オランピアソワレ Catharsis(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
独特の世界観かつ固有名詞が多いので、前作の知 識がないと物語に没入しづらいという前提があり つつも、この作品は推せる……! 短い共通ルー トを経て展開される長い個別ルートは、残酷さも 愛の甘さもしっかり丁寧に描写されているので、 物語に溶けていくように埋没できます。個別ルー ト以降もいろいろなキャラクターと絡みが あり、この複雑な世界を多角的に掘り下げ ている点もすごい。すべて美しい。
週刊ファミ通1927号より
日本神話を題材にした物語と色彩豊かで繊細なグ ラフィックが作り出す、神秘的なムードが相変わ らずステキ。ファンディスクのような甘々な展開 が見られるのかと思いきや、冒頭から先が気にな る事案が発生し、続編としてのストーリーがしっ かり描かれていて興味をそそる。分岐によっては 悲しい結末を迎えたりするのも前作から 受け継がれているけど、それも世界観に 深みを与える要素になっている。
週刊ファミ通1927号より
色や神話をモチーフとした世界観に説得力を持た せる、キレイで浮世離れしたキャラたちの佇まいや 出で立ちに、目が吸い込まれるよう。そんなビジュ アルと、差別やしきたりが影を落とす物語とのコン トラストは、独特の味わい。読んでいてツラくなる 場面もあるなか、慣習に立ち向かおうとするカップ ルの気高さが尊い。色気のあるイベント CGとボイスで、ちょっぴりセクシーなム ードに浸れるのもお気に入り。
週刊ファミ通1927号より
幻想的なムードは前作そのままに、どこか不穏な 物語が展開。多少の諍いは発生しますが、基本的 にはすでにできた関係性の上での物語ということ で、よくも悪くも期待を裏切ることはないでしょ う。シナリオのボリュームは充実。結末の分岐は あるものの、メッセージ選択はフレーバー程度の 意味あいとの印象です。携帯モード時の、 画面右下の機能ショートカットボタン群 の使い勝手が良好でした。
週刊ファミ通1927号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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