ニンテンドー3DS版『メタルギアソリッドスネークイーター』をプロデューサーが語る！【ニンテンドー3DS体験会】

ゲーム DS

幕張メッセで開催中の“NINTENDO WORLD 2011 ニンテンドー3DS体験会”のステージイベントで、KONAMIの松花賢和氏が、『メタルギアソリッドスネークイーター』について語った。

●プロデューサー直々の注目ポイントはコレだ！

　任天堂が、2011年1月8日から10日まで幕張メッセで“NINTENDO WORLD 2011 ニンテンドー3DS体験会”を開催中。初日となる1月8日、KONAMIのニンテンドー3DS用タイトル『メタルギアソリッドスネークイーター』について、松花賢和プロデューサーがステージイベントを行った。

　松花氏はKONAMIに1990年入社、プログラマーとしてスーパーファミコン版『グラディウスIII』に参加したのち、『スナッチャー』メインプログラマーを務め、『メタルギアソリッド』シリーズにもレベルデザイナー（マップの構成、敵・アイテムの配置などを担当するポジション）やラインプロデューサー（契約や進行管理のサポートを行うプロデューサー）として関わっている。

　本作のベースとなっているのは『メタルギアソリッド3』。ストーリー上の時系列では最初期に位置し、屋外でのサバイバルをテーマとしたタイトルだ。体験会の会場では“NAKED SAMPLE”という、一部でカメラの操作が可能なデモが出展されている。松花氏はタイミングの関係上このデモの制作に直接は関与していないそうだが、このデモを作ったのは小島プロダクションの精鋭が集まった“ドリームチーム”によるものであることを明かした。ロゴが出てくるシーン、吊り橋から落ちかけるシーン、敵兵がタバコを落としてスネークに気づかずに探しまわるシーンといったシーンに注目して欲しいとのこと。これらはいずれも3D効果を存分に狙ったものとなっている。

　記者はE3でもこのデモを見ているのだが、今回ふたたびチェックしてみて気がついたことがある。カメラがつねに細かく揺れて視点が動いていることで、3D効果が非常にわかりやすく得られるのだ。あくまで個人の雑感ではあるが、ニンテンドー3DSには3D効果のレベルを調整できるスライダーがついているが、これをほぼ最低レベルまで下げても、3D効果を狙ったシーンの魅力を十分に味わうことができた。


▲注目シーンその1。タイトルを構成する文字は奥行きがバラバラになっている。	▲注目シーンその2。吊り橋から落ちかけるスネーク。エルード（ぶら下がり）動作に、さらに迫力が出るかも！	▲注目シーンその3。奥からグッと伸びた敵兵の腕が実体感をもって迫ってくることで、潜入の緊迫感が高まる。

　ニンテンドー3DSの特徴は3D立体視だけではなく、モーションセンサー、ジャイロセンサーなどがついている。松花氏は開発者として「こういった機能で何ができるか、（開発者として）つきつけられている」と表現。通信機能について「『メタルギア』なら、すれ違ったときに何が通信されるのか、ぜひ期待してもらえれば」と意欲を示しつつ、ゲーム中でカメラを使って撮影した画面も立体になるかも……と含みを持たせていた。ちなみに3Dカメラをどう使うかは「内緒です」とのこと。ただし単に本作に限定しない、松花氏のニンテンドー3DS用のゲームに対する考えとしては、「ただ立体表現にするのではなく、ゲーム性に落とし込んでいないといけない」とコメント。各種センサーについても『メタルギア』シリーズらしい活用法を考えているとのこと。ラストに「残念ながらネット越しではスゴさは伝わらないと思います。お越しいただける場所のかたは触りに来ていただいて、体験していただければ」と語り、ステージを締めくくった。