時計じかけのアクワリオ(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
何と言っても幻のゲームを蘇らせた功績を褒め称えたいですね。基本的にはスコアを稼ぎつつクリアーを目指すタイプのゲームですが、気持ちよく得点を稼げるポイントがそこかしこにあり、うまく対処できると気分爽快。画面のフィルターをかなり細かくいじれるほか、ディップスイッチの設定まであってゲーセン気分で遊べるところがニクいですね。音楽を聴いたり資料が見られる点もありがたい。
週刊ファミ通1721号より
1990年代テイストのシンプルな横スクロールアクションではあるけれど、幻の作品が長い時を経て蘇った経緯を知ると、ロマンを感じます。懐かしい雰囲気の絵柄は温かみがあって、主人公たちを含む、大きめのキャラが躍動する姿は見た目にも楽しい。もとがアーケードゲームであることもあってか、プレイ中のポーズメニューなどもなく、若干不便なところもあるものの、とっつきやすい作風。
週刊ファミ通1721号より
メガドライブの時代を思わせる鮮やかな色遣いと、細部まで丁寧に描かれた背景、モーションにも強いこだわりを感じます。操作感もよく、敵を投げるアクションも使いどころが随所にあって楽しいですね。ふたりプレイでは、相手を踏んだり投げたりしながら盛り上がれます。欲を言えば、ライフ無限でも遊びたかったな。対戦のミニゲームや貴重な資料が見られるギャラリーが収録されているのもナイス。 (
週刊ファミ通1721号より
1990年代に開発中止となった作品の復刻。欠損したオリジナルデータを修復しながら作られており、ある意味クルマのレストアに近い。ギャラリーモードで当時の資料を見られるのは歴史的観点から見れば価値がある。ゲーム内容的には、気絶させた敵を(再度攻撃し倒さないようにして)つかんで投げる、というアクションがミソで、コンボをつなぐテクニックなど、シンプルながらも奥深さが味わえる作りが秀逸。
週刊ファミ通1721号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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