Kraken Academy!!(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
破滅までの3日間をくり返して謎を解くシステムや、クセの強い登場人物など、名作『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』を彷彿させる設定や演出が随所に。ループ時のアイテム引き継ぎと、学園モノや見下ろし型2Dアドベンチャーの設定で、遊びやすいライトな作りである一方、登場人物やイベントの場所を記憶する必要も。物語のアクセントになっているボタンアクションは、もっとバリエーションが多ければとも。
週刊ファミ通1741号より
チャーミングなブロッコリーガールを始めとして、登場キャラがユニーク。学園ものの楽しげなムードがありながら、時間遡行をくり返し、3日後に世界が滅ぶ未来を変えるために奔走する物語設定もぶっ飛んでいて、奇想天外な作風は、なんだか惹かれるものがある。やること自体は、キーアイテムを探すといったお使い的な内容が多めではあるものの、好奇心が刺激される展開がプレイの原動力に。
週刊ファミ通1741号より
なんじゃこりゃ!? 不条理なコント? SFの要素や笑いのカラーは、劇団ヨーロッパ企画のコメディーを思い起こさせるようなところもあったりして。ゲーム的なルールで組み立てられた舞台装置は、チープな見た目がユーモラス。狭いながらも“発見”を誘う仕掛けがちびちび盛り込まれ、日時を変えてくり返し隅々まで歩き回っちゃいます。強烈な個性を放つキャラたちとの交流も、おかしみがジワリ。
週刊ファミ通1741号より
個性的なキャラたちとの、本当に話が通じているのかわかりにくい会話や、「このアイテムにはこんな使いかたが」みたいな気づきの瞬間に、本作ならではの魅力を感じます。それが“リアルタイムで時間が経過する3日間を任意にループ”という大枠のシステムの中でさらに引き立っているかというと疑問が。遊び心が旺盛そうでそうでもないマップ構成など、かけた時間に対する見返りは全体的に少なめです。
週刊ファミ通1741号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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