残月の鎖宮 Labyrinth of Zangetsu(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
識別が容易だったり善悪混合パーティーが組めたりするなど、やさしく調整されたところもありますが、古きよきダンジョンRPGライクなシビアさも健在。緊張感に溢れた冒険を満喫できました。和のテイストと水墨画で描かれたような風景も気に入っています。ただ、長押し系の操作が多いため、戦闘のたびに行う宝箱の罠の解除が若干面倒に感じる。アイテム収集は楽しいけど、ソート機能が不十分かも。
週刊ファミ通1768号より
水墨画風のモノクロを基本としたグラフィックは味があって、独特の世界観とシステムにマッチ。前進、もしくは後退と、平行移動を素早く連続して行うと、斜め方向にぬるっと移動するのは、ダンジョンの探索がスムーズに行えて好印象。『ウィザードリィ』から脈々と続く、古典的なダンジョンRPGの様式はいいとしても、戦闘後の宝箱の調査と解除で何回もボタンの長押しが必要なのはうっとうしい。
週刊ファミ通1768号より
墨絵のようなビジュアルや、和風の世界が渋いですね。3DダンジョンRPGとしてはオーソドックスで入りやすいですが、細かい部分のヘルプなどがあるとよかった。バトルリザルトの表示に若干の間があったり、報酬の宝箱の罠や鍵を毎回解除しなければならないのが、テンポを損ねているかな。同名の装備は性能も同じなので、お宝装備を探す楽しみが薄かったり、ソート機能などがないのも残念。
週刊ファミ通1768号より
(面倒臭さや不便さなども含めた)古典ならではの魅力は残しつつ、便利にするところは現代風に昇華させたような作り。その面倒臭さや不便さを楽しいと思えるならハマるはず。ただ、説明不足で画面の見かたなどがわかりにくかったり、決定ボタンの長押しが多く地味にストレスだったりと、“直接楽しさにつながりにくい不親切さ”も散見される。全体的にシビアな難度だが、ヒリヒリした探索が味わえます。
週刊ファミ通1768号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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