EVOTINCTION(プレイステーション5)のレビュー・評価・感想情報
サイバー分野に大きく軸足を置き、主人公を非戦闘員にすることで、ステルスアクションに本作ならではの立ち回りと世界を構築。機械が持つ無機質な容赦のなさと人の気配が消えた施設がスリルを、監視カメラなどの設備なども有効に使い、敵にハッキングを仕掛けて道を切り開くスタイルが手応えをもたらす。敵の無力化やステージ攻略のアプローチが、ハッキングの使いかた次第で変化するのもいい。
週刊ファミ通1865号より
ハッキングを駆使し、暴走したAIを無力化しながら進むステルスアクションがおもしろい。AIに対して直接ハッキングを行う以外にも、施設内に設置されているカメラや配電盤といった多彩なギミックを利用可能なのも○。ハッキング能力のアップグレードによって、できることが増えていくのも楽しい。美麗なグラフィックで描かれる近未来の世界と、ミステリアスな雰囲気のストーリーもいいね。
週刊ファミ通1865号より
SF作品としてもステルスアクションとしても古典的で、目新しさはあまり見つかりませんが、よくまとまっています。背後に回ってハッキングを試みたり、隠れてウイルスを仕掛けたりと、多彩な方法でロボットをシャットダウンしていくのが痛快。チェックポイントの間隔はやや広めに感じられ、「ここからやり直しか」とガックリきますが、再挑戦のたびに習熟が実感できて、やる気につながりました。
週刊ファミ通1865号より
敵との位置関係・距離、アクションの実行回数を総合しての“最適解”をじっくり考えるゲーム性ではありますが、部分的に力押しが効いたりと、思いのほか融通が利きます。ゲームデータのロード時間が短く、リトライの心的ハードルが低い点もいいですね。ゲーム進行が断片的であるがゆえ、物語の緊迫感はもうひとつ。先に進むごとに不明瞭な事件の全容が徐々に見えてくるので、知的好奇心は刺激されます。
週刊ファミ通1865号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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