Read Only Memories:NEURODIVER(リードオンリーメモリーズ:ニューロダイバー)(Xbox One)のレビュー・評価・感想情報
UIを含めたグラフィック、サウンド、そして散りばめられた小ネタなど、平成初期の2Dアドベンチャーをリスペクトした佇まいがすてき。対象者の記憶に入り込んで事件を解決する捜査システムも謎を追いやすく、前作未プレイの自分も敷居の高さを感じず作品世界へダイブできました。一方、調べる対象を見落とすと、堂々巡りになる部分が一部あり。場所移動を含め、ゲームテンポがもう少し現代寄りであれば。
週刊ファミ通1849号より
アドベンチャーゲームとしてのスタイルに加えて、キャラデザインやサウンドの細かなところまで丁寧に作り込まれたレトロテイストが大きな魅力。人の記憶にダイブしながら事件を追う展開も興味をそそる。前作とは別の物語なので未プレイの人でも楽しめつつ、前作のキャラの登場に知っている人ならうれしくなるはず。カーソルの操作が若干もどかしく、より快適に遊べる機能があれば、なおよかった。
週刊ファミ通1849号より
多様性をごく当たり前に受け止められる表現のトーンがやさしく、どのキャラクターも憎めない。すてきなお話を、ゲームというメディアでインタラクティブに観賞する……みたいな手触りです。“記憶の修復”作業や行動・会話の選択は、謎解きというよりも、プレイヤーと作品世界とをつなぐ丁寧な手続き。オタクカルチャーへの精通度を試されているかのような、ネタの散りばめようも見どころのひとつ。
週刊ファミ通1849号より
登場人物の仕草のアニメ処理などを含めた“引っかかり”が、本作のゲームのテンポ。ヒント機能が意味をなしていない場面も多々あり、古風なスタイルのアドベンチャーゲームに不慣れな人は、物語が思うように進展しない状態に焦れるでしょう。その一方でシナリオテキストにはキレがあり、ポイント&クリック操作の楽しさは十分担保されています。BGMが醸すレトロフューチャーなムードもいいですね。
週刊ファミ通1849号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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