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『FF』コンサートツアー“Distant Worlds music from FINAL FANTASY”の日本公演初日が開催

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2007年のストックホルムを皮切りに、全米、ヨーロッパ、アジア各地で開催され、大ヒットを記録した『ファイナルファンタジー』シリーズのコーンサートツアー“Distant Worlds music from FINAL FANTASY”の日本公演が、2010年11月6日、東京国際フォーラム ホールAで行われた。

●日本初お披露目となる楽曲も

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 2007年のストックホルムを皮切りに、全米、ヨーロッパ、アジア各地で開催され、大ヒットを記録した『ファイナルファンタジー』シリーズのコーンサートツアー“Distant Worlds music from FINAL FANTASY”の日本公演が、2010年11月6日、東京国際フォーラム ホールAで行われた。

 “Distant Worlds music from FINAL FANTASY”は、『FF』シリーズの楽曲を手掛けてきた植松伸夫氏の名曲の数々をグラミー賞受賞者、アーニー・ロス氏が指揮し、スクリーンには演奏とともに各作品の名シーンが映し出されるという、音と映像によるオーケストラコンサート。本公演のチケットは発売開始から約2時間で完売し、まさにファン待望の日本公演だったことがうかがえる。

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▲会場限定のTシャツやパンフレットなどが飛ぶように売れていた。来場者は約5000人という、国内のゲームコンサートでは最大クラスのものに。

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 そんな日本公演は、いきなり『片翼の天使』(『FFVII』より)から幕を開け、『J-E-N-O-V-A』(『FFVII』より)や『妖星乱舞』(『FFVI』より)といった日本初演奏となる曲も演奏。ゲストアーティストには、クラシック界で歴史のある名門レーベル、“ドイツ・グラモフォン”から、植松伸夫氏の楽曲でデビュー作『植松伸夫作品集 ファイナルファンタジー/ロストオデッセイ/ブルードラゴン』が発売されたばかりの新進気鋭のピアニスト、ベンヤミン・ヌス氏(詳しくはこちら)が登場。『Love Grows』(『FFV』より)や『ドレッドノート大爆進!』(『FFXIII』より)などをピアノ演奏し、その美しい旋律をホールに響かせた。同じくゲストアーティストとして、メン・フェン・スー氏がギターで『親愛なる友へ』を、フランシス・マヤ氏が美しい歌声で『ファブラ・ノヴァ・クリスタリス』を披露。また、この日は、『FFXIII』関連の楽曲群が特別にプログラムされ、前述の『ファブラ・ノヴァ・クリスタリス』を含め、同作から5曲が続けざまに演奏された。そして、最後に『The Man with the Machine Gun』(『FFVIII』より)と『ティナのテーマ』(『FFVI』より)が演奏され、ひとまず、プログラムは終了。続いてのアンコールでは、『ビッグブリッヂの死闘』(『FF』シリーズでおなじみのギルガメッシュのテーマ曲)と楽曲が紹介されると、観客からは驚きと喜びが入り交じった大きなどよめきが。演奏終了後、大きな拍手に迎えられ、植松伸夫氏と『FFXIII』の作曲家、浜渦正志氏、そしてゲストアーティストの面々がステージに。各々は鳴り止まない拍手の中、いつまでも手を振って歓声に応えていた。

 この日、演奏された楽曲プログラムは下記。日本公演は同所で11月7日にも予定されており、6日の『FFXIII』に代わり『FFXIV』の楽曲群が特別演奏される予定。

【2010年11月6日公演のプログラム】

■第1部
片翼の天使
勝利のテーマ
Don't be Afraid
FINAL FANTASY I〜III メドレー2010
Love Grows
Ronfaure
J-E-N-O-V-A
親愛なる友へ
Vamo'alla flamenco
エアリスのテーマ
チョコボメドレー 2010

■第2部
オープニング 〜爆破ミッション
ザナルカンドにて
妖星乱舞
閃光
ファングのテーマ
ドレッドノート大爆進!
ファブラ・ノヴァ・クリスタリス
ブレイズエッジ
The Man with the Machine Gun
ティナのテーマ

■アンコール
ビッグブリッヂの死闘



作曲:植松伸夫
指揮:アーニー・ロス
ソリスト:ベンヤミン・ヌス
     メン・フェン・スー
     フランシス・マヤ
オーケストラ: 神奈川フィルハーモニー管弦楽団
コーラス: 慶應義塾ワグネイル・ソサイエティー・男声合唱団・女声合唱団

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▲ゲストアーティスト、左からベンヤミン・ヌス氏、メン・フェン・スー氏、フランシス・マヤ氏。植松氏とロス氏が台湾でメン・フェン・スー氏と出会い、その演奏に惚れ「いつかセッションを」という話から、今回のゲスト参加が決まったという。フランシス・マヤ氏は『FFXIII』でも、その歌声を聴かれてくれるボーカリスト。

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▲公演後、囲み取材が行われた。左から植松伸夫氏、アーニー・ロス氏、浜渦正志氏。

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「演奏のプログラムは、日本でどの曲が演奏されたことがある曲とない曲をリサーチして決定しました。今回、準備の時間があまりなく、全員が揃ったリハーサルは昨日の朝10時からが初めて、という状態でしたが、皆さん、すばらしい演奏をしてくれました。今回のスタミナが必要な曲が多いのですが、がんばってくれましたね。ゲーム音楽なのでオーケストラで演奏する際、編曲やアレンジでいろいろ考えるのですが、『閃光』は浜渦さんにやってもらったりしています。ゲーム音楽のコンサートに、なぜ、皆さん足を運んでくれるのかと考えたとき、ゲームで聞き慣れているからこそ、生演奏のダイナミックレンジを実感したり、音楽の息吹を感じられるからではないかと思っています」

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「3年ほどかけて、北米や欧州などを回ってきて、今回、やっと帰ってこれた、凱旋できたという気持ですね。ただ、海外のお客さんは興奮気味で観てくれるのに対して、今日はすごく静かだったので、ウケてないのかな、と心配になりました(笑)。個人的には、海外でやっているときのほうが気楽に観れるんですけど、日本だと観客の反応がすごく気になってソワソワしちゃう(笑)。でも、アンコールが『ビッグブリッヂの死闘』って知ったときの観客のどよめきを聞いて、大丈夫だったんだと実感しましたね。“Distant World”のコンサートでいつも感心することは、映像のハイライトと演奏がピタっと合うところですね」

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「『FF』は第1作からリアルタイムでプレイしていて、そのころからゲーム音楽の作曲家を目指していたので、この場にいることが信じられません。今日も自分が作曲した音楽が、生演奏で胸や腹に響いてきて……。本当に感動しました。『FF』の音楽に携わるキッカケを与えてくださった植松さんや、アレンジを含め、しっかりと演奏をまとめてくださったアーニーさん、そして観客の皆さんには感謝の言葉しかありません」

●コンサートDVDが2011年1月19日に発売決定

 今回のコンサートの模様を収録したコンサートDVD『Distant World music from FINAL FANTASY Returning home』が2011年1月19日に発売されることも決定。本公演の全演奏曲が収録される予定。しかも、初回特典にはコンサート音源を収録した2枚組のCDが特典として付く。価格は5600円[税込]。本公演が観れなかった人はもちろん、観た人にとっても何度もコンサートの感動を味わえるファン必携のアイテムとなりそうだ。

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