HOME> ニュース> 『アサシン クリード ブラザーフッド』プレスツアー徹底リポート【第4弾】
『アサシン クリード ブラザーフッド』プレスツアー徹底リポート【第4弾】
ゲーム プレイステーション3 Xbox 360●第4弾 『アサシン クリード ブラザーフッド』舞台となったローマ名跡巡り 後半
イタリアの首都ローマにて開催された『アサシン クリード ブラザーフッド』のプレスツアーについてお届けする企画、第4弾です! アート部門トップのモハメド氏とともに、『アサシン クリード ブラザーフッド』に登場するローマの名跡を巡ってきました。実写とCGを交えて紹介していきます。来るべき発売日へ向けての予習にぜひご活用を! また、ツアーに組み込まれていなかった名所も巡ってきたので、ローマ観光のお供としてもどうぞ!(TEXT:河田スガシ)
※第1弾『アサシン クリード ブラザーフッド』体験会&プレゼンはこちら
※第2弾 『アサシン クリード ブラザーフッド』クリエイターインタビュー
※第3弾 『アサシン クリード ブラザーフッド』舞台となったローマ名跡巡り 前半
●パンテオン Pantheon
パンテオンとは"すべての神々の"という意味。その名の通り、神々を祀る神殿として西暦25年に建設。一度火事で焼失した後、ハドリアヌス帝によって再建され、128年に現在の姿になった。7世紀に入りキリスト教へ寄贈されたため略奪や破壊から免れ、ローマに現存する遺跡の中でもっとも状態がいい建造物として現在まで残った。直径43.2メートルのクーポラ(ドーム状の天井)が特徴で、世界最大の石造建築物でもある。イタリアを代表する芸術家ラファエロの墓がある。
★パンテオン映像
▲左が実写。右がCG。ルネッサンス期はキリスト教へ寄贈されていたため、正面には十字架が掲げられている。また、ボルジア支配の象徴である垂れ幕も。現在は、古い時代の地面から建てられていて、ほかの建物の土台よりも数メートル低い場所に建っている。しかしゲーム中では、周囲の建物と同じ土台にあり、現在よりも高い場所にあるため、その存在感を際立たせている。 |
▲パンテオンの前にあるロトンダ広場には、イタリア各所で見られるオベリスクと噴水がある。取材時は修復中だったため、櫓が組まれていたが、逆に壮大さを目立たせる効果があり、存在感に圧倒される。 |
▲大理石の柱には、垂れ幕をかけるための木を通した穴の跡が。かつては、市場としても使われていた時代の名残とのこと。 |
▲内部から見たクーポラ。日の光が差し込み、中を明るく照らしている。ガラス張りなどしていないので、雨が降ったら、そのまま雨は入ってくるのだとか。入って正面左手に、ラファエロの墓がある。 |
■モハメド氏のコメント
儀式で使われる旗、正面には赤いカーペット、内部には儀式を行うためのベンチやシャンデリアを加えて、生き生きとした感じになるよう仕上げました。照明を点けて光を強調し、壁の突き出た部分に金をあしらっています。当然上ることはできますが……ふつうにプレイしているだけでは、難しいでしょうね。正面には衛兵がいるし、クーポラをうまく使うことが重要になるでしょう。また、パンテオンの周辺は市場になっていて、商品を売買する人たちがたくさんいますよ。
●カンピドーリオ広場(ミケランジェロ設計)
▲ローマに7つある丘のひとつ。古代ローマ時代には神殿があったが、「ローマの中心地にふさわしいモニュメントがほしい」という法皇パウロ3世のリクエストを受けたミケランジェロが設計。現在は、正面の建物は市庁舎が、左右にはカピトリーニ美術館がある。 |
■モハメド氏のコメント
ゲーム中では、まだ市庁舎になる建物は建っていませんでした。ですので、もっと中世っぽい雰囲気が出るよう、そしてプレイヤーがこの場所にいることがはっきりとわかるような設計にしています。たとえば、現在、中央にはマルクス・アウレリウス帝の像がありますが、ゲーム中では噴水にしています。また、ローマの高台にありますが実際には建物の上部しか見えませんので、ゲーム中ではパンテオンやほかの高いランドマークが見えるようにしてあります。
●トラヤヌスのマーケット
▲トラヤヌス帝によって作られたマーケットで、半円形の建物が特徴。飲食店や服飾店など、現在にもあるショッピングセンターのような場所だった。 |
■モハメド氏のコメント
正面が円形なのが気に入りました。タワーの四角と円形部分が対比を作り出しているところがいいです。ここでも、下から順に違う時代の建物が層になっています。ゲーム中では、これをさらに強調しています。実際にはマーケットの横にあるトラヤヌスの記念柱を中央に移動させて、市場の生き生きとした雰囲気が出るようにしました。ゲーム中では、家具や樽、袋といった生活用品を売買する人が見られます。
実際の建築物を再現する際に気を付けたことは、実物に忠実であること、ランドマークの大きさのバランスです。ローマの街は非常に広大です。そのまま再現してゲームへ入れることは、プレイをする際のバランスを考えると、難しいです。ですので、ゲームに入れるローマ全体を、実際よりも4分の1、場所によっては3分の1や2分の1といった具合に調整しています。個人的に気に入っているのはパンテオンです。“完全な建築物”を代表するものだと思っています。ゲーム中でも、スリルが味わえる作りにしていますよ。また、本作のオリジナルであるボルジアの塔にも注目していただきたいですね。このゲームには、そうした建築物や、ダ・ヴィンチ、マキャヴェリ、チェーザレ・ボルジアといった歴史上の人物も出てきます。豊富な歴史を持つローマを味わい、視覚でも楽しんでほしいです。
■番外編 ローマそのほかの見どころ
▲ローマの街には、今回紹介しきれなかった名所名跡がまだまだいっぱいあります。取材の合間に訪れたそのほか見どころを、せっかくなので紹介します! |
●ヴァチカン市国
カトリック教会の総本山ヴァチカン市国。この世界最小の国には、世界最大の教会サン・ピエトロ大聖堂、そして世界4大美術館(※これについては諸説ある)のひとつと言われるヴァチカン美術館、美術館の中には、かの有名なシスティーナ礼拝堂がある。世界中の観光客が押し寄せる名所だ。ゲーム中では、現在の大聖堂は建設途中という設定で登場。ちなみに筆者は、入場するまでに1時間並びました。
▲サン・ピエトロ大聖堂は世界最大の教会だけあって、およそクフ王のピラミッドと同じ高さの137メートルもある。晩年のミケランジェロ考案による巨大なクーポラがひと際目立つ。 |
▲ヴァチカンは、14世紀からの伝統で、スイス兵が警護にあたっている。なかなか派手な衣装は、当時から変わらず。 |
▲内部に入ると、その巨大さが一目瞭然。奥にある29メートルもの天蓋は若きベルニーニとボッロミーニの作品。ブロンズ製で、初代教皇の聖ペテロの墓の真上に設置。そのほか、歴代教皇の墓、数多の装飾や彫像、絵画などがあり、どこを切り取って見ても圧巻。宝物館、地下遺跡などの一部も見学可能となっている。 |
▲世界最大規模の美術館のひとつ、ヴァチカン美術館。歴代の法皇が溢れる財力と権力を注ぎこんで集めたお宝が満載。42000平米もの広大な敷地に、古代エジプトからルネサンス期にかけてのものを中心に展示。そして、ミケランジェロ、ボッティチェリ、ベルジーノ、ラファエロといった稀代の芸術家の作品の数々が、惜しげもなく披露されている。ちなみに、入り口はサン・ピエトロ大聖堂とは反対側。筆者はここでも1時間並んで入りました。 |
▲全部をじっくり見ていたら、1日あってもまるで足りないので、ここではさわりだけ。美術の教科書にも出てくるラオコーンの像。ミケランジェロに大きな影響を与えたと言われる作品。 |
▲「ソロモン王の神殿と同じ大きさで」というシクストゥス4世の命で15世紀後半に建設。建設当初は、ボッティチェリやペルジーノらの絵画が壁面に飾られ、天井には星空をイメージした装飾がされていた。その姿は、ゲーム中で再現されている。その後ミケランジェロによる世界一有名なフレスコ画が描かれる。訪れた人たちは、思い思いの方向へ首を傾け、聖書の記述に沿って描かれた壁画と天井画に見入っていた。 |
▲ところ変わって、ここも説明の必要がないくらい有名なトレヴィの泉。街の一角にあるこの噴水は、古代ローマ時代からあり、当初は小さな泉だったとか。15世紀に一度再建し、時を経て、1730年に現在の形になる。「ローマを再訪したいなら、後ろ向きにコインを投げよ」という言い伝えにより、訪れる人はみんな、コインを投げていました。 |
▲ローマを代表するナヴォーナ広場。中央のオベリスクには、ベルニーニ作の四大河の噴水。ナイル、ガンジス、ドナウ、ラプラタ川を示す像が4方向に設置されている。ほかにも、ムーア人の噴水とネプチューンの噴水がある。 |
▲地下鉄レプッブリカ駅から出てすぐにある、共和国広場とナイアディの噴水。1901年作とローマのものにしては比較的新しめ。対面に三越デパートがあるなど通り沿いにはショップが多数あり、買い物に便利な区画。 |
▲正面にはフラミニオ門、中央には1589年に運ばれてきた36.5メートルものオベリスクがあるポポロ広場。ボルゲーゼ公園へつながるピンチョの丘、双子教会が隣接。また、スペイン広場へとつながるバブイーノ通りなど、目抜き通りの出発点にもなっている。 |
▲トリニタ・デイ・モンティ教会へとつながるスペイン広場。階段を上る手前には、これまたベルニーニ作の船の噴水。スペイン階段に座ってジェラートを食べるという光景は過去のもの。現在は残念ながら飲食が禁止されている。 |
▲スペイン階段を上りきったとこりにあるトリニタ・デイ・モンティ教会の内部。ほかに紹介してきた建物と比べると一見地味に見えちゃうけど、十分立派で荘厳な教会でした。 |
▲テベレ川沿いにある最高裁判所。1910年に建てられたバロック調の建物。サンタンジェロ城の近所にある。 |
▲古い街並みが残る地区に、市で賑わうカンポ・デ・フィオーリ広場がある。食料品や衣料品、そして色とりどりの花などが売られる。 |
▲ローマには、なんとエツィオ通りが存在した! 特別何かがある通りではなかったけど、せっかくなのでこの通り沿いのホテルに宿泊(本当は偶然)。ローマ市内の通りの名前は、人の名前が付いていることが多いので、もしかしてエツィオがこのあたりで活躍していたのだろうか……? |
メーカー | ユービーアイソフト |
---|---|
対応機種 | プレイステーション3 / Xbox 360 |
発売日 | 2010年12月9日発売予定 |
価格 | 各7770円[税込] |
ジャンル | アクション / 暗殺 |
備考 | プレイステーション3版はPlayStation Network対応、Xbox 360版はXbox LIVE対応、開発:UBISOFT モントリオールスタジオ |
ソーシャルブックマーク |
評価の高いゲームソフト(みんなのクロスレビュー) |
※ ブログ・レビューの投稿はこちら!(ブログの使い方) |
この記事の個別URL
その他のニュース
『ゼルダの伝説 ティアキン』リンクの可動フィギュアが本日(3/19)予約開始。マスターソードやハイリアの盾などの付属パーツで作中シーンを再現できる
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の主人公・リンクが、フィギュアとなってグッドスマイルカンパニーで本日2024年3月19日より予約を開始した。
『Your letter has been rejected.』Steamで6月に配信開始。市民の書いた手紙を検閲して国家の崩壊を防ぐ手紙検閲アドベンチャー
MONAZ.は、PC(Steam)向け手紙検閲アドベンチャーゲーム『Your letter has been rejected.』を、2024年6月に発売する。
『ユニコーンオーバーロード』アコースティックアレンジアルバムのジャケット&収録曲目が公開。『十三機兵』オケコンで演奏された2曲を含めた全8曲を収録
2024年5月10日(金)発売予定のミニアルバム『ユニコーンオーバーロード Acoustic Arrange Album』の描き下ろしジャケットが公開された。
『サンドランド』体験版が配信開始。ベルゼブブやバトルタンクを操作して戦闘アクション、広大なフィールドの探索が楽しめる
2024年4月25日にプレイステーション5(PS5)、プレイステーション4(PS4)、Xbox series X|S版が発売となる『SAND LAND』の体験版が3月19日に配信開始された。
映画『仮面ライダー555(ファイズ) パラダイス・ロスト』3月20日19時よりYouTubeにて無料配信。20年を経ても色褪せない救世主伝説
東映が運営するYoutubeチャンネル“東映特撮YouTube Official”にて、『仮面ライダー555』(ファイズ)20周年記念特別配信と題して、劇場版『仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』の無料配信とプレミア公開が実施される。
新作乙女ゲーム『花笑む彼と & bloom』がSwitchで8月8日に発売。“花がつなぐ4つの恋物語”をテーマにフラワーショップで描かれる三者三様の恋愛模様
エディアとティームエンタテインメントは、新作乙女ゲーム『花笑む彼と&bloom』の発売日が2024年8月8日に決定したことを発表した。発表に合わせて本作のオープニングムービーも公開されている。
Steamファミリー向け機能に新要素が追加。家族間でライブラリ内の購入したゲーム共有、子どもが親に欲しいゲームを買ってもらうリクエスト機能などがベータ版で実装
Valveは、PCゲーム配信プラットフォームSteamにおいて、“Steamファミリー”機能をSteamクライアントベータの参加者向けに提供開始した。
無料スマホゲーム『ハンターのマジック』怪物の大群をレーザーで焼き払うのをボーっとみてたら12時間経ってたんだが
『ハンターのマジック』のレビューをお届けします。ローグライクタワーディフェンスでシンプルな操作性と、気持ちいいアクションエフェクトでやみつきになりました。
【NIKKE攻略まとめ】『リゼロ』エミリアの性能、キャラ評価、育成優先、おすすめ編成、オーバーロード、キューブ、スキル、イラストなど【声優:高橋李依】
『勝利の女神:NIKKE(ニケ/メガニケ)』『Re:ゼロから始める異世界生活』新キャラクター エミリアの性能やキャラ評価、おすすめ編成、オーバーロード、キューブ、スキルを紹介。
【Hi-Fi RUSH】世界が認めたリズムアクションが誕生するまで……その“足跡”を語る。PS5版発売記念Tango Gameworks開発陣インタビュー
ベセスダ・ソフトワークスより2024年3月19日に発売されたPS5(プレイステーション5)版の『Hi-Fi RUSH』。世界中で人気のリズムアクションを手掛けたTango Gameworksの開発陣が、この傑作が生まれるまでの経緯を語るインタビューをお届け。