Killer Frequency(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
ラジオDJが放送中に人命救助を行うという物語は、ワンシチュエーション映画さながら。相手の状況を思い浮かべながら指示を出しつつ、DJとしての作業も同時にこなしていくのがじつにおもしろかったです。英語とはいえ受け答えはフルボイスなので、雰囲気たっぷり。時間制限付きの選択肢があるのも、状況と相まって緊迫感がありました。ただ、句読点が真ん中に表示されるのだけは気になっちゃう。
週刊ファミ通1811号より
ラジオのDJとして番組を進行させながら、殺人鬼に狙われているリスナーを電話越しに助ける舞台設定がユニーク。電話の向こう側の映像は一切描写されないので、プレイヤーの想像力に委ねられている部分も多いけれど、真相に迫っていく過程はとくにおもしろく、物語に引き込まれます。会話のログが残らないため、集中して話を聞いていないと、ときどき情報を聞き逃してしまうことも。
週刊ファミ通1811号より
深夜ラジオのパーソナリティーとなって、殺人鬼に遭遇した人々を電話越しに守るという展開が斬新。彼らに助言するだけでなく、ラジオや電話を駆使する謎解き要素もあるのがいい。基本的に会話劇で、日本語訳もおおむね自然ですが、フォントの句読点の位置が気になるところ。ログも見返せるとよかったな。主観視点ならではの操作は少し慣れが必要だったけれど、ブースでのDJ体験は楽しいですね。
週刊ファミ通1811号より
ゲーム体験としては非常に新鮮かつ魅力的な作品なのだけど、日本語でストレスなく遊ぶための環境がきちんと整っていない、というのが正直なところ。字幕が小さくサイズ調整もできない、句読点の位置がおかしい、各オブジェクトに書かれた英語の和訳が直感的に読みにくいなど。欲を言えば日本語音声で遊べたらうれしかった。とはいえ没入感が高く想像力を掻き立てられるゲーム性は一見の価値あり。
週刊ファミ通1811号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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