ぶっ飛んだシナリオではあるのですが、幕末好きなこともあってか前世の因縁の絡む展開に大いに惹かれました。組織別ルートの解放後はルート突入直後から遊べるなど、シナリオが分割されているのは周回しやすくてよかったです。戦闘はけっこうな頻度で発生するので好みが分かれそうだけど、太刀筋を考えての攻撃はおもしろいアイデア。関連用語を知らないと若干難度が上がりそうですね。

週刊ファミ通1860号より

新選組の隊員や幕末の志士が前世であるキャラたちが、現代で戦うという設定がキャッチー。登場人物もそれぞれキャラが立っていて、女性が好みそうな要素が盛りだくさん。ショッキングなシーンもあり、穏やかではないテイストは苦手な人もいると思うけど、歴史も絡めたドラマティックな物語は熱い。戦闘パートも難しくない塩梅で、気分を盛り上げてくれます。アニメ風のグラフィックもいい感じ。

週刊ファミ通1860号より

幕末の史実と、ファンタジーが織り交ざった物語ですが読みやすく、描写も丁寧。そのぶんボリュームもありますね。各個別ルートは真相への助走といった感じでフワッとした終わりかただったりもしますが、主人公の沖田洸と主要キャラクターの絆だけでなく、各勢力のメンバーどうしの仲が描かれて2度オイシイ。選択肢だけでなく、画面上の文字を結んで斬るバトルがいいアクセントになっていました。

週刊ファミ通1860号より

幕末の志士、アイドル、刀を使った戦闘など、ときめく要素満載。掲げた理想に命を賭して突き進む登場人物たちの姿は、過去の因縁もあり“友情”という言葉では括れないほど厚みがあってドラマティックです。ダークで緊迫した中にほっこりする要素があるのもよい。組織ごとに立場が明確に異なり、どのルートも息つく暇もないほど怒涛の展開で、物語の構成も上手。流行のアニメを観ているよう。

週刊ファミ通1860号より