まつろぱれっと(プレイステーション4)のレビュー・評価・感想情報
物語が興味深く、一気に最後まで遊んでしまうくらい惹きつけられるものがある。前日譚のひと仕掛けもいい感じ。不条理極まりないイチャモンであっけない最期を遂げるところも、最終的には笑えるようになりましたね。謎解きはほどよい難度。中盤あたりから少し頭を使うようになり、そこから急におもしろくなる印象。1日を終えるごとにタイトルに戻されてしまう意図はよくわからなかったな。
週刊ファミ通1876号より
絵画の中の少女と対話をしながら彼女の絵を彩っていくという、ホラー要素を含んだ物語が興味をそそる。ゲームの構造としては、シンプルなポイント&クリックアドベンチャーがベースだが、いろいろな“死にざま”を回収しつつ、絵画に描くモチーフと色を選ぶ“正解探し”の時間が、プレイのいいアクセントに。“ギャラリー”で、コレクション要素である死にざまのヒントを確認できるのも親切でいいね。
週刊ファミ通1876号より
絵の中の少女はちょっとしたことで機嫌を損ねてしまうため、描き込むのも命懸け。ですが、モチーフの色や配置、描く順番を読み解くのがおもしろく、そのスリルも癖になります。“死にざま”のバリエが増えていくのも、いつの間にか楽しみに。また、物語で絵画の経緯を知るほどに、少女が愛らしく思えるようになりました。ほどよいボリュームとニクい演出が光るラストも好印象。いいプレイ後感の作品。
週刊ファミ通1876号より
グロさやジャンプスケアなどはないけれど、ひとつひとつの演出がゾッとする作りのホラーゲーム。世界観や雰囲気作りが上手で物語に惹き込まれる。デッドエンドの種類も豊富で、各種“死にざま”を集める収集要素も魅力のひとつに。アドベンチャーゲームの文法としてはよくあるタイプかつ、謎解きは少々手間に感じるものもあるけれど、気軽に良質な物語を楽しめる。敷居の低さと間口の広いゲーム性がいい。
週刊ファミ通1876号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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