AI: ソムニウム ファイル ニルヴァーナ イニシアチブ(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
登場人物の深層世界に侵入する“ソムニウムパート”の舞台設定&リアクションを含めたぶっ飛び感は前作以上! 硬派な作りの“捜査パート”と対をなすことでメリハリが生まれ、事件捜査のエンジンに。登場人物の掛け合いを楽しみながらウンチクも読めるUI、挿入されるミニゲームなど、随所に散りばめられた遊び心満載の仕掛けが、現在と過去の異なる時間軸&W主人公の物語をより魅力的に彩る。
週刊ファミ通1750号より
現実世界と夢の世界からアプローチして捜査を進める構成が相変わらずおもしろく、現在と過去のふたりの主人公の視点で事件を追う物語にグイグイ惹きつけられる。仮想空間に再現した事件現場で証拠を探したり、ドラマのように真相を再現するパートが加わり、捜査のプロセスや演出面が強化されているのもグッド。“アイボゥの部屋”での交流や、“めだまっぺ”の育成といった遊び心のある要素も○。
週刊ファミ通1750号より
シリアスな状況にユーモアが香る奇想天外なシナリオと、強い個性を放つキャラクターに引き込まれました。この宇宙の成り立ちと、ゲーマーとして身近に感じている仕組みとがリンクした仮説の説得力もスゴい。各種演出をはじめ視覚的な表現もドラマを引き立てます。システムは昔ながらのポイント&クリック型ですが、細部まで作り込まれた奇抜な世界とのバランスはちょうどよく、安心して楽しめます。
週刊ファミ通1750号より
“シミュレーション仮説”に関する一連のエピソードが興味深く、チャートからルート分岐をやり直す操作も含めて、ナラティブなムード(?)を満喫できます。反面、何の予兆もなく事情聴取パートが切り上げられるなど、ゲーム側での制御が強めな点が気になりました。シナリオ進行と演出のバランスがチグハグに感じる場面が多々ありますが、登場人物の感情などの“局所的な真実”の描写は丁寧です。
週刊ファミ通1750号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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