スターチャイルド新番組コンベンションで新作情報など続々発表

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『Dororonえん魔くん メ〜ラめら』や『電波女と青春男』などが現在好評放送中のスターチャイルドの新番組コンベンション“SPARK! 〜STARCHILD PERFECT ANIMATION WORK!〜”が、2011年5月17日に開催された。

●新情報や生ライブが披露された新番組コンベンション

 『Dororonえん魔くん メ〜ラめら』や『電波女と青春男』などが現在好評放送中のスターチャイルドの新番組コンベンション“SPARK! 〜STARCHILD PERFECT ANIMATION WORK!〜”が、2011年5月17日に開催された。同イベントでは、スターチャイルドが今後放送、上映、リリースしていくテレビアニメ、劇場作品、アーティスト情報を発表。制作スタッフやキャスト、アーティストなども登場し、各作品の見どころを語った。

 発表されたのは、『輪(まわ)るピングドラム』、『まよチキ!』、『C3(シーキューブ)』、そしてフラッシュアニメなどでおなじみのDLE作品。『輪るピングドラム』は、2011年7月より放送、全24話のオリジナル作品と発表された同作。現在放送中のテレビアニメ『Dororonえん魔くん メ〜ラめら』のエンドカードにて、内容の異なる20秒の番宣映像が毎週放送されることが発表された(全6回)。会場には、監督を務める幾原邦彦氏と陽鞠役の荒川美穂が登場。意気込みなどがふたりから語られた。

【5月31日23:13追記】輪るピングドラム』の話数に誤りがありました。正しくは全24話となります。読者の皆様、および関係各位にご迷惑をおかけしましたことをお詫びするとともに、訂正させていただきます。

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▲幾原邦彦監督と荒川美穂。

――まずは、ひと言ずつご挨拶をお願いします。
幾原邦彦(以下、幾原) 皆様お久しぶりです。久しぶりにテレビアニメーションを作れることになりまして、少し緊張と興奮をしております。今回のメインスタッフというのは、僕より一世代離れた人たちなので、そういう意味でも自分がいままで知らなかった世界というのを逆に教えてもらえることが多いです。この作品を作りたいと思った契機というのは、僕もしばらくアニメーションから離れていたというのもあるんですが、僕らの世代と、このドラマの登場人物たちのような10代の若者たちを繋ぐ“輪”というのはいったい何なんだろう、と。僕らと彼らの世代は、ある種の断絶にあるような気がしていたんですね。その断絶を繋げる輪を作品化したいと思って、今回のタイトルを発表させていただきました。キャストも非常にフレッシュな方が揃っています。中でもとくに、荒川美穂さんというのは、僕がいままで聴いたことのないような声をしていたので、今後の展開に皆さんも期待していただければと思います。

荒川美穂(以下、荒川) 高倉陽鞠役を演じさせていただきます荒川美穂と申します。よろしくお願いします。初めてアニメに出させていただくということで、まだ、信じられないような気分です。出来上がったものを観て、とても興奮しています。

――どんなところに気を使って、どんなところを観てほしいと思われていますか。
幾原 ギャップが売りなのかな、と思っています。表面的には土日の朝にやるタイプの作品に見えると思うんです。ただ、実際完成した作品を観ていただくと、ある種の毒があると思うんですね。日本がこの状態の中で、そんなに毒があるものを作っていいのかな、と正直ためらいました。そこでいささか葛藤もあったんですが、スタッフからはだからこそやるべきだ、という意見もあり、そういう言葉を信じて、そういう言葉を胸に、だからこそやらねければならないんじゃないか、と思いました。あまり軽いことは言えないんですけれども、そういうことも含めて、断絶してしまった何かを、ある種類のコメディー、ある種類のシリアス、ある種類のキャラクターで、それをメタファーとして繋げて表現できれば、と思います。それを作品全体を通して、誰しもに届くわけではないと思いますが、数少ない人の中にそれを届けることができれば、それが本望かな、と思います。

――最後にひと言ずつお願いします。
幾原 とにかく楽しさを忘れず、やはりギリギリのところで、日本がこういう状況にある中で、やっぱり自分にできるのは“表現”しかないんだな、ということを胸に、そういう気持ちをスタッフと共有できればという気持ちでスタッフと共演者とともに邁進しております。どうか、よろしくお願いします。

荒川 この作品に出会えたことと、高倉陽鞠という役を演じさせていただけることを本当にありがたくうれしく思っています。作品とともに、私自身も成長していきたいと思っています。展開がどうなるか、毎回ドキドキしながら演じさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。

 続いて紹介されたのは、『まよチキ!』。人気ライトノベルのアニメ化となる同作は、監督の川口敬一郎氏が登場。「『輪るピングドラム』楽しみだなぁ」という感想とともに登場した川口監督は、「いまのところ現場は順調です。(近衛スバル役の)井口裕香さんが男の子声をやりづらそうにしていたけど、最近はだいぶ慣れてきた様子」と制作状況を語った。また、会場では井口裕香、日野聡、喜多村英梨の3人によるビデオメッセージなども上映され、作品の見どころが語られる。そして同作のオープニング主題歌『Be Starters!』を、喜多村英梨が歌うことも発表された。

 『C3(シーキューブ)』は、原作者の水瀬葉月氏をゲストに迎えての紹介。監督は、『バカとテストと召喚獣』などの大沼心氏、シリーズ構成を『侵略!イカ娘』などの横手美智子氏が担当するテレビアニメとなる。原作者である水瀬氏は、「原作はコメディーとシリアスの両立というテーマのもとに書いていまして。それをアニメでもやってくださると思っています。エロとグロという昨今とてもきびしいものをどう料理してくれるのか、僕も楽しみです」とコメントした。

 テレビアニメーション紹介の最後に登場したのは、DLE作品2本『かよえ! チュー学』、通称『かよチュー』は6月より東海テレビにて毎週月曜日から木曜日まで毎日放送される45秒の短編アニメーション。そして韓国語で“ご飯”という意味を持つ“パップ”という名前のキャラクターが登場する『ごはんかいじゅうパップ』という作品も発表。こちらは、TOKYO MX、テレビユー福島、テレビ山口にて2011年5月22日より放送されている番組で、『みんなのうた』のような“キャラうた”シリーズの第1弾となっているのだ。

●劇場作品3作品を発表

 劇場アニメ作品は、『アップルシードXIII』と『マルドゥック・スクランブル』、『劇場版 魔法先生ネギま! ANIME FINAL』の3作品を発表。『アップルシードXIII』は、SFコミック界のカリスマ・士郎正宗の人気コミック『アップルシード』の映像作品化であり、同作としては初の、全13話からなる完全新作アニメシリーズ。2011年6月より、劇場での期間限定上映、ネット配信、Blu-ray・DVD発売を同時に展開していくこととなる。続く『マルドゥック・スクランブル』は、沖方丁氏原作の小説をアニメ化した作品。3部作としてすでに“圧縮”が上映されており、第2部となる“燃焼”が2011年秋から上映予定とのこと。なお、“圧縮”のBlu-rayとDVDのリリースも決定。Blu-ray版には、公開当時の本編映像に加え、映倫審査基準によるリテイク(本編映像の修正)発生前の、“幻”とされる“完全版本編”も収録されるとのことだ。

 そして『劇場版 魔法先生ネギま! ANIME FINAL』では、同時上映される『ハヤテのごとく!』にも出演している白石涼子さんがスペシャルゲストとして登場。作品にかける意気込みと、また自身のミニアルバムについてコメントした。

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▲スペシャルゲストとして登場した白石涼子。

――『ネギま』と『ハヤテのごとく』が同時上映されるということで、率直な感想をお聞かせください。
白石涼子(以下、白石) それぞれの作品が劇場作品になるとは聞いていたんですが、まさかふたつの作品がいっしょに上映されるとは。いろいろな壁を乗り越えての同時上映なので、こんなすごいことがあるんだなぁ、とビックリしました。どちらの作品にも出演しているので、ラッキー! すごく楽しみ!! と思っていました。同時上映ということが発表されたときに、お客さんもすごくビックリするだろうな、と思っていたので、その反応が楽しみです。

――ご自身のキャラクターソングカバーアルバムも発売されますが、どのようなアルバムになるのでしょう?
白石 自分が歌ってきたキャラクターソングのアルバムとか、自分の歌のカバーというのはあると思うんですけれども、自分が歌っていない、ほかのキャラクターのキャラクターソングを私自身がカバーするということで、いままでにないおもしろい企画なのかな、と思っています。『ネギま』も『ハヤテ』もたくさんのキャラクターソングがあって、本当にたくさんの皆さんに愛されてきた曲たちでもあるので、すごく大事に私も一生懸命歌わなきゃな、と思っています。じつはまだ全部録っていなくて、全貌が見えていないので私も楽しみです。

――劇場作品への意気込みをお願いします。
白石 『ネギま』に関してはキャラクターがすごくいっぱいいるので、劇場版の中でどれだけセリフがあるのかな、ということも気になっていますし、『ハヤテ』に関しては原作の畑(健二郎)先生の書き下ろしのシナリオということで、どんな内容になるのかわからない状態なのですごく楽しみですが、皆さんの期待を裏切らないように演じたいと思います。

●スターチャイルドレーベルアーティストによる生ライブ!

 テレビアニメ作品、劇場アニメ作品と続いて行われたのは、スターチャイルドレーベルのアーティストからのビデオメッセージや、生ライブの披露。ビデオメッセージでは、2011年8月10日にテレビアニメ『まよチキ!』のオープニングテーマ『Be Starters!』をリリースする喜多村英梨、NEWシングル『PRESENTER』を2011年5月25日にリリースする堀江由衣、2011年6月11日にベストアルバム『VINTAGE White』をリリースする林原めぐみの3人がコメント。さらに、会場にはももいろクローバーZ、angelaの2組が登場し、会場で生ライブを披露した。

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▲2011年7月27日に待望の1stアルバム『バトル アンド ロマンス』がリリースされるももいろクローバーZ。元気いっぱいに2曲を披露した。

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▲2011年6月22日に1年9ヵ月ぶりのNEWアルバム『mirror☆ge』をリリース。さらに『angelaのミュージック・ワンダー★大サーカス5th 〜蒼穹のファフナー まるごと全曲ライヴ!!〜』がBlu-ray&DVD化されるangela。「私たちが、年末ヒロイン、angelaでーす」とももいろクローバーZのおなじみのセリフをアレンジした挨拶で会場を盛り上げると、『蒼穹』を力強く歌い上げた。

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