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NGPは開発者たちのクリエイティビティーを刺激せずにはおかないハード【GDC 2011】


GDCの講演で、世界中のクリエイターに向けてNGPがお披露目された。ふんだんにデモなども盛り込まれた講演に、聴講者たちの目も輝く。

●『アンチャーテッド』やAR(拡張現実)など、ふんだんにデモを披露

 2011年2月28日〜3月4日、アメリカ、サンフランシスコのモスコーニセンターにて、GDC(ゲーム・デベロッパーズ・カンファレンス)2011が開催。世界中のゲームクリエイターによる、世界最大規模の技術交流カンファレンスの模様を、ファミ通.comでは総力リポートでお届けする。

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▲デヴィット・コームブス氏

 つい先日発表されたばかりのソニー・コンピュータエンタテインメントによる次世代携帯ゲーム機NGP。そのNGPの開発者へのお披露目といった趣きとなったセッションが、ソニー・コンピュータエンタテインメントアメリカのデヴィット・コームブス氏らにより2011年3月2日に行われた“Next Generation Portable Platform”だ。

  講演では、プレイステーション・ポータブル(PSP)やプレイステーション3との比較などを通して、NGPのマシンスペックが説明された。やはりもっともアピールされたのはNGPの新機能。NGPでは、ボタンに加えタッチパッドでの操作が可能になるが、「両方ともに利点がありますね」とコームブス氏。ボタンは画面を見なくても正確に反応するので、ターンやジャンプ、歩行などに向いており、タッチパッドは直感的に操作できるので、フィールドをナビゲートするといったことに向いている。それぞれの強みを活かしたゲーム開発ができるということだろう。NGPのタッチパッドはマルチタップで、インプットの強弱を認識できるのが大きな特徴。さらに背面タッチパッドは、画面の邪魔にならないぶん、眼に見える合図が必要とのことだ。タッチパネルに関しては、「手のサイズや左利き対応などが課題です」(コームブス氏)なのだそうだ。

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▲講演では、NGPのポテンシャルを推し量るためのデモも実施された。まず行われたのはビッグビッグスタジオのシニアデザイナー、ジャスティン・クック氏による『Little Deviants』のデモ。背面タッチパッドを使って操作する本作。ゲーム自体はボールのキャラを動かしていくというものだが、動かすのは地面。まさに背面タッチパッドならではの1作と言えるだろう。

 また、カメラは前面と背面に搭載。前面のカメラは“パッシブカメラ”、背面のカメラは“アクティブカメラ”と呼ばれており、“パッシブカメラ”はプレイヤーが自分で撮影した自分の顔写真をゲーム中で使用するといったことが可能。一方の“アクティブカメラ”はいま流行りのAR(拡張現実)的な使いかたができる。講演では、ソニー・コンピュータエンタテインメントのソフトウェア ソリューション デベロップメント デパートメントの堀川勉氏がARのデモを披露した。まずデモを見せてくれたのは、『フリフリ!サルゲッチュ』のパッケージをカメラで写すと、NGPのモニター上にピポサルが出現するというもの。さらに、床に置かれたポスターのようなものを背面のカメラで読み込ませると、スクリーン上に巨大な恐竜が出現。会場からは大きな歓声が湧いた。

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 最後に行われたのは、フォスターシティスタジオのシニアスタッフプロデューサー、フランク・サイモン氏による『アンチャーテッド』のデモ。タッチパッドを叩いてキャラをジャンプさせたり……といったデモが披露された。さらには、視点を変えてのFPS(一人称視点シューティング)的な遊びかたや、スクラッチの容量でタッチパッドをこすると隠れていた紋章が浮き上がるといった遊びかたも紹介されており、NGPによりゲームプレイの幅が相当広がるとの印象だ。NGPのプレゼンは、開発者たちのクリエイティビティーを大いに刺激したのでは?

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▲まとめとして、「これまででもっともすぐれた携帯ゲーム機」などといった文字が(左)。「The power is now in your hands」のメッセージが最後にクリエイターに贈られた。

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