アイドルマネージャー(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
アイドルと恋愛可能という“夢”を残しつつ、アイドルの育成および事務所経営の“現実”部分に大きく軸足を置き、華々しさとその裏側も描くスタイルが新鮮。誰もが何となく知っている芸能界が舞台なので、プレイヤーが社長として行うタスクが多岐にわたるとはいえ、敷居の体感自体は低め。ただ、操作系は大量の作業量に対して整理されているが、コントローラ操作だとやや複雑に感じる部分も。
週刊ファミ通1759号より
個々のアイドルではなく、アイドル業界全体をフィーチャーした内容が珍しい。華やかな表舞台のみならず、業界の闇も描いている作風は、風刺や皮肉がきいているようにも感じられつつ、好奇心がそそられる。序盤は経営が火の車で悩ましい状況が続き、コツをつかむまで苦労するけれど、やり甲斐もあります。家庭用ゲーム機向けにUIが改良されているのはありがたいが、操作はクセがある部分も。
週刊ファミ通1759号より
資金面やマーケティング戦略はもちろん、所属タレントの心身の健康や対人関係、スタッフのやる気など、気を配ることが満載の“運営”シム。軌道に乗るまではすぐに破産がチラつく難しさで、挑戦のし甲斐があります。同じことのくり返しでダレる場面もあるけれど、条件のクリアーによって進むストーリーがモチベーションに。歌やイベントなどの演出は最小限ですが、幅広いタイプの女の子が登場します。
週刊ファミ通1759号より
各画面で何をすればいいかピンとこないUI構成が、序盤のとっつきにくさに直結している印象。挙動のクセが強いポインター操作に慣れてくると、人気商売の裏方を淡々とこなす作業感がクセになります。プロダクションの繁栄が説得力あるビジュアルで表現されるのもいいですね。アイドルのキラキラ感を台無しにするたぐいのイベントが豊富な点は注意……というか、それこそが本作の“華”です。
週刊ファミ通1759号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
ファミ通公式のレビュー文、レビューアーイラスト(画像)等の無断転載・複製をお断りしています。