グレイアランの吸血騎士(プレイステーション4)のレビュー・評価・感想情報
物語やグラフィックなど、1990年代のコマンドRPG風のクラシカルスタイルだが、女性ヴァンパイアメインのパーティー編成と、仲間キャラを吸血してくり出す“血装スキル”が本作の個性に。どのタイミングで吸血するかが、戦術的なスパイスとなっている。ガチャや合成などで強化が手軽に行えるからこそ、フィールドでの戦闘の重要性が高くなく、拠点と拠点をつなぐ単調なものに。発見や変化があれば……。
週刊ファミ通1833号より
主人公が女性でパーティーの編成も女性が多く、華やかなムードがいい。仲間の“ブラッドゲージ”を消費し、“血装”によって姿を変えると強力なスキルを使用できる戦闘システムも、ヴァンパイアをフィーチャーした物語にマッチ。ダンジョンで発見できる“コウモリ”を装備するカスタマイズ要素もユニーク。ケムコのRPGに慣れ親しんでいる人にとっては安定の作りではあるけど、新鮮味は薄めかな。
週刊ファミ通1833号より
血を提供する兵士やコウモリの使役などの味付けで、ヴァンパイアものとして独自色を打ち出しています。物語は真相に驚いたり(予想通りで)驚かなかったりの、興味を引く展開。プレイヤーの手間を極力省くゲーム作りがなされているだけに、武具の購入から装備までに手間取りがちなのが惜しい。ユニークな“血装スキル”に、戦闘に影響をおよぼすほどの効果が感じられたら、もっとおもしろかった。
週刊ファミ通1833号より
パーティーキャラの面々の基本設定は魅力的ですが、それがいわゆる“ケムコRPG”のフォーマットで表現されると、色気も半減。各キャラの思わせぶりな態度やセリフで小刻みに引っ張るメインストーリーも、プレイの大まかな流れのパターン化に慣れてくるとともに、関心が薄れていきます。戦闘パートは、強敵に挑む際の行動選択肢が多く、自分なりのスタイルを押し通せる点には、満足感があります。
週刊ファミ通1833号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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