ“クラブ・グリザイア”初の公開イベントが実施されるとのこと。ファンの方は出かけてみてはいかが？

【PSP版のみどころ】
■新ストーリー＆イベントビジュアルを追加
PSPへの移植にあたり、キャラクターごとにオリジナルのストーリーを追加。それにともないイベントグラフィックも追加されている。

■メモリーディスク機能搭載で快適プレイ！
頻繁なディスクアクセスを行い速度低下の原因となるBGMのストリーミングも、データをユーザーの任意でメモリースティックの空きエリアに転送しメモリーディスクとして使用することで、ゲームをスムーズに進行することができる。

■好きなイベントビジュアルをPSPの壁紙に！
ゲーム中に見たあらゆるイベントグラフィックをPSP本体の壁紙に設定することができる。

【ゲームシステム】
PSP版『グリザイアの果実 -LE FRUIT DE LA GRISAIA-』は、ゲーム中に表示される選択肢を選ぶことによりストーリーが分岐していく、オーソドックスなアドベンチャーゲーム。ゲーム中には通常のイベントグラフィックのほかに、とってもキュートなSDキャラクターのイベントグラフィックも登場する。

【プロローグ】
──その学園は、少女たちの果樹園だった。

外敵から隔離された学園にやってきたのは、生きる目的をなくしたひとりの少年。
守るべき物を見失い、後悔と贖罪のみに費やされる人生の中で、その少年に残されたのは首に繋がれた太い鎖と、野良犬にも劣る安い命。
そして少年は、その学園で少女たちと出会い、新たな希望を見つけ出す。

──その少女は、生まれてきたことがすでに間違いだった
逆らった罪──
──生きながらの死
誰も守ってなんかくれない──
──そして生き残った罰。

そこは、少女たちの果樹園。
彼女たちは、後悔の樹に実った懺悔の果実。そんな少女たちに、俺に一体なにができる……？
それは、ひとりの少年が夢見た永遠の希望──

【登場キャラクター】

主人公　風見雄二（かざみゆうじ）
たった5人の生徒しかいない私立美浜学園に、ある日突然やってきた転入生。
幼いころに事故で姉を亡くし、両親とも死別。それ以降の詳細な経歴は不明だったが、現在はドイツ人の養親に引き取られている。
口数が少なく、非常に落ち着いた性格をしているが、浮世離れした言動や行動が目立ち、いかにも“ワケあり”な部分を感じさせる謎の男。
養親と同じ職場でアルバイトに励みながら毎日を真剣に生きている。

榊由美子（さかきゆみこ）CV：田中涼子
黒髪のロングヘアーが似合う美少女。父親は巨大なグループ企業を経営している。
自分のペースを崩されることを極端に嫌い、他人を寄せ付けないため孤立することが多い。クールビューティーと言えば聞こえはよいが、実際は人付き合いが苦手で、警戒心がとても強い。
庶民じみた食事や趣味を好むといった、お嬢様らしからぬ意外な一面をみせることも。

周防天音（すおうあまね）CV：田口宏子
学園唯一の3年生。面倒見のよい姉御肌で、主人公にも何かと世話を焼きたがる。みんなに慕われる人気者で、しっかり者の印象が強いが、天然ボケなのか子どもっぽいイタズラをすることも。
実家は銀座に本店を構える老舗料亭で、料理には自信あり。
とてもスタイルがよく、ちょっとエッチなお姉さん。

松嶋みちる（まつしまみちる）CV：水橋かおり
金髪ツインテールに天の邪鬼な言動がトレードマークの女の子。
明るく元気で、クラスのムードメーカー的存在である。勉強はかわいそうなくらいに残念な成績らしい。
強いブリーチによる頭皮の痛みに耐え抜いた末の賜物である金髪ツインテールと、日頃のたゆまぬ訓練のもと、ツンデレキャラを演じている。

入巣蒔菜（いりすまきな）CV：たみやすともえ
身長も低く、舌っ足らずなしゃべりかたゆえ、幼くみえる。最初は主人公に対して人見知りをしていたが、あるときから“おにいちゃん”と呼んで懐くように。
天真爛漫で自由奔放と言えば聞こえはよいが、一言で言ってしまえば“アホ”と表現できなくもない…掴み所のない子である。
実家は日本を裏から牛耳っているという噂の大財閥らしいが……。

小嶺幸（こみねさち）CV：清水愛
その服装のせいで、初対面の人間からは必ず“メイド”として認識されてしまう女の子。周りに勧められて着て以来、授業以外はつねにメイド服を着用している。
性格も、真面目・穏和・控えめと、三拍子揃ったメイド気質。行動力も兼ね備えているため、いちばん下の学年でありながらクラス委員長を任されている。