フィスト 紅蓮城の闇(プレイステーション4)のレビュー・評価・感想情報
背中から伸びたアームで攻撃する一見ユニークなスタイルだが、アクション自体の手触りと爽快感は超正統派。重量を感じるメカデザインも、少年心をくすぐります。アクションやアイテムの入手で広がる活動範囲、随所に隠された部屋やルートの存在など、王道メトロヴァニアの出で立ち。HP回復時の機械のアクションが微妙に違う遊び心もいいよね。本作だけの突出した個性があればと思うのは……贅沢?
週刊ファミ通1712号より
上海の風景とディーゼルパンクを融合させた世界観が魅力的で、背景の作り込みがすばらしいマップが探索意欲を刺激する。3種の特徴的な武器を、バトルにもギミックを解くのにも活用する作りがグッド。スキルの習得でアクションが増えていくことにもワクワクさせられます。場面ごとに行動範囲が少し限定的な感もあるけど、隠し部屋を発見する喜びなど、メトロイドヴァニアの醍醐味はちゃんとある。
週刊ファミ通1712号より
中身はオーソドックスな探索型アクションですが、混沌としたレトロフューチャー都市と、シブいんだかカワイイんだかよくわからないケモノの取り合わせが目に楽しい。ゲームバランスのよさや、ワクワクするステージ構成などにやる気を引き出され、飽きが来ません。ずーっと壁ジャンプで登っていくことのできるアクションは、やみつきになるだけでなく、上下へ複雑に広がる迷宮との相性もバッチリです。
週刊ファミ通1712号より
場面の空気まで再現したかのようなディストピアな背景は、もはやアートの域。単に走り抜けているだけでも刺激を受けます。広大なマップ内を指示通りに行き来して、戦闘アクションや進路を増やしていくゲームテンポは、やや重め。攻撃の空振り時の隙の大きさにつけ込まれてピンチに陥ることしばしばですが、強化した段階ごとの爽快感は、十分に味わえます。リスタートの利便性は、もうひとつ。
週刊ファミ通1712号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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