Dordogne(ドルドーニュ)(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
特別に絶景というわけではないけれど、水彩画のような独特の表現のグラフィックには味があり心が惹かれる。お茶を入れるなど何らかの行動をする際、逐一細かな手順を踏むところがユニーク。かと言って面倒に感じるわけではなく、これがけっこう楽しい。短編の物語で現代と少女時代を交互に体験していく構成がよかったな。とくに難しい謎解きなどはないので、思いのほかサクサク進みます。
週刊ファミ通1806号より
水彩画風のグラフィックは、どのシーンを切り取っても一枚絵として成立するような美しさ。フランスの田舎で過ごす夏休みの雰囲気も心地いい。大人になった現在と子どものころの思い出を行き来して進行するストーリーが、心に染みます。先に寄り道を済ませておかないと、チャプターが進行してコレクション要素を取りこぼしてしまいがちになるのは、ちょっとだけ窮屈さを感じるかな。
週刊ファミ通1806号より
水彩画風の背景が美しく、どこかノスタルジック。現在と過去の世界をプレイし、祖母との思い出を辿る物語が少し切ない。日本語ボイスもいいけれど、テキストはぎこちない部分もあるのが惜しい。過去編では絵日記的なものを作ったりとフランス版『ぼくのなつやすみ』な印象もあるが、こちらはリニアな展開でさまざまな体験ができる。パズルではないけれど、日常の動作を行う場面もいいアクセント。
週刊ファミ通1806号より
インタラクティブな短編アニメ、といった印象の作品。物をつかんだり、蓋を開けたり、鍵を回したりなど、能動的な各種動作(スティック操作)がアクセントとなり、臨場感のある世界観に。パズル要素は少なく物語重視のゲーム性だが、子ども目線と大人目線が対比構造となったストーリー展開は魅力的で心が揺さぶられる。エンディングまでは約3時間。クリアー後は「いい映画を観た」という気持ちに。
週刊ファミ通1806号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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