基本的にはスマートフォン版の忠実な移植作。ひと昔前の作品だからか、ケムコRPGの多くに搭載されている便利機能は控えめでした。特殊部隊の一員で軍事色が強めなため、物語は思いのほかハードでおもしろかったです。手触り自体は普遍的なRPGと変わりませんが、戦車に搭乗可能という点がユニーク。戦車は強力だけどそのぶんデメリットもあり、最終兵器的な存在になっているのがいい塩梅でしたね。

週刊ファミ通1811号より

ケムコ製RPGの他作品とはテイストがけっこう異なり、シリアスな戦記もののストーリーが好きな人には刺さりそう。ドット絵のクラシカルなスタイルのRPGだけど、戦車に搭乗してバトルもできるといった特徴的なシステムもあるのがいいね。画面の上方向に進みながら人に話しかけたり、宝箱を開けたりすると、バックログを開いてしまう誤操作を起こしやすいのは気になるところ。

週刊ファミ通1811号より

ファンタジーでありながら現代のような銃や戦車が登場する世界が特徴的。戦車は行動速度も速めで、バトルでは砲撃でザコを蹴散らしたりと便利ですが、そのぶん使える場面が限られているのは少し残念。序盤は詰め込み気味なものの、内戦をテーマにした重いストーリーもひと味違っています。ワールドマップでのテレポートや、クエストの内容確認などがもっと簡単にできればよかったな。

週刊ファミ通1811号より

歩兵戦か、戦車戦か……戦況に合わせてそれぞれのメリットとデメリットを考えながらバトルをくり広げる戦略性が楽しめる。とはいえ歩兵のレベルをそこそこ上げてしまえば、ザコ戦はそれほど戦車戦の出番はなく、肩透かしに。なお、ダンジョンは長い一本道を往復させられるレベルデザインが多く、時間稼ぎ感も。また、全体的にチープに感じる演出も目立つ。シリアスな物語は魅力的でいいのだが。

週刊ファミ通1811号より