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ドラマ『クロヒョウ』オールナイトイベントで、名越氏が次回作にも意欲

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セガのPSP用ソフト『クロヒョウ 龍が如く新章』をモチーフにしたテレビドラマのDVD第1巻が、2010年12月22日に発売された。これを記念して、同日深夜から翌朝に欠けて、一挙全話をスクリーン上映するオールナイトイベントが開催。

●「もし機会があれば、つぎもぜひ作ってみたい」(名越)

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▲左から名越氏、斎藤工、石田卓也。

 セガのPSP(プレイステーション・ポータブル)用ソフト『クロヒョウ 龍が如く新章』をモチーフにしたテレビドラマのDVD第1巻が、2010年12月22日に発売された。これを記念して、同日深夜から翌朝にかけて都内にある映画館“新宿バルト9”で、一挙全話をスクリーン上映するオールナイトイベントが開催された。

 イベント開始前にはスタッフおよびキャストによるトークショーも実施され、主人公、“右京龍也”を演じた斎藤工、親友の“榊天馬”を演じた石田卓也、そして製作総指揮を務めた名越稔洋が登壇。ドラマ収録時のエピソードや裏話などを披露した。

 名越氏は最初に、今回のオールナイトイベントについて「映画業界を志していたこともあり、スクリーンに物を出せるような仕事に憧れていました」と挨拶。「個人的にも感激ですよ」と感無量といった感じで話していた。また、斉藤や石田を始めとするキャスト陣についても言及。今回のキャスト陣は名越氏みずから決めたものだが、じつは主役の斉藤のことは最初まったく知らなかったという。タレント名鑑をひっくり返して右京龍也に合う人物を探すなかで、「写真から孤独なオーラを感じた」という運命的とも言える出会いを果たしのだ。名越氏はそんな斉藤の魅力について「真っ赤に燃えるのではなく、青白く燃えるのが似合う」と説明。右京龍也というキャラとの親和性についても、衣装合わせで「あ、右京達也がいる!」と感じるほど高かっただったそうだ。

 一方の斉藤は、右京達也というキャラを演じたことについて「ちょっと特別すぎて、ひとことでは表現できない」と意味深なコメント。「今回は自分からもっとも遠いカラーの役という印象があったし、周囲からもそういう視線を感じました。なので、反発、逆ギレ的なテンションで撮影初日を迎えたのですが、それが結果的にいい方向に出たと思う。“自分はこういう役をやるんだ”というのは、役者が決めることではないと感じました」と、今回のドラマを通じて役者としての成長を実感したようだ。石田は「資料を見て、絶対にやりたい! と思った」というストレートな反応。元々『龍が如く』シリーズのファンだったということもあり「すんなりと世界観へ入ることができた」そうだ。

 じつは今回のドラマには名越氏自身も役者として出演しており、とある組の組長を演じている。映画版『龍が如く』でも役者は経験しているが、それでもカメラがまわる直前は「緊張でムズムズしてしまった」と名越氏。「ゲームはCGなので後からいろいろ変更できるが、フィルムは一発なので怖い」と、映像表現における手法の違いを改めて実感した様子で話していた。ちなみに、名越氏の演技について斉藤は「本当に存在感がありました。さすがだなと思います」と賞賛のコメント。石田も「いっしょのシーンはあまりなかったのですが、現場に名越さんがいるとすごく緊張感がありました」と語っており、ゲームの世界だけでなくドラマの世界でも名越氏は、かなりの存在感を発揮していたようだ。

 トークショー後半では、飛び入りゲストとして“二岡考造”を演じた波岡一喜が登場。ドラマでの悪役ぶりからは想像もできない軽妙なトークで会場を笑わせる。そして、檀上が4人になったところでトークの内容は、物語のおもな舞台となった新宿の街へ。キャスト陣はふだんあまり新宿に足を運ばないらしく、斉藤は「イメージだと、関わりたくないなーと思う人が集まっているエリア」と話す。しかし、いざ撮影で足を運んでみるとそのイメージは覆され、「関わりたくないと思っていた人たちも、本当はピュアだったりする」ことに気づいたという。とは言え「街中で叫ぶシーンを撮っているときも、歩いている人とかは意外と反応がなくて「こういうのは日常茶飯事なのかな?」と思いました(笑)」(斉藤)と、若干の不安がまだある模様……。一方、新宿に足繁く通っている名越氏は新宿について「いろいろな人種がいてエネルギーがあり、温かみもある」とコメント。新宿初心者のキャスト陣についても、映像の中では「みんな違和感がなくて、イイ絵になっていると思いました」と話していた。

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 とくにたいへんだったシーンにも話題はおよび、斉藤は「全部たいへんだった」と率直な感想。だが、それはイイ意味での“たいへん”だったようだ。「息継ぎなしで突っ走った感じ。“たいへん”という言葉がこの作品のキーになっているかもしれません」(斉藤)。ドラマのウリとも言えるアクションシーンでは、当初予定していたセリフを削ることもあり「結果的に言葉のいらないコミュニケーションが成立したと思う」(同)と充実した撮影期間を振り返っていた。また、現場ではムードメーカー的役割だったという波岡からは「工とはプライベートでも仲がいいので、シリアスなシーンで目が合うと笑ってしまい(笑)。そんなときはお互いに目ではなく相手の眉毛や鼻を見たりしていました。恥ずかしかったのが、いちばんたいへんでしたね」と“らしい”感想も聞かれた。

 最後の挨拶で斉藤は「作品の中には目を覆いたくなるような描写があるかもしれませんが、それは無意味な血ではなく、“痛みが”ある意味キーワードになっている。真実を伝える作品です。そして、それが皆さんに届いて、広がればいいなと思います」とドラマ『クロヒョウ 龍が如く新章』に込められたメッセージについて自身の解釈を披露。また、名越氏からは「もし機会があれば、つぎもぜひ作ってみたい。そのときにはまた、彼(斉藤)にぜひ主役級をやってもらいたいです」と意欲的なコメントも聞かれた。

 なお、ドラマ『クロヒョウ 龍が如く新章』のDVDは全3巻で、2011年1月26日にVol.2が、2011年2月23日にVol.3が発売予定となっている。

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