Wargroove 2(ウォーグルーヴ 2)(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
前作未プレイ。ストーリー系の王道シミュレーションRPGには珍しく、使い捨てのユニットを駆使した立ち回りが新鮮。フィールドに点在する町を解放して増援部隊の雇用資金を稼ぐ要素が、敵軍との複数の場所での拠点争いを同時に発生させ、戦いを盛り上げる。一方、ローグライクマップでユニット消費を抑えて戦うという本編と似て非なる戦術が求められるモードも収録されており、コスパの高い1本。
週刊ファミ通1845号より
兵種の相性を考えてユニットを動かし、敵戦力を削いでいくバトルは黙々と続けたくなる魅力があり、昔ながらの戦略シミュレーションのテイストも漂います。司令官ユニットの“グルーヴ”による強力な効果は、戦いのアクセントに。一般のユニットが使い捨て感覚で育成要素などもないが、3つの勢力ごとの物語は興味をそそり、プレイの推進力になる。ローグライク要素のあるモードも、やり甲斐あり。
週刊ファミ通1845号より
惜しいのは、各キャラがユニークな性格と豊かな感情を持つこと自体は伝わってくるのに、どんな性格でどういう感情で行動しているのか把握しにくい点。原因がもともとの演出にあるのか、和訳にあるのかは判断しきれませんでしたが、キャラへの感情移入や物語の盛り上がりにブレーキをかけていてもったいない。ストラテジー本編は、オーソドックスな手触りで歯応え十分。ドット絵も魅力的です。
週刊ファミ通1845号より
続編であることを差し引いても、状況や心情が頭に入ってきにくい構成のストーリーデモの中にあって、登場キャラのドット絵アニメのキメ細やかさが光ります。戦闘パートは、各ユニットのクリティカル発生条件を念頭に置きつつ、反撃の機会を極力与えない立ち回りに努める、アクティブディフェンス特化型。部隊の成長・変化よりもパズル的思考に夢中になれます。細かい難度設定ができるのは親切ですね。
週刊ファミ通1845号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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