コミック調に描かれたイラストがいい味をしていますね。しかもクオリティーが高いのが超うれしい。頻繁に動きのある演出が入るため、どのシーンでも目が離せなくなっているのがすばらしいです。相棒との聞き込みは、組み合わせの正解を見出すのがやや難解ですが、いろいろな会話が見られて楽しい。ルートを見出して潜入する際はなかなかドキドキ。全体的に丁寧な作りなのが好印象です。

週刊ファミ通1677号より

インタラクテイブなデジタルコミック風の演出でテンポよく物語が進み、動きのあるマンガを読むような感覚で楽しめる。王道的なキャラやストーリーのほか、“ヒーローゲージ”の増減で選択した行動のよし悪しが目に見えるなど、全体的にわかりやすい構成。推理に関しても難しくなく、大人向けというよりは少年マンガ的なノリだが、捜査や潜入パートを経て真相に迫っていくのは気持ちが盛り上がる。

週刊ファミ通1677号より

シナリオパートはイラストが膨大かつ、演出も巧みでコミックをプレイしているかのよう。女性向け作品にも見えますが、少年マンガばりの熱い展開、ゾクッとさせる場面やコメディーも織り交ぜられ、幅広いプレイヤーを惹きつける物語となっています。聞き込みからの潜入ルートの割り出しや、3Dパートも特徴的。推理としては難しくはないけれど、最適なペアや進行ルートを考えるのはやり応えがあります。

週刊ファミ通1677号より

コマンド選択、QTE、カーソル移動による捜索、ルート分岐……など、本作に盛り込まれた個々のシステム自体はアドベンチャーゲームとしてはさほど珍しくはないのだけど、特筆すべきはそれらを上手に組み合わせたバランスのよさ。コミック調のビジュアル演出および、引き込まれる物語展開、遊びやすいUIなどと相まって小気味よいプレイ感を醸し出している。細かい部分までこだわりが垣間見える良作。

週刊ファミ通1677号より