Bear and Breakfast(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
かわいい動物キャラと細部まで描き込まれた家具の数々が、素材集め、クラフト、クエストなどのスモールステップで進めるモーテル&町作りの楽しさを後押し。アメリカの田舎町的ステージは、エリアごとの特色も多彩で、それがモーテル作りの幅を広げていいね。そして夜の闇の深さ、含みを持たせたセリフ回しが物語的スパイスに。UIの視認性は高いのだが、コントローラだと操作しにくい部分も。
週刊ファミ通1792号より
クマの主人公が人間向けの宿泊施設を運営する物語がユニーク。多彩なクエストと並行してクラフトと素材集めをしながら、宿泊客の要望に応えられるよう、アイテムの設置や部屋の改築をくり返し行っていくのは、やりたいことが山積みの状態になり、没頭できます。UIが少しややこしいのと、海外作品特有のすんなりとは理解しにくい言い回しが会話の中に出てくるのが、若干気になる。
週刊ファミ通1792号より
森のクマさんと仲間たちが手掛ける開発・経営ビジネスは、どこか寓話的でなんともシュール。すっとぼけたキャラクターデザイン、見づらいものの味わいのあるフィールドマップなど、手描き風のビジュアルが目に楽しい。マウスに便利そうなUIはニンテンドースイッチでは使いづらく、投げ出したくなる人もいそうだけれど、快適な宿泊施設を自分の趣味でしつらえるクラフト要素に夢中になれます。
週刊ファミ通1792号より
シャレた言い回しがスッと入ってくるテキストと、ことさら主張するわけでもないのにエモーショナルなBGMが魅力。物語が進んでいるまさにそのときに、静かな高揚感を覚えます。ただ、その前提条件でありプレイ時間の多くを占める、クラフト素材探しや宿泊施設運営パートは、心弾む機会が少なめ。一連のコマンドカテゴリ指定操作が煩わしく感じるのは、ゲームコントローラに不向きなUIのせいかも。
週刊ファミ通1792号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
ファミ通公式のレビュー文、レビューアーイラスト(画像)等の無断転載・複製をお断りしています。