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XBLA版『ファイプロ』が全米上陸【PAX East 2011】

ゲーム Xbox 360 海外ニュース
Xbox LIVEアーケードタイトルとして発表されている『ファイヤープロレスリング(仮題)』。海外のイベントで公開されたプレイヤブルデモをチェックしてきた。

●大量のキャラクターとエディット機能は健在

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 米時間の2011年3月11日から13日にかけて、アメリカのボストン・コンベンション・センターで、ゲームイベント“PAX East 2011”が行われた。PAX Eastは、シアトルで有名なゲームイベント“Penny Arcade Expo(ペニー・アーケード・エクスポ。通称PAX)”の西海岸版。今年は6万を超えるハードコアゲーマーが全米から集まった。ちょっと時間が経ってしまったが、その熱狂の模様をお伝えしよう。

 PAX Eastでマイクロソフトは、さまざまなXbox LIVEアーケードのゲームを自社ブースに取り揃えていた。『Toy Soldiers: Cold War』、『Section 8: Prejudice』、ティム・シェーファーのマトリョーシカゲーム『Trenched』、『The Gunslinger』、『Insanely Twisted Shadow Planet』といった有望なタイトルが並んでいたが、日本のゲーマーならこちらの方が気になるだろう。『ファイヤープロレスリング(仮題)』だ。

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 『ファイヤープロレスリング』は1989年にリリースされて以降、現実のプロレスラーをモデルにした何十人ものレスラーキャラクターと、そのエディット機能で有名なプロレスゲームシリーズだ。本作はスパイクが開発を行っており、マイクロソフトからリリースされる予定で、日本マイクロソフトの樋渡太郎氏と、Xbox LIVEアーケードタイトルのテクニカルプロデューサーを務める、マイクロソフト本社のスコット・フィンテル氏が協力してコラボレーション。本シリーズの持つコミカルなフィーリングを維持しつつ、より多くのユーザーがプレイしやすいタイトルを目指している。

 この点では、Xbox 360のアバターをゲームに取り込んだことが大きい。プレイヤーは自分のアバターをあらゆるタイプのレスラーに仕立て上げられるし、どんなコスチュームを着ていようとも、自分のアバターをそのままゲーム中で使うことができる。となると、お次にプロレスゲームで重要なのは技だ。400以上の技があり、組み合わせて自分のキャラクターをカスタマイズできる。RPG風の要素もあり、キャンペーンモードで新たな技をゲットして、レスラーを徐々に成長させて楽しめるようになっている。

 ちなみに、シリーズ独特のユーモアまでカジュアルにしたのか“くすぐり攻撃”があったりするけど、それはどうだろう、友よ……。

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▲そんなわけで、ミックストマッチ(男女混合戦)も可能。

 ともあれ、ゲームの基本は、打撃、防御、投げのじゃんけん式だ。弱攻撃と強攻撃を使い分け、ロープに飛び、はたまた防御を固めた敵をつかんで投げる……。スコット・フィンテル氏いわく、これまでのシリーズ同様「ただボタンを連打するんじゃなくて、タイミングで技を仕掛けるのが大事だね」とのこと。つかみ状態から敵がどんな技を仕掛けてくるのか、予測してボタンを押すことで切り返すこともできる。

 プレイ人数は1人から4人で、ゲームモードは60以上のキャラクターが登場するシングルプレイのキャンペーンモードのほか、2Pプレイ(タッグの対人・協力プレイも可能)、4人でのバトルロイヤルもある。

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 来場したゲーマーの多くは、本作がPAX Eastに出展されていることに驚いていた。なんせ、ここアメリカで『ファイプロ』が発売されたのは、2007年にプレイステーション2で『ファイプロ・リターンズ』が発売されたのが最後だ。その理由についてフィンテル氏は「『ファイプロ』をプレイしたことがある人は、PAX期間中に触れば絶対に思い出すはずだよ」と語った。確かに。

 本作は、そのシンプルさと賑やかなスクリーンのおかげで、もっとも幅広い人が手に取りやすい『ファイプロ』となるだろう。海外の超ハードコアな『ファイプロ』ファンのいくらかは違和感を感じたようだが、それ以外の実際にプレイした人の反応は悪くない感じだった。(取材、写真: ジェイソン・ブルックス、翻訳: 編集部)

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